2025/03/16 のログ
ご案内:「襲われた集落」にザリアナさんが現れました。
■ザリアナ >
「金目のものはもう大体奪ったわね?
男も女も、見た目がいいのだけ選んで他は始末するのよ」
丘の上にある小さな農村を盗賊団が襲撃していた。
住人の殆どはすぐに逃げ出し、逃げ遅れた者達だけが盗賊達の犠牲となっていた。
逆らった若い男は容赦なく殺され、女は場所も選ばず屈強な盗賊達に輪姦され、悲惨な光景が繰り広げられている。
そんな光景を目の当たりにしながら、淡々と指示を下す首領と思しき女は口元に嗜虐的な笑みを浮かべていた。
犯されている女の一人にわざわざ近づき、地面に押し付けられているその顔を無造作に踏みつけて。
「依頼であたしらを討伐にきた冒険者?」
くすくすと笑みを浮かべ、踏み躙る。
「村人の殆どは逃げちゃったのに、わざわざ酷い目に遭いに来てご苦労様。
一生分穴を使ったら魔物の餌にしてやるから、最後にたっぷり楽しみなさい」
自らの頸を狙いに来た女剣士に容赦ない言葉を投げかけ、踏みつけていた顔を蹴りつけ、嘲笑う。
「前も後ろも二度と使えなくなるまで使ってあげなさい♪」
死刑宣告めいた言葉を配下の屈強な男どもに投げかけ、さてと運ばれ積み上げられた金品の物色にかかる。
■ザリアナ >
村人が逃げ、無人となった家屋から運び出された財が、盗賊に占拠された村の広場に積み上げられる。
それを見て女、ザリアナは眉を顰め、不機嫌そうに大きく息を吐く。
「…これだけ?
こういう奥まったトコにある集落って色々貯め込んでるのが相場でしょうに」
久しぶりに村でも襲おうと精鋭を連れてやってきたというのに収穫は今ひとつ。
襲撃の報を受けて村に急行した冒険者は返り討ちにしたものの…。
「(こいつらが戻らなきゃ、次は腕に覚えのある連中が来るわね)」
口元に手をあて僅かな時間思案すれば、その鋭い紅の視線を凄惨な輪姦現場へと向ける。
「やっぱり、ギリギリ口が効ける程度にしておきなさい。
とんでもないヤツが来た時のために、ね」
人質としての価値が残っていればそれでいい。
交渉取引用の素材として人間の命はわかりやすく高価なものだ。
あまちゃんな連中なんかはそれだけで手が一切出せなくなる。
■ザリアナ >
盗賊団を討伐にやってきて、その戦力を見誤り、返り討ちにされて、
その場で盗賊達の慰み者になり、凌辱の限りを受ける───冒険者には珍しくもない話だ
「おまけに盗賊が逃げるために使われた…なんてことになれば。冒険者としては終わりね。惨めだわ~♪」
只管に凌辱を受けている女冒険者を嘲笑い、改めて今回の戦果へと目を向ける。
久方ぶりの村への襲撃、とあって首領自らがこの場へと訪れていた、が…。
「…もう少し目利きの出来るようなヤツでも育てておくべきかしら」
そうすればわざわざ自分が出向かなくとも、アジトでふんぞり返っているだけで良い。
まずは盗賊団の戦力増強にと、屈強で力自慢の男を優先したのだったが、いかんせんそういった知識に欠けている。
元傭兵であるとか、元冒険者であるとか…そういった連中もいるにはいるが、疎らである。
「男で使えそうなヤツはふん縛って連れて返るわよ。あと、顔のいいやつ」
顔のいい男はそれだけで使い道がある。玩具としても、様々な交渉用としても。
ご案内:「襲われた集落」にエリビオさんが現れました。
■エリビオ > 見晴らし良い丘の上の集落。盗賊団に襲われれば逃げられもしないだろう。
今は先遣隊になった冒険者も今は慰み者となる頃合。
暫くすればギルドに更なる人員が呼び込まれてくるだろう。
その略奪しつくせる盗賊の天下のタイミングで廃屋の影に隠れている少年がいる。
「あちゃー。だからもう少し待ったほうが良いといったのに」
今しがた凌辱されている冒険者とパーティーを組んだのは良いが
意見が別れてこの場で待機していたのは正解だった。
あまりに数が多く手の出しようがない。それでも鼓膜を劈く悲鳴を聞けば見過ごすことも出来ず。
ひゅん、風を巻き起こし軽やかな跳躍で家屋の屋根に音もなく昇ったのならば凄惨なる場を見下ろす。
性行為に没頭するもの、略奪に手を尽くすもの、そして……中央にいる殊更派手な出で立ちの女。
「アイツか……」
指先から灯した火を煙玉の導火線につけて女の前に投げかける。
気づかれないならば女の周囲に目眩ましの白煙が巻き起こることで。
■ザリアナ >
『!?』
凌辱劇が繰り広げられている広場に白煙が巻き起こった。
それは手練れである盗賊達ですら、一瞬の混乱を招く。
「(…? 村に残ってた連中でもいた? いや…この状況なら逃げることを優先するわね…じゃあ)」
後続の冒険者…にしては到着が早すぎる。
と、なれば……仲間か何かがどこかに潜んでいたか。
「アンタ達が見逃してた獲物がいたみたいよ。──まったく、だからもっと抜け目なく探せっていったでしょ?
