2023/10/02 のログ
ご案内:「平民地区 広場」にサタンさんが現れました。
サタン > 日も傾いた王都平民地区の広場。
日中から珍しく表の商会の長としての仕事として、配下の従者を引き連れ、平民地区に店を構える商店の主と、
打ち合わせの為赴いていた。
話し合いの内容は、東方の国から新しく仕入れる事にした食材の件について。
この国の食文化に取り入る事ができれば、儲けも見込めれるだろうが、やや賭けの部分も強いのが実情。
リスクが在る以上は仕入れ卸す量も細かく取り決めて話を纏める。
そうしているうちに、日も沈みゆく頃合いとなり、平民地区でも比較的質の高いレストランで夕食も兼ねて会食し、
適度に酒も愉しみ店を後にし、別れることとなった。
貴族や富裕地区の商人であれば、この後には色街への誘いなどもよくある事だが、
勤勉さ故か、商人は店へと戻ってまた仕事に戻るらしく。
配下も屋敷へと戻らせて一人。
広場のベンチへとやってきて、腰を下ろし足を組めば、一息付くように、上着の内から煙草を取り出し咥えて火を灯し。

「―――…飲みなおすか、戻るか。まだ微妙な頃合いか。」

まだ日も落ちたとはいえ、夜は始まったばかり。
談笑しながら程度の酒量では聊か物足りない。
見上げれば、僅かに欠けた月も昇り始めている。
聊か月見するには時期としては遅い頃合いではあるが、
もう夏も終わりか、吹き抜ける心地よい夜風が肌を撫でる。
一先ずは一服しては紫煙を燻らせ香りを味わいつつ、
この後の予定をベンチで一人考える魔王がそこにはいた。