2023/10/07 のログ
ご案内:「タナール砦(過激描写注意)」にプリスカさんが現れました。
ご案内:「タナール砦(過激描写注意)」にモルガナさんが現れました。
プリスカ > 王国と魔族との攻防続くタナール砦。
此度の戦いは魔族が占拠するそこに対する王国の奪還作戦であった。
戦いは熾烈を極めたものの、わずかながらに王国軍が押し始め、
遂には砦の内部へと到達するに至る。
しかしながら、王国軍の侵攻はそこで停止してしまった。
明らかに不自然なほどに大量の魔物が、物量に任せて攻撃を仕掛けてきたのだ。

「ふん、まったくだらしのないこと…」

砦の奥、魔族軍の陣地の一つ。
そこに書を開き呪文を唱えながら、そうため息をつく女魔族が一人。
彼女、プリスカはこの砦の防衛に派遣された魔族の一人であり、
今のこの状況を作り出している元凶であった。

「ほら、さっさと行きなさい?連中を引き潰してくるのよ?」

彼女の前方には魔力で形作られた巨大な召喚門。
そして、そこから次々と魔物が湧き出ては王国軍との戦いに向かって行く。
ゴブリン、オーク、トロールとその質はさほど高くはないが、
その数が問題であった。

「ここの指揮官も最初から頼めばいいものを今更泣きついてくるだなんて…本当に愚かだこと」

最初、とある組織から派遣された彼女は現地指揮官の魔族に信用されず、戦闘には参加していなかったが、
いよいよ陥落という時になってその魔族は彼女に助力を頼んだのだ。

「それにしても、人間どもも惰弱ねぇ。たったこれだけの召喚を突破できないのかしら…」

プリスカは笑うが、既に攻防戦で疲弊した王国軍にとってその数は脅威。
召喚を止めない限り、王国軍に勝利は無いだろう…。

モルガナ > 「まあ定石ですわね。……しかし独力ですかしら。だとすれば大したもので……。」

 奪還作戦の陣頭指揮を執り、自ら選抜した精鋭の騎士団と共に砦の内部へと至る。
 兵士の損耗を抑えての堅実な攻め。相手の呼吸が途切れるにつれて一気呵成に敵陣を切り崩し、
 徐々に前線を押し上げていく。

 だが、砦内部にあって、これほど数が潜んでいたかと思うほどの物量が突如として現れる。
 砦の構造は彼我共に把握している。だからこそこの数を維持するには備蓄が足りず、
かといって捕虜を食わせたとしても数が合わない。

 低級召喚魔術の多重起動であろうかと、突如変わった攻め手に指揮官の交代を予見する。

 これまでの攻め方は凡百な魔族の思考。
 しかし今はどこか嘲笑うかのような嗜虐性を感じさせる、しかし定石を抑えた手並み。
 それを実現させるのに必要なのは才能と魔力。

「……であれば……。」

 指揮官の交代と共に、であれば、元凶を一人落とせば逆転も可能かと。

「合図を」

 背中を合わせる副官へ端的にそう告げ、左の腰を肘で小突く。
 それと共に、モルガナは前に切り込み、味方陣営は徐々にモルガナと引き離されるように押され始める。

「くっ! ここはあなた方だけでも退きなさい! 私は独力で何とかします!」

 孤立して、己の名を呼ぶ副官へそう告げれば撤退していく味方を見送り、目の前のオークを一刀で両断し、
返す刃で後方のオーガの喉から頭部を貫く。

「皆さん。私は投降いたします。」

 返り血を浴びながら周囲を取り囲む魔物達へ二コリと微笑み、両断したオークを踏みつけて。

「もし投降を受け入れない、もしくは捕虜として不当な扱いをするのであれば、
 こんな感じになりますけれど。よろしくて?」

 嗤う。受け入れられなくても良いのだと。嬉しそうに。

「あなた方も召喚された者でしょう? であれば品の無い行いは呼び出した者の品位を落とすことになりますわ。
 こちらの代表に、あなた方を呼び出した者のところでご案内くださいな」

 サーベルを一奮い、血糊を払ってから鞘に納め、両手を挙げる。
 およそ、投降する側の振舞いではないが、しかし装備を、鎧を取り上げられる。
 手枷を嵌められるというのであれば、大人しくそれに従い、今回の難関相手に単身乗り込んでいく。

プリスカ > しばし後、後方で召喚門を維持し続けていたプリスカの下に現れるオークが数匹。
そして、彼らに取り囲まれる人間の女。

「……ふぅん、投降した指揮官?」

オークの一人が状況を説明するのをプリスカは聞き、次いで女騎士の方に目を向ける。
緑の瞳が、上から下まで舐めるように彼女を眺める。

「やけに素直に投降したのねぇ…?
私としては撤退してくれればよかったのだけど…」

そう言いつつプリスカは、徐にオークの兵士の一人から剣を奪うと、
女騎士の首筋に宛がう。

「…こんな状況で一人だけ投降なんて、不自然すぎるわぁ?
一体何を企んでいるのかしら?」

微笑みを浮かべつつも、目は全く笑っていない。
周囲のオーク達も咄嗟に己の武器を女騎士に向けるだろう。

モルガナ > 「ええ。貴女のように戦を心得てる方がその場にいれば通らぬ話でしたけれど。」

 微笑みに対して視線は己を値踏みするかのような、鋭い策士の瞳。
 しかし、出会ってしばし、その胸元を露わにした服装。軍属らしからぬ出で立ちだが、
 隙の伺えない間合いに目を細めて微笑む様は、相手とは対照的に心底楽し気で。

「次につながる撤退であればいくらでも。けれど、今は膠着か損耗するのみでしょう?
 でしたら、切り込み打開するが策の一つでしょう?」

 首筋に宛がわれた剣、その刃に薄皮一枚這わせて一歩歩み寄る。
 周囲のオークが数匹、向けられるのは雑兵が握るような剣。

 それを向けられて、尚笑う。
 絶対の自信。
 サディストの心を煽るかのような誇りに満ちた振舞いを見せつけて。

「二人きりで勝負しませんこと? ……貴女エンプーサでしょう?
 ただ召喚した者に任せきりでは”愉しめない”のでは?