女も逃がすんじゃないわよ。どうせもう足腰は立たないだろうけど」
背のベルドから留め具を外し手にするのは黄金華美な装飾のなされた曲刀。
盗賊団の女ボスである以上、その戦闘能力も折り紙付き。並の冒険者に遅れを取るような甘いものではない。
白煙烟る広場、盗賊達も辺りを警戒する中、自身も鋭敏にその気配を探る───。
■エリビオ > 手で作った筒を目に当てて白煙の中を凝視する。
目では見えないかすかな風の流動から映し出されたのは……動揺も少なく戦闘隊形に入る姿。
舌打ちが唇の間から飛び出た。が、後にはひけない。
深呼吸を1度、気息充実した跳躍で高らかに屋根を蹴り上げて――
「ハッ!」
鋭い吐気と共に放つ渾身の風の刃が盗賊たちの頭上から襲いかかる。
目の見えぬ者には風斬る音のみが届くだろう。狙うは足や腕。ほんの僅かな間の行動を束縛するだけで良い。
あくまで陽動――真の狙いは。
「シッ!」
着地と同時にまず一歩目の踏切は右斜前方の家屋の壁。魔力を利用した身体能力で体を横に傾けながら第2歩目で旋回しながら更に跳躍し。
今や姿勢を天地逆転とした奇襲で曲刀を持つ小手をナイフで斬りつけようとした。
■ザリアナ >
陽動の風の刃、略奪のプロたる精鋭達の中にはそれを打ち払う者すらもいるだろう。
しかし白煙の中を切る風が向かう先に目が向いている者は…決して多くない。
「(獲物は…まぁ一匹かしらね?)」
二人以上いるならもっと早くに行動を起こしている。
わざわざ仲間が、女が手酷い目に合っているのを見逃しはしないだろう。
一人と二人は大きく違う、一人残る者こそより思慮深くなることを女は知っていた。
故に──。
「はっ…狙うなら首だろう? 坊や!」
鋭さをもった奇襲、ナイフが描く弧を真逆の黄金の剣閃が弾く。
同時に視界に収めたのはうら若くも見える黒髪の少年。──大胆な一撃だ。肝が座っている。
恐らくは凌辱を受けていた少女と同じ冒険者、それなりに場数は踏んでいるか───。
推察するに魔術を併用した軌道、奇襲としては見事。
ただし、女もまた自ら死線を潜り図太く生き延びている盗賊団の首領である。
生半な一撃は通用しないことを、今の一瞬の接触が伝えることになるか。
■エリビオ > 「チィッ」
仕損じた上に坊や扱いには舌打ちがまた飛び出る。それは刹那の合間。
剣戟の火花を散らしながらその背後に体を旋転させ、落下する途中で後ろにいる盗賊の背中を薙ぎ払い。
白煙に血飛沫が舞う。致命傷ではないと思いたい、などと罪悪感を感じる間もなく、着地と同時に女の隣りにいる盗賊にナイフを投げかける。
数はわからねど、少しでも女の周囲と背後に人を減らそうとする心積もり。
「お姉さん。さっき遠目で見てたけれど。そんなきれいなのになんて野蛮なことすんのさ。
お姉さんならもっと楽しく愉快に生きられると思うのに。」
まだ白煙が晴れない今が好機。新しいナイフを取り出しては話しながら躙り寄ってゆき。
不意にナイフを突く。伸びやかに前に出る長い腕が狙うは、彼女の肩。
「それが出来ないならお姉さん、ここから帰ってよ」
1戟交わして手を抜いて勝てない相手だとわかっても、どうしても命を奪うにはためらう一撃が放たれた。
■ザリアナ >
「へぇ、うちの精鋭を相手どってなかなかの立ち回りね。
でも、勇敢なのはいいけど、無謀すぎやしないかしらね?」
煌めく曲刀を振り翳し、くすくすと意地悪げな笑みを浮かべる。
明らかに多勢に無勢、立ち回りに慣れた様子こそ見えるものの、白煙が晴れれば囲まれるのは必至だ。
少女を囲っていた盗賊達も異変に立ち上がり、戦闘態勢を整えている。
軽症を負うもの、咄嗟に捌くもの、それぞれが少年の奇襲に対応する。
「それともあの女の子、坊やの恋人か何かだったのかな?」
笑みを深めながらそう嘯く。
飛び込んだ少年の警戒をよそに、盗賊達は一斉に襲いかかろう、などという様子を見せることはなかった。
