2023/10/15 のログ
ご案内:「王都マグメール平民地区 - 葦原会」にツネオキさんが現れました。
ツネオキ > 夕日が落ちて暫く――
瓦斯灯に、魔導灯に、提灯にと、等々街各所で灯りが点される中そこは石灯籠が点される、葦原会本拠。
敷地内にぽつぽつ見られるのは多くが身内の人間および我が物顔で住み着いている犬やら猫やら鳥やら、
一同この時刻ともなると今日の晩飯の炊事に明日の準備に掃除と忙しなく野生動物達も隅っこに退避済。
一応まだ山門は開けられていて来客に参拝も可能だが……
この時間帯に誰かが来た試しが無い。
身内の人間は裏口から入ってくるし。

「めんどいわーもー」

締めちまおうぜ! と、訴えたこともあるのだが、もしかしたら誰かいらっしゃるかも知れんし……ということで却下された。お掃除に僧坊(宿舎)の方からやってきて戻っていき数十分後にもう1往復して山門を締めにゃならんのは手間である。件の山門(表口)で箒片手に落葉を掃きながらぼやく。肌寒くなってきた風が一陣吹けばまた葉が落ちるわ集めた落葉も舞うわで更にぼやく。

「もう俺が締めてもうたろかぃ」

掻き集めて、散って、また掻き集めたものをごみ袋にざばっと放り込んで袋の口を絞る。
それを片手に、もう片手は箒を振り上げては肩へと担いで、本堂よりも軒の高い山門を見上げて。
どうしよっかなあ、なんて呟いてる。

ツネオキ > 「そういや。この前。1番隊の人すっ飛んできたな。どっから見とんねん」

以前にも同じ事しでかそうとして止められた事思い返しては、はて? なんて、首を傾げる。
周囲には今のところ人の気配も視線も感じないが……
山門に何かあった時の為の“目”でも張ってあるのだろうか。千里眼とか結界的なあれこれが。

「そこらへん全然分からんからなぁ俺ぇ」

術式とか。法力とか。原理はさっぱりである。霊感だとかそういう類も全くもって持ち合わせていないので“何か”がこの山門に張ってあったとしても有るか無いかも解らない。同じ宗派には、扱える人も居る、同じ葦原会でも、巧みな人もいる、披露して貰った事もあるのだが“俺にゃ無理やな”って感じで習得諦めた身の上だ。
う~~~む……。
と、眉根を寄せて、目を細めて、山門をまじまじ見遣ってもやっぱり解らない。

「また怒られんのも嫌やしなあ。あーもー」

諦めて肩を竦めると、悪巧みと一緒に掃除も終了。
袋は片手に箒は肩に担いで僧坊へと踵を返した。

ご案内:「王都マグメール平民地区 - 葦原会」からツネオキさんが去りました。