2024/10/14 のログ
オウル > ――…堪えきれぬ大あくびを噛みしめる。
夕暮れ近い時間に終わった仕事の後に安宿に部屋を短時間だけ借りて昼寝をし、目が覚めたら平民地区の大通りにある露店やお店で新しい武器を買おうと思って、……このザマである。

夕食も食べそこねるし、お酒も買い忘れるし、まだ店の開いている時間にうろつこうと思ったらこんな時間だし、きっとそう暑いさが過ぎ去って過ごし易い時期になったからだろう。

まあそれは忘れよう。
あくびをまた噛みしめながら、大通りに並ぶ露店を覗いたり、こんな時間でも開いている店のウィンドウを覗き込み、当初の目的である武器を探す。

狙うは主にナイフに暗器の類。
流石に針は特注品なので知り合いに発注するとして、あとは何かよさそうな武器があれば手にしてみるつもりだ。

お気に入りの店や顔見知りの鍛冶屋を紹介してもらうべきか、それともそれを狙って無名遺跡に潜るか、悩ましいところである。

そんな考え事をしながらも、無意識にだが悪い手癖でスっと通り過ぎる人影のポケットからお財布を借りてしまうのだった。

特にピンッとくるものはなかった。
少年は肩を落としながらどこかへと立ち去るのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 大通り」からオウルさんが去りました。