2025/05/06 のログ
ご案内:「王都富裕地区 貴族の屋敷・庭園」にアレンさんが現れました。
■アレン > とある貴族の屋敷の敷地内、夜風の中に金属音が紛れる。
庭園の片隅、厩の屋根の上。真っ黒のフード付きローブ姿の人物が数人、それと対峙するように立つ、異国風の装束に身を包んだ黒髪の青年が一人。
どさり、と黒いフードの方が一人、屋根の上から地面に転がり落ちて行く。
こいつ、面倒だぞ――と吐き捨てるように、フード姿の中から一人が言う。
二人同時に、じわじわと詰め寄った後に飛びかかるも、先の一人はくぐり抜けるように躱され、後の一人は斬りかかろうとした腕を掴まれればぐるりと投げ飛ばされて、先程一人落ちていった方へ同じように落下。
先に躱された方が向き直り斬りかかるが、振り向きもしないままの青年のダガーに弾かれ、また鈍い金属音が風に揺れる空へ紛れ。
直後、青年の足払い、耐性を崩した所に体当てを思い切り食らったフード姿は、また追加で下へ転がり落ちる。
屋根の上、残るフード姿はあと一人、たじろいだ後―― くそ、こうなれば騒がせるだけ騒がせて――と、窓から灯りの漏れる屋敷の方へと突撃しようとするも。
青年が投げた細長い紙切れから、黄灰色のやせ細った小鬼、と言った体の化け物が二体飛び出せば、ガシュ、とフード姿を叩き落として消えていく。
屋敷の中では貴族の会合が行われているらしく、この屋敷の貴族は評判自体は良いらしい。良いからこそ、邪魔になって排除しようと企む別の誰かが、会合を邪魔しようとしているようなのだ。
屋根の上から下をちらり覗けば、屋敷で雇われている衛兵が数人集まって、上の青年に軽く手を挙げた後に、叩き落された面々を縛り上げて引っ張っていった。
周りを見渡す青年、ひとまずは――他には居ない様子だろうか? まだ、隠れている者など居るかも知れず、暫くはそのまま。
■アレン > (緊急要件発生につき退出します)
ご案内:「王都富裕地区 貴族の屋敷・庭園」からアレンさんが去りました。