2024/03/30 のログ
ご案内:「夢現の領域」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 少女が佇むのは、今はまだ何もない、真っ暗な空間。
しかし、そこに招かれた者が、その姿を現せば。
それが何者かによって、その場所は大きく変化する。
招いた者に合わせたものか、招いた者の記憶に刻まれたものか。
それは、この領域の主の気紛れで決まる。
ともあれ、今はまだ。
のんびりと、波長の合う者の訪れを待っているだけ。
誰かが来るか、誰も来ないか、果たして今日はどちらだろうか?
ご案内:「夢現の領域」にカチュアさんが現れました。
ご案内:「夢現の領域」からカチュアさんが去りました。
■タマモ > そうして、ただ待ってはいるものの。
なかなかに、訪れる気配等は、感じられない。
まぁ、もう少し待っているのも良いし、別の事をするでも良い。
そんな考えを巡らせて、少女が、どの答えを見出したのか。
それは、少女のみぞ知る。
ご案内:「夢現の領域」からタマモさんが去りました。
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」にエレイさんが現れました。
■エレイ > ──温泉旅籠内の、主に宿泊客向けに用意されたサービスの一つが、このマッサージ室である。
その施術室はいくつかの個室に分かれており、客は専用のカウンターで受付を済ませた後、各個室で待機しているスタッフと
一対一でマッサージを受けることになる。
なお、客にどのような施術を行うかは、スタッフの判断にすべて委ねる、というあたりはこの旅籠らしいといった所。
ついでに、各個室内には客に安心感を与え、施術への抵抗感を知らず知らずのうちに薄れさせてゆく効果を持った、
ほのかな香りのアロマが炊かれていたりもする。効果がどれほど出るかはその客次第なのだが。
「──さーて、今日もブブイーンと張り切ってやりますか、ねぇッ……と」
その中の一室に腕をグリングリンと回しながらやってきたのは作務衣姿の金髪の男。
知り合いからの依頼という形で臨時のマッサージ師としてやってきている冒険者、という立場は今も変わらないのだが、
もうすっかりここの一員として馴染んでしまっていた。
そんな自分に時折疑問を持たないでもないが、男自身としてもなんやかんやこの仕事は
気に入っているのでまあいいか、とあまり深く考えないことにしたのだった。
「今日はどんなお客が来るかねぇ……」
ともかく、男は施術台の傍のスツールに腰掛け、腕組みしながら客待ちを始める。
出入り口のカーテンが開かれ客が現れるか、あるいは魔導機械の通信機を通して客室への
出張依頼が来るか。
いずれかの訪れが、今日の男の仕事の開始の合図となるのだろう。
もしかしたら、受付を経ずに紛れ込んで来てしまうような珍客が現れる──なんてこともあるかもしれないが。