2025/05/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にマイルスさんが現れました。
マイルス > 昼下がりの平民地区の通り沿い。
時折街中で見かける事もある配達員の帽子を頭に乗せた、小柄な女の子――いや、よく観察すれば男の子だろうか?
帽子こそ既製品感のあるものだったが、それ以外の格好と言えば妙に布面積の少ない、子供らしいと言えばそう言えなくもないがちょっと危なっかしいような姿の少年が、小さな紙切れを片手に右往左往。

「えっと……ええ、この辺、かな?
 困ったなぁ。せっかくこれで今日は最後なのに……」

いくつか配達の仕事を終えた後、今日は総数が少なくてあと一つお届けしたらおしまい、と言う最後の一つの封筒のお届けなのだったが。
お届け先を記してある紙の、書かれた場所が建物ではなく。通り沿いの、交差点の標識の辺りで受け取ります、などと書いてある。
封筒に書かれた宛名を読んでみるけれど、ううん、女の人なのかなぁ、ぐらいにしか予想が付かず。
女の人みたいな名前の男の人もいるし、逆の場合もあるし、名前だけだと当然よくわからない。建物指定じゃないから、せめて受取人の背格好ぐらいは書いておいてほしかったけど、それもない。

「ぼ、ぼくの格好とか見て……察してくれないかなぁ……」

マイルス > 「あ、はい。ギルバート運送です!」

やがて、帽子でわかったのか声をかけてくれた女性。
変な場所指定でごめんなさいね、と言われながらも、渡せて良かったと思う安心感の方が先に立ってにこにこと笑顔で鞄から封筒を取り出して。

これで今日のお届けは全部おしまい。
事業所に戻って報告して、まだ時間もあるしどこか遊びに行こうかな、とか考えながら。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からマイルスさんが去りました。