2025/04/19 のログ
ご案内:「平民地区 古書店」にエアさんが現れました。
■エア > 学院の図書館ではどうしても手に入らない部類の本を探しに古書店へ。
平民地区でとても寂れた古書店が目に入り、今夜はここを利用してみようと、店の扉をくぐる。
無人?なのだろうか、店内に人の気配はなく、ぐるっと見渡しても猫の子一匹影もない。
「…ん、これが平民地区の流行りの売り方なのか?」
視界を確保する切れ込みすらないのっぺらな真っ白い仮面の顎あたりに軽く親指を添えて、
かく、と思わず首をかしげる。
誰も見ていないが仮面を外すつもりはない。
代金に関しては、後でカウンターに置いておこうと、ひとまず勝手に納得をすると、
店の奥にある書架を目指して店内を歩く。
今欲しい本は少し古めの本で、何でもそろう学院の図書館をもってしても、
どうしても手に入らない少し特別な本なのだ。
内容は独り言で口にするのも憚られる本。
その趣味の本がないか、白い仮面の奥で瞳を細めて、
本の背表紙をにらみながら目的の本の探し始める。
そんな寂しい姿のまま一夜が過ぎていく。
ご案内:「平民地区 古書店」からエアさんが去りました。