2023/11/22 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 生徒寮内(鍵付)」にミハイ・ウェザーオウルさんが現れました。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 生徒寮内(鍵付)」にリリアナ・ティグレスさんが現れました。
ミハイ・ウェザーオウル >  
 王立コクマー・ラジエル学院 生徒寮内
 女子寮側の一室 年齢層が一段と低くなる小等部側ははしゃぐ声、明るい声が聞こえやすい
 悩ましい声や苦悩 絶望 悪ガキといった要素が薄い環境と言える。

 ドア越しな為マイルドに聞こえる声や、廊下を歩く音の中
 学院というもので個室を与えられる生徒は稀だろう。
 二人、もしくは数人での寝起きという環境が当たり前のようにありルームメイトとして存在する。


   「ボクがいてよかったねぇリリ 優しく手当してもらえてさ?」


 金髪ツインテール 青眼の笑みから覗く白い八重歯の先
 カーペットの上で互いに胡坐を掻きながら軟膏の染み込んだ湿布を張り替えるミハイ
 脱脂綿とピンセットでの消毒作業のような生傷ではなく、磨き上げようとする過程から生まれた
 打撲や痣などの痛みを軽減させるための治療を施してあげる。

 湿布類と鋏
 貼りつけ、肌になじむように撫で込んでからテープではがれやすい角を埋めていく。
 活発な相手に対する念押しだろうか 終わると湿布の箇所と匂いで満ちた白虎娘が目の前にいるだろうか。


   「あーあ、リリ相手じゃ ざーこ って揶揄うこともできないや。」


 発展途上の自分と同じくらいの年代に煽っても仕方ない
 友人のお兄さんに普段揶揄うミハイの貌は、八重歯を覗かせたメスガキフェイスながら
 リリアナに対してはこの煽りは効果が薄いとわかっているらしい。
 カーペットテーブルで頬杖を付きながら、つんつんと湿布箇所をつつく。



 

リリアナ・ティグレス > 多種多様、まるでこの国のちょっとした縮図。
学園とは社会の縮図ともいわれているものの、ここはそれをこれ以上なく凝縮している場所といってもいいだろう。
後ろ暗い話から明るい話、無邪気な会話から、裏をもった話しまで、様々な種族や階級が混ざり合っていれば、比較的明るい雰囲気が伺える幼い年齢の区画は比較的平和ではあるようだ。

そんな一つの部屋の中。
外の音から少し離れるように、座るままに身を預け。
ちょっとした治療を受けている姿も、学園の中ではちょっとした日常の一つなのは間違いなく。
少しだけ変わっている部分を上げるとすれば、方や人。
方や、虎の特徴を得た人といった所であるが。

「はいはい…ミハイには感謝してますよっと」

よくある様な、消毒がしみて悲鳴を上げる生傷でもない。
しっかりと見ればうっすらと肌の色に少し朱がさしていたり。
場所によっては青痣といった色味が浮かび上がり、それらを一つ一つ丁寧に白い布地が覆っていく。
見る人が見ればただ打たれた跡というだけではなく。
どのような形で受けた傷化というのもわかるかもしれないだろう。

貼られていくままに大人しく。
時折ピコピコと蠢くその耳と尻尾が、少女を人ならざる者。
ミレーにも似た亜人の類であることを示していくのだった。

「ッタっ…!
むしろそれを言われるのは相手の方じゃない?」

ちょっとした軽口に、零される言葉はともすれば挑発的な色味を持つもの。
けれども彼女の言葉の通り、たいして気にする様子もなく。
むしろ感謝の意を見せつつも、着なおしていく肌着もそこそこに、突かれる傷跡に対し。
ビクンっと震える体と、ピンッと少し伸びる尻尾の動きの方が、よほど大きな反応となるのだった。
それでも、口からは大きな痛みの声が響くということはなく。
金色の瞳をゆらりと彼女へと揺らめかしながら、少し歯を食いしばっている様子が、少々猛獣というより仔猫さを感じさせるかもしれないが。

「圧倒的に体格で勝っておいて…負けてるんだからさ」

命のやり取りをしたけでもなければ、ルール無用の喧嘩をしたわけでもない。
けれども、体格年齢共に上の舐めてくる相手を、体術の訓練の一環で拳を交え。
治療をしてもらっているとはいえ、勝ちを手にしたのだから揶揄い、そして煽られる。
といった彼女が得意とする行動の標的に相応しいのは間違いなくその相手なのだ。

一緒にいたのなら、確実に煽り倒していた。
そう考えてもあながち間違いではない光景を想像し。
彼女ほどではないとはいえ、虎の少女もまたニっと笑みを零して見せれば、改めて彼女へと向き直るように座り直して感謝として、例の一つくらいまた返してくのだった。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 生徒寮内(鍵付)」からリリアナ・ティグレスさんが去りました。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 生徒寮内(鍵付)」からミハイ・ウェザーオウルさんが去りました。