それどころか、やや遠巻きに女と少年を見据えている者もいる。
「野蛮なコト」
女は驚いたように、そう言葉を向けた少年に目を丸くする。
しかし、それはすぐに高らかな嘲笑へと変わる。
「あっははははっ♪ 私がなぜこんなことをしてるかって?」
「そんなもの、こういうのが愉しくて愉快だからに決まってるでしょう?」
突き出されたナイフを余裕を以て避け、曲刀の一撃を放つ。
少年の、致命傷に至る部位を避ける攻撃とは違う──容赦なく命を奪うため振るわれる刃だ。
狙いは首元、しかし──その刃は避ける避けないに関わらず、寸で留められる──。
「───よく見れば可愛い顔してるわね。お前。そうねぇ…お前の言う通り、さっさと此処から帰ってもいい…」
細められた、冷たい輝きを宿す紅の眼は、値踏みにする様に少年の顔へと向けられていた。
■エリビオ > 体を逸らした勢いのまま放たれる銀の煌きに
「カウンター!?」
口の中で毒づいた
非殺傷を試みる以外は殺気を込めた一撃を容易く避けられるのに唖然と。
腕を伸ばしきった体から放たれた攻撃は避けようがない。
先ほど交わした一合で相手の力量を察しきれなかった悔いが走馬灯の如く駆け巡る。
それでも怯懦も懇願もない鋭利なる眼眸で最期まで相手を睨みつける。
が、それが皮一枚、寸での所で止まったことに怪訝そうに眉を寄せ。
ゆっくりとナイフを手元に戻していく。
「好きでこんなチャンバラ劇しようとは思ってないよ。
本当は逃げたかったけれど、一応のパーティーを見殺しにはできなかったから。
恋人がいたらもっと死に物狂いで戦ってるさ。
お姉さんを人質にして村人とパーティーのみんなを逃がせばそれでいいって考えていたからね。」
胸の内を吐き出す。心を許した訳では無い。既に白煙は晴れて衆目がこちらを見るのに油断なく赤味がかる双眸を巡らせ。
死角を突かれぬように少しずつ背中を家屋の壁に近づけていた。
「その手で人を奪ったり殺したりする以外にも楽しいことあると思うんだけどなぁ。
でも、ま。俺の負けか。先走ったパーティーのこと悪くはいえないね」
至極呑気に頭に腕組みする。その掌が魔力を集約せんと緑の光を携えているのを隠すため。
だが……続く言葉に魔力の集積が止まる。
自分から引き返すとの言葉。そして舐めるように体を見る眼眸。双方がこの殺意の場に相応しくなく。
初めて気を抜いたため。
「帰るとして……撤退する条件は?」
緊張と、良からぬ興奮にぱちぱち、と瞳を瞬かせる。
■ザリアナ >
いくら殺気が籠もっていようが、手や肩なんていう体の中心ではない端の部位を狙った攻撃を避けるのは容易い。
どういうつもりか致命傷を受けるだろう位置を狙わない少年に興味が湧いた…というのが正直なところだろう。
「私を人質に? あっははは、ナルホドね?
確かに私を人質にとれば、この場からお前とその仲間が逃げるのは容易いかもしれないわね。
──でも、私が襲われても周りの連中が動じないことを不思議には思わないのかしら」
少年の首元、寸で止められた曲刀の刃が冷たく触れるままに女は言葉を続ける。
「それくらい、私を人質にとるのは大変ってこと…。
そう簡単にとれたらこの首に大金がかかる筈がないでしょう?」
胸の内を吐露してみせた少年の首元から刃がす‥と引かれる。
あたりの白煙は晴れ、文字通り少年は盗賊団に周囲を取り囲まれることとなる。
「別に他に楽しみがないとは言ってないでしょうに。
逆に、楽しいことが幾つもあるのにそれを我慢しなきゃいけないのかしら」
価値観の相違ね、と女は笑い、呑気に腕を組む少年を見やる。
渦中に飛び込んで来るような気概の持ち主だ、諦めが良いわけがない。
そんなタマであれば、その狼狽を隠すほどの胆力を持ち得ていないだろうから。
そして、少年の問いかけには女は至極当然とばかりに答える。
「人質として使う予定だったヤツを解放するのよ?
