2023/09/02 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場(過激描写注意)」にアニエスさんが現れました。
アニエス > 哨戒勤務明けの、休日の朝。少女兵士は優雅な朝風呂を楽しんでいた。
兵士宿舎の風呂は混雑していようし、騒がしく、せわしない。
労働から解放された心地良さを堪能するには、やはり九頭竜の水浴び場である。

「ふぃ~~~~~……骨身に染みるぅ~…………」

檜風呂の縁に顎を乗っけた少女は、気の抜けたような声を漏らす。
早朝であるからか他に客も無く、湯船に身体を浮かせて、バタ足なぞもしてみたりして。
とかく、くつろぎきっている様子である。

アニエス > ──存分に子供っぽい遊びを楽しんだ後は、肩までどぶりと湯船に浸かる。
それから小一時間以上もたっぷり風呂を堪能し、身体の芯まで温まったそうな。

ご案内:「九頭龍の水浴び場(過激描写注意)」からアニエスさんが去りました。
ご案内:「◆九頭龍の水浴び場(過激描写注意)」にアニエスさんが現れました。
アニエス > 「はー……良く寝たー……もう一日終わった心地っす……
 でもこれからまだごはん食べてー、その後は……もう一回お風呂……?」

檜風呂。少女兵士は本日数回目の入浴を楽しんでいる。
朝風呂をして寝て、昼に起きて食事して風呂に入って寝て、少ししたら起きてまた風呂に入って寝て、
夕方になったので眼を醒まして風呂……という極めて自堕落なスケジュールである。
もう幾らか遅い時間ともなれば人も増えてくるだろうが、この時間帯は比較的人が少なく、
また入浴しているのも少人数しか使えない──そして特に効能も謳われていない小さな風呂。
ということで幸運にも、朝から今までずうっと、この少女兵士の貸し切り状態である。

「天国、天国。毎日こうなら幸せ続きなんっすけどねー」

後頭部を湯船の縁に預け、大の字で湯にぷかぷか浮かぶ、油断しきった少女。

ご案内:「◆九頭龍の水浴び場(過激描写注意)」にクロスさんが現れました。
クロス > 「ハァ…つっかれた…。」

(腰にタオルを巻き、水浴び場にやってきた男、クロス。
普段の仕事に加えて、ギルドによる依頼を終えてやっとの休息についたのだった。
単なる暇つぶしではあるが、想像以上に体が鈍っていた為か、かなり疲れていたのだった。)

「さて、どっかでゆっくりと風呂に…ん?」

(周りを軽く見渡して眺める。
様々な効能や特色を持っている風呂が並んでいるなか、一人小さな風呂を独占している少女の姿を見つける。
無防備に浮かぶその姿を見ればそちらの方へ進む。)

「…ほぅ、嬢ちゃん…今、この風呂は貸し切りかい?」

(油断しきっている少女に向けて声をかける。
高身長故に威圧感のある立ち姿で見下ろす様に視線を向け、牙をちらつかせるようにニヤリと笑いかける。)

アニエス > 長風呂は続く。
ずっと肩まで浸かっていると、さすがに体温が上がりすぎてしまう。
故に今は縁に腰掛け、膝から下だけを湯に沈めて、静かに暖かさを楽しんでいる。
そうしていると肌に浮いてくる玉の汗を、桶で掬った湯で流して一息──

「──んぁ?」

背と首を仰け反らせ、背後の声に反応した。
上下さかさまの視界に映るのは、湯気で霞む天井と、見知らぬ男の顔。

「ひやーーーーーーっ!?」

発声良いハイトーンの悲鳴と共に、じゃぶんと湯船の中へ逃げ込む少女。
さながら昼寝中に肉食動物の声を聞いて草っ原へ逃げ込む兎の如しである。
狭く小さな湯船の中で、逃げられる限りの奥まで逃げて、両腕と足を畳んで身体を隠し、

