2024/09/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 バルザンド商会」にゼルエルさんが現れました。
ゼルエル > 本日は晴天でもなく曇天でもない、ちょうど中間くらいか。
夜空を見上げれば薄っすらと雲が広がり、ところどころで星の瞬きを覆い隠している。

時間は空を見上げればそんな夜空が見える時間。
娼館併設の同業者の店や酒場が大賑わいの時間帯である。

平民地区にある奴隷市場。
その奴隷市場から比較的外側にある店。
名は『バルザンド商会』

冒険者から一般国民、貴族から騎士に王族まで、金が
入用なら高レートで貸し付ける、皆々様の貯金箱。
果ては立地に相応しく「今は」少数であるが、様々な種族の奴隷を扱っている極々普通の奴隷商である。

今夜は店主である男は外出せずに店のカウンター奥の席に座り、高価なワインの瓶数本とクリスタルで出来たワイングラスを供に昨晩と同じように書類に目を通している。

数枚の人物の姿絵と情報の書かれた書類。
これは指名手配犯とかではない。
ここ最近物騒だと聞いているので長期ないし短期で雇う候補の傭兵たちの情報である。

昨日もぼやいた気がするが、近々『奴隷市場都市バフート』か『神聖都市ヤルダバオート』に遊びに行く予定なのだ。

バフートヘは昨今売れ行きの良いミレー族の奴隷を仕入れに。
ヤドダバオートには手元に置く良さげな聖職者の女を仕入れに。
どちらにせよ仕入れに行くわけだが、その為に移動中の護衛、現地を散策するのに護衛が欲しい。

すなわち、今は書類選考中というわけだ。
本来なら自分から売り込んでくれる人間が好ましいが。
こればかりは縁だから仕方ない

「……報酬をあげるべきか。でも仕入れ中の店を預ける人材を雇う予算の都合があるからなぁ。」

ゼルエル > 今夜もこうして時間だけが過ぎていく。

ワインの瓶がすべて空になった後は書類を束にしてとんとんと底をたたいて整えると、立ち上がり店の戸締りを始める。

奴隷商人の1日はこうして終わるのであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 バルザンド商会」からゼルエルさんが去りました。