2024/09/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」にゼルエルさんが現れました。
ゼルエル > 本日は小雨が降る雨天。
涼しい風に小雨が混じり肌寒くさえある。
時間はすっかりと夜、適当に入った酒場は賑やかで。

普段あまり利用しない平民地区の酒場であるが、今夜は気まぐれでふらりと入り込み、雑な案内を適当に受けて、店の片隅のテーブル席へと案内される。

店の格がこの程度であれば接客もこの程度だろうと理解しているので腹もたたないが、注文した酒が生ぬるいのは堪忍袋の緒もミシミシと悲鳴をあげるくらいには切れそうである。

……我慢。

普段利用している富裕地区の酒場であれば許されない接客、奴隷市場のお気に入りの酒場でももう少しマシな接客、我慢だ我慢だとブツブツと呟きながら、酒場のテーブルに書類を広げた。

数枚の人物の姿絵と情報の書かれた書類。
これは指名手配犯とかではない。
ここ最近物騒だと聞いているので長期ないし短期で雇う候補の傭兵たちの情報である。

なんせ、ミレー族の奴隷が文字通り飛ぶように売れた今、常に財布と金の匂いが己にまとわりついていて、貧民地区なんぞ怖くて歩けない、平民地区でも目的もなく歩けない、そんな状況になりつつあるのをひしひしと感じており、冒険者ギルドと傭兵ギルドで都合のいい護衛をピックアップしてもらい、こうして酒を片手に選別を……というところである。

ゼルエル > 名前に拘りなんて当然ない。
職業は……冒険者でも傭兵でも構わないが前衛が良い。
性別は当然女しかないが、年齢か。

若い女も程よく熟れた女もいい。
乳は適度にでかいのがいい、けれど小ぶりなのを育てるのも乙だ。

腕はそこそこでいい、任務に忠実で仕事に真面目であればいい、夜伽は不慣れなのがいいな……いや慣れている方が色々と楽しめ……。

酒場の隅の席で書類をぺらぺらとめくり。
条件に合わないものは横にはじいていく。
男のデータは詳しく見るまでもなく排除、条件に合わない女のデータも排除。

いくつか書類を片付けた後はジョッキの酒をぐびっと飲み。
そのぬるさと安い味にべっ……と思わず舌をだす。
まずい!まずい!まずい!!こんなのに金を払わなければならんのか、と思わず顔にだしたかもしれないが、安酒がマズイのが悪いので自分は悪くはない。

これだとツマミは期待できないな……とは思うのだが、安酒の口の中の不味さを何とかしたく、書類から手を離すと近くにおいてあるメニューに手を伸ばす。

あとは……水か。
お子様ではないが果実水でもいいだろう。
この安い酒の絡みつくような味は気分が悪くなる。

仕方なし、手をあげて店員を呼ぶと適当なものを注文する。

ものをくい、飲み、書類をあさる。
しばらくそうして男は酒場でひと時を過ごすのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」からゼルエルさんが去りました。