当然変わりの人質がいると思わない?」
つまりは、目の前の少年が盗賊に囚われれば他の者、パーティーメンバーを解放すると言っているのだ。
しかしあくまでもそれは盗賊の語る言葉───信用がおけるかどうかは、また別の話となる──。
■エリビオ > 囲まれてることも忘れてパチパチと瞬いていた瞳は、交換条件を聞いて、あぁ……納得がいったように長い睫毛に閉ざされる。
「なるほど、そういうことね。
これだけのことをやったんだ。騎士団が王国から出向くのも時間の問題。
ならば動きやすい人質が欲しいって訳か」
納得したようにも少しがっかりしたようにも眉尻を下げつつ。
緩やかに開いた黒瞳が盗賊団の一面を一人ひとり見眺めて。
「いいよ。お姉さんを人質に取れない以上。
みんなを『今すぐ』救うにはこれ以外方法はなさそう。
俺が代わりの人質になるよ。ただし。」
ぴっ、長い人差し指を彼女に定め。
「今犯されて足腰立たない人含めてみんな近隣の村にいくのを俺が見守ること。
それが此方側の条件。
それが飲めるなら人質になるよ。
お姉さんも自分の方が俺より強いってわかってるから、変に怖がったり慎重になる必要ないでしょ?」
ぱちり、ウィンクをしておどけて見せる。
信用がおけないからこそ人質の安全を見守り、其上で交換に応じるとの意。
■ザリアナ >
少年の示した条件は理に適っている。
盗賊団がこの集落から引き揚げるだけでは、手隙になった此処を魔物が襲う可能性がある。
そうなれば、この場に動けず放置された彼らは無事では済まないだろう。
「諦めも良くて冷静に頭もまわる」
「そういうヤツは腹に何かを据えてるものなのよね…。
お前みたいなタイプの人間を扱う時は、慎重にならない理由はないわね」
──戦闘中に目の色が変化していたことを見逃していない。
黒い瞳に戻っている今の少年の瞳。
それが何かを知る術は女にはないが──余計にそれが警戒心を働かせていた。
「──ま、いいでしょう。
本当は一切証拠を残さないために火を放つつもりだったけど──」
そうなると、冒険者一人の人質では逃げられない可能性も出てくる。
「ほら、乱痴気騒ぎも終わったのだから、撤退の準備を急ぐのよ。
この坊やに怪我させられたヤツは我慢しなさい、アジトに帰ったら私が慰めてあげるわ」
高らかに部下にそう命じると、あわただしく馬車に戦利品を積み込み撤退の準備が始まる。
女の命令は絶対らしく、命じられるがままに返り討ちにあった冒険者達は拘束こそされているものの、それ以上の危害は加えられず荷代へと乗せられてゆく。
「──ただし、"村の近く"までよ。
当然お前も拘束させてもらう。──お前はそれを飲めるんでしょうね?」
抵抗をしないのであれば、屈強な盗賊の男がロープを持ち、少年を後手に縛り上げようとするだろう──。
■エリビオ > 目が変わるのは興奮の証。その興奮が過ぎ去った黒瞳は怯えもなく平常心を保っている証。
黒壇のような輝きが饒舌と語る女首領を見定め。
賛辞の如き警戒心にむず痒そうに肩を竦めた。
「お褒めに預かりありがとう。
でもさ。街道を行く行商ならまだしも村一つ壊滅させる大盗賊団がさ。
こんなちんけな男一人に怯えるのはやっぱり恥ずかしいよ。
用心深いのはいいけれどさ。」
しきりに警戒心を解くように訴えていく。続く条件については頷いて。
「良いよ。村の近くまでで。はい。どうぞ。
出来ればお姉さんに縛って貰いたかったけれど」
盗賊にきつく縄で縛られる後手には今は翠の輝きはない。
「俺、さ。自分で言うのもなんだけれど口約束は守るんだ。
お姉さんがこれ以上村人と冒険者に手を出さないなら。
俺は言われた通りついていくよ」
■ザリアナ >
「坊やくらいの年でその肝の座り方は冒険者だってそう持ち得ているものじゃあないのよ。
この場で最後まで両足で立っているのもお前だけでしょう?侮る理由こそないわね」
大人しく後手に縛られる様子を見届ければ、ふ…と鼻を鳴らすように笑う。
略奪した品々を乗せた馬車と捕らえた冒険者を乗せた荷代を先に出発させ、周囲の警戒は怠らず、続くように馬車の準備を進める。
「男に縛られることくらい我慢しなさい。
坊やにはこれから盗賊団の討伐に向かったにも関わらず人質にされて取り逃す…なんて生き恥が待っているのよ?
もっとも、お前に手傷をもらった連中からの報復を我慢させてやったんだから感謝して欲しいくらいではあるけれど、ね」
少年を馬車の荷代に乗ることを促し、自身もまた馬車へと乗り込んでゆく。
此処から近隣の村まではそう遠くない。集落から