2025/03/19 のログ
ご案内:「ネローナ」にネローナさんが現れました。
ご案内:「ネローナ」からネローナさんが去りました。
ご案内:「貧民地区」にネローナさんが現れました。
ネローナ > 頭からすっぽりとフードを被った人物が、深夜になろうという時間帯に貧民地区を歩いている。
幽鬼めいた足取りでふらりふらりと歩く姿は遠巻きに眺める浮浪者すらも目を逸らす異様さ。

「────…………」

フゥゥゥ……と時折零れる息は、春先とは言えまで冷える夜の空気に白い靄を作る。
フードの下に深々と被った目は据わり、翠の目は光も射さず濁っている。
人としての生命力、或いは知性、そういったものが欠如していそうな、言ってしまえば貧民地区を徘徊している廃人と変わらぬ様。
魔術か呪術に詳しい者がいれば、女が呪われていることにも気づくだろう。
昼間は平民地区で、荒くれ者冒険者が集う罵声飛び交うギルドで身を小さくしながらビクビク怯えて仕事をしている人物とは似ても似つかない様子。
焦点の合わない目で歩く姿は夢遊病者めいて、何かを探すように、求めるように、暗がりの中歩いては目を動かしている。