 ……貴女のお部屋で、誰にも邪魔されず、勝負しませんこと?」

 こともあろうに淫魔相手に、エンプーサと分かって何の勝負するかを言外に告げて。
 そこに周囲の取り巻きという観衆は無粋であろうと優雅に微笑んで。

プリスカ > 「打開?面白い冗談ねぇ…まだ勝てるつもりでいるのかしら」

彼女の言う通り、撤退しなければ延々消耗戦が続くだけ。
そして人間の兵士に比べればこちら側の死者は安いゴブリンやオークが主だ。
確かに、勝つ気であるなら召喚者であるプリスカを倒すしかないだろう。
しかし、それは敵の只中に飛び込み強大な魔族と対峙するということだ。

「……ふぅん?」

だが、女騎士の言葉を聞き、エンプーサは思案する。
己の種族の性質を知った上でこの提案。相手は何か策があると思っていい。
しかし…それを正面から打破してやるのも、面白いのではなかろうか。

「いいわ…乗ってあげる。その代わり貴女が負けたら…貴女のお仲間も皆殺しにしてあげるわ?」

剣をオークに返せば、オーク達は揃って部屋を出ていく。
そして、部屋に残るは女魔族と女騎士。

「ほら…とっとと脱ぎなさい?」

プリスカは唇をぺろりと舐めながら、女騎士に言う。

モルガナ > 「申し訳ありません。私、貴女と違って自分より弱いと分かっている相手に挑むつもりはございませんの。」

 満面の笑みでそう答える。魔族が相手でも、否、魔族が相手だからこそ対峙した。
 それは貴族の務め。平民の前に立ち導く者の務め。

 だからこそ、笑みの中に明確な殺意を掲げて。

「ふふ。人間からこういう提案をされること。中々ないのでしょう?
 たまには自信に満ちた者の心を手折ってみたくなくて?」

 言葉を選ぶ。種族性からして残忍であるというのなら導きはしやすい。
 こちらに策があろうと、乗ってくる。そして、その思惑は見込み通りとなり。

「あら。負けた私を飼ってくださるとかそういう屈辱的な提案をなさると思いましたのに。
 それでかまいませんわ。元よりここはタナール砦、皆悉く鏖殺が必定でしょう。」

 オークが出ていき、二人きりになれば綿入れを緩め、目の前で脱いでいく。
 下履きも脱ぎ、下着だけの姿となれば豊かな釣り鐘型がゆさりと震え、野暮ったい戦装束では伺えなかった肉付きが露わになっていく。

「ああ、色々始める前に一つだけお伝えしておきますけれど、その真鍮の足。とても綺麗ですわね。
 良く美しく磨き上げられている。
 そういった足はどのように手入れなさるのかしら。」

プリスカ > 女騎士が鎧を脱ぎ、下着姿になれば、プリスカもようやく服を脱ぎ始める。
背丈は低いが、女騎士に負けず劣らずの肉付きと白い肌を晒していく。
下着すら躊躇なく脱ぎ捨て全裸になり、そして、その片足は真鍮色に輝いていた。

「ペットならもっと上部なのを選ぶわ…長命種とかね。
残念だけど貴女も、負けた時には死ぬことになるのよ?」

けらけらと嘲るように笑いながら、プリスカは言う。
しかし、女騎士から予想外の質問をされれば、不思議そうな顔立ちになり。

「これは私の肌よ…だから、貴女みたいな美味しい人間を食らう度に輝きが増すの。分かるかしら?」

しかし、嗜虐的な笑みに戻ると、そう語り掛けながら、
プリスカはつかつかと女騎士に寄っていく。
真鍮の脚が床を打つたびに金属音が鳴り響く。

「貴女も糧にしてあげるわ?」

そして、女騎士に抱き着くと、その唇を無理やり気味に奪った。

モルガナ > 「あらそれは残念。そういう考え方なら相いれそうにありませんわねぇ。
 貴女のそれ、丈夫な脚ですもの、馬の代わりに飼って差し上げようと思いましたのに。」

 魔族の血を憚られて取り入れる王侯貴族が多い中、ミナスジェイラスは純血の人間。
 ただ人工的に全身の魔力経絡を代々拡張する品種改良を意図的に行う家系。

 故に、魔族を手中に収めるなら下層階級として”飼ってやる”のだと人間の傲慢さを見せて。
 ……ある程度、誘いに乗って目測を見誤ってくれるだろうか。

「なるほど……、それも誘いに乗っていただけたということは、女性がお好みかしら……♡
 私、どちらもいけますからかまいませんわよ……♡」

 生き残って来た歴戦の証。それが美しさとなって現れる。
 それは愛でるにはなおのこと魅力的だと。だからこそここで殺すには惜しいと思う。
 だが、

「でしたら私が勝ったら、角は持ち帰って飾ってあげますわ」

 己を獲物として喰らわんとする笑みに、終始柔和な微笑みを絶やさず、しかして口にするは歯に布着せぬ選民思想。
 抱き着かれれば、魔族の腰に腕を回し、お互いの豊かな胸を押し付け合う。
 そのまま、無理やりに奪うような口づけに応えて頭を傾け舌を差し出して。