2024/02/05 のログ
ベルナデッタ > 「最後に目撃されたのはこの辺りですか…」

王都の一地区、その大通りから離れた人気の無い裏路地。
修道服に身を包んだ異端審問官ベルナデッタはそこに立ち、注意深く辺りを見渡した。

「…争った形跡などは見当たりませんね」

ノーシス主教、王都の教会に属するさる高位の神官が唐突に行方知れずとなった。
そのような連絡を受け、調査の為に派遣された異端審問官。
地道に情報を集め、たどり着いたのはこの人っ子一人いない裏路地。
一見すれば、平穏そのものに見えるが…。

「……微かに魔力の痕跡がありますね」

ベルナデッタはしゃがみ込み、地面を見る。
誰かの魔力の残滓。それが、道の奥へと続いている。

「……」

他に、事件解決に繋がりそうなものは見つからない。
ベルナデッタは注意深く、その痕跡を辿ることにした。

ご案内:「王都の裏路地(過激描写注意)」からベルナデッタさんが去りました。