2023/11/07 のログ
ご案内:「王都近郊の村」にアルマースさんが現れました。
アルマース > 昼下がり。橙や黄色や赤で色づく山の麓の村。

小さな教会の前で立ち話をするエプロン姿のご婦人達。
庭の花壇の手入れをする村人。
老いた驢馬に野菜を載せた荷車を引かせる男と、その轍の後を追う仔犬――

王都とは違うのどかな光景。

踊り子の仕事、とさえ言いにくい、ごく小さく個人的な依頼事を終えたあと。
掲示板を見ている黒髪に褐色肌の女。

「……馬車、定期便じゃなかったのかあ……」

どうやって帰ろ、とさほど急ぐ様子も無く林檎を齧る。
かしゅ、と歯切れの良い音とともに広がる酸味。