「な、なななな、なっ、なんっすか!? 覗き!? 変態!?」

……ここは女湯ではなく混浴なのだが、朝から貸し切り状態だった少女の記憶からは、そんな事実湯気の如く抜けているようだ。

クロス > (水浴び場に響き渡る悲鳴。
だが、人が少なかった事とこの場所での噂を信じていた者が多数いたせいでその声に反応する者はほとんど居なかった。
クロスも同様、声を上げられて湯船の中に逃げる姿に動揺をしなかった。)

「あぁ、わりぃ…気付かなかったか…。」

(慌てる少女とは逆に落ち着いた様子で謝罪をする。
そのまま、ゆっくりと湯船の中に入れば半身浴をし、ため息を一つ漏らす。)

「そう慌てんな、ここは混浴なんだからよぉ?
それに…人が居ないからと言って、急におっぱじめるほど俺は獣じゃねぇぜ…?」

(人が少ないだけで居ないわけではないこの場所。
いくら場所が九頭龍であれど、急に襲うのは理性的ではないと判断し、落ち着かせるために軽く、ゆったりと声をかけることにしたのだ。)

アニエス > ぎゃーぎゃーと騒ぎながら湯船の隅で丸くなる少女だが、この宿では特に珍しくもない事態。
なるほど従業員は寄ってくるまい。……或いは良からぬ客の類いは、好奇心で覗き見に来るやもしれないが。
それはさておき、彼が湯船の中へ入ってくれば、いよいよ兎が追い詰められたイタチ程度に変化する。
両手を顔の脇に、爪を立てるように構え、歯を剥き出しにした威嚇のポーズ──

「──へっ? 混浴? ……………………あっ」

ポーズ解除。両手が湯船の中に引っ込む。
極端に人が入ってこないだけで、貸し切りでも、女性専用でもなんでもないのである。
ようやくそのことを思いだした少女は、気まずさを隠すような作り笑いになって、

「えへ、えへへへ、いや、その。てっきりどこにでも居る変態の類いかなーと思ったっす。
 だって、ほら、多いじゃないっすか最近。ねえ?」

取り繕う笑み。背丈の差と、顎まで喫水線に触れさせる丸まった背が相まっての上目遣い。
少なくともこの小動物は、噛み付くつもりは無くしたらしい。

クロス > 「ま、こういった風呂場ならそういった類の奴は少なからずいるだろうさね…。
けどよ?俺みたいに目立つような奴が、そんなことをするとでも思ったか…?」

(動物の威嚇のポーズを取る少女を見ながらも変わらずの態度。
だが、誤解が溶けて何とか平穏を保つ様子を見ながらもこちらも冗談を言い返す様に言う。
2mある巨体に長い黒髪の長髪、ミレー特有の耳と尻尾を生やしたその姿。
闇に紛れるには丁度いいだろうが、隠れられるほどの余裕はなさそうである。)

「だが、そういう嬢ちゃんもかなり鍛えている方なんじゃねぇのか?
体も…結構いい作りみたいだしよ…?
そんなに鍛錬を積んでいるんだったら、覗きの一人や二人は簡単にシバけれるんじゃねぇのか?」

(威嚇されて居たため離れていたが、緊迫したような空気が解けたこの隙にスッと近くに近寄ろうとする。
そのまま、アニエスの肩に腕をかけて自分の懐に入れようとしながら少女の身体を褒める。
見た目だけでも、そこら辺に居る少女と比べてしっかりと鍛えられているのが良くわかり、長年の日々の生活故にそういった物を見聞きする能力もみについていたのだった。)

アニエス > 「えー……だってあんた、背が高いくせに細っこいし……
 路地とかの隙間に挟まったりできそうな雰囲気はあるっすよ?
 天井裏とか床下とかの隙間もいけそう……ううっ、想像したらちょっと不気味っすね……」

日頃、訓練している兵士達の体格を見慣れている少女からすれば、男の背丈と体重の不均衡さは特異に見えるものなのだろう。
自分の言葉を元に、隙間に挟まっているミレーの男を想像してしまったようで、げんなりとした顔になる。
腕組みをして首を振り、愉快な妄想を振り払う。ひとりで忙しそうな少女である──

「──っと、と、と。なんっすか、この腕?」

ぴ、と片腕が持ち上がって、肩に回ってくる腕をキャッチする。
捕らえられるのを忌避するのは職業柄か。……だが、その腕にさほど力が込められていないのも事実。

「シバいて欲しいー、ってタイプの変態さんだったら、本当にシバいてお縄っすけど。
 ……一応、どういうつもりか聞いておきましょうか?」

そもそも、混浴の風呂場が幾つも備わっているこの旅館の特異性は、常連である以上、重々承知の上。
耳を澄ませば宿の其処個々から嬌声が聞こえてくるような、淫蕩の桃源郷なのだから。

クロス > 「おいおい、随分とひどい評価するじゃねぇか?
一応、これでも貧民地区とギルドだ名前は知られている方なんだぜ…?」

(少女の勝手な妄想のせいで評価がガタ落ちの様子であり、それを弁解するかのようにこちらも言い直す。
だが、時と場合によってはその場所に入ることもある。
何でも屋として働いている分、なんとも言えないのが少々苦しい所ではあるが。)

「いや、なに…嬢ちゃんのその鍛えた体、かなり魅力的だと感じただけだぜ?」

(片手をキャッチされれば特に引かずそのまま、少女の手の中で封じられる。
だが、抗う様子も振りほどく様子も見せずに淡々と会話を進めるのみであった。)

「なぁ、嬢ちゃん…もし暇ならよぉ…
どっちが強いか、一度手合わせしてみねぇか?」

(目の前の少女がただの筋トレマニアでないのは知っているし、察している。
素性を知ってなお、彼女に対して手合わせの申し込みをするのであった。
ニヤリと笑い、あくどい笑みを浮かべながらも少女の返事を待つことに…)

アニエス > 「手合わせ、っすか? ……ふーん、変わった趣味の人っすね。
 けど残念ながら、今日はオフっす! 鎧を着て槍を振り回すようなのは勘弁!
 この後はー、自分でつくらなくてもいいごはんを食べてー、綺麗な布団でぐっすり眠るんっす」

オフ──と断りはしたが、実際に勤務日であれば〝今は仕事中なんで……〟という言い訳をするのだろう。
鍛えてはいるが一介の兵士だ。単独で遺跡に籠もることすらある冒険者やら、何でも屋とは、根本的に鍛え方が違う。
手合わせなどすれば負ける。そう悟ったが故の、プライドも何もない逃げの手であった。
キャッチした手はリリースし、ざばんと湯音を立てて立ち上がる。
長風呂ですっかり暖まり赤味を帯びた肌を、胸元と下腹部ばかり手で隠して湯船を出た。

「変わった趣味の人ではあるけど、変態さんって程じゃないっぽいし、捕まえたりするのはやめとくっす。
 そう、寛大な心をもって……!」

何やら大仰なことを言いながら、洗い場に降りて、短い髪を手で押して絞るように水気を抜く。
湯気もあってまだ乾いてもいないながら、短めの髪はつんと逆立ち気味。
長風呂ですっかり清潔になった少女は、満足気な顔をしている。

クロス > (捕まえられた手が離されて、目の前で勢いよく飛沫が起こる。
暖かい湯が自分の頭にかかりながらも湯船を出た少女をただたた見る。
鍛え方からして兵士としての職務があるのは感じられた。
だが、闘争心といったプライドは欠片もなく、ただ後退するのみの行動をとっているようにも見えた。)

「…そうかい、残念だったな…。」

(少女に続いてクロスも湯船を出ることに。
水滴を垂らしながらゆっくりと上がり、湯気を出しながらも髪に付いた水を払う様に犬らしく首を振る。)

「せっかく嬢ちゃんと気持ちのいいことをして依頼やら何やらの疲れを癒そうと思ったが、まぁ、そう断られちまったのなら…仕方がねぇ…。」

(どこか残念そうな言い方をしてため息を漏らす。
少女の肩を軽くポンポンと叩けばゆっくりとその水浴び場から去ろうと歩き始めるのであった。)

ご案内:「◆九頭龍の水浴び場(過激描写注意)」からアニエスさんが去りました。
ご案内:「◆九頭龍の水浴び場(過激描写注意)」からクロスさんが去りました。