2025/05/05 のログ
ご案内:「平民地区 安い酒屋」にシルドさんが現れました。
■シルド > 「っっかぁ~~~っっ!この1杯の為に!仕事してんだよな~」
ドン!と木製のテーブルの上に叩き付けられるような物音。
エールをなみなみと注がれていたジョッキ。それを一息に飲み干した後で追加だ追加ぁ!と威勢のいい注文を繰り返す。
夜明けも近い時間とあってこの時間に空いているお店は決して多くない。必然、客もガラが悪かったりすることも多いのだが今日は違った。
冒険者もいるが基本的におとなしい客も多く、せいぜい「うめぇ!飯うめぇ!」だとか「のめのめー!今日はおごりだー!」とかそんな程度の声が聞こえてくるくらい。
日雇いの仕事を終えた後の貴重な時間を酒と美味いツマミ……いやあんまり上等ではないが安いツマミで過ごすには良い店と言える。
「これでいい女でもいりゃ違うんだけどなぁ~。あ、ベビークラーケンのゲソ炙りとピラニーのフライ。揚げ物適当にね~。後エール!」
腹も減っているが酒も飲みたい。そんな男の願望をかなえてくれる店だった。女性がいれば最高だがいなくてもしょうがない。
■シルド > 冒険者、労働者問わずに腹は減るし酒は飲みたくなる。
酒は好き嫌いはあるが、男にとってはこれに勝る飲み物は余りないといった認識。
今回の仕事は実入りがよかったこともあってちょっとだけ財布の紐も緩んでいる。
ゆるゆるの財布の紐をさらに緩ませる罪深い食べ物。
揚げ物+香辛料
炭火焼+魚・肉
熱々の煮物
これを流し込む氷こそ入らないが冷えたエールが美味い。不味い訳がない。
料理は俺が作った方が美味いがな!という妙な自尊心はあるが、やっぱり用意も片付けもしなくていいのは金を払う価値があるのだ。
冒険者に比べれば、最低の収入は確保されている代わりに、予定より多く収入が入る事は多くない上に、その振れ幅も極めて小さい。
安心安全に生きていける小市民にとってはありがたいお店なのだ。
■シルド > 飯はうまい。酒もうまかった。
唯一足りなかった女性分は娼館にいこうとしたが――思いのほか財布のひもを緩めすぎたようだった。
足の向かう先は宿に変わり、その場の喧騒を後にしていくのだった。
ご案内:「平民地区 安い酒屋」からシルドさんが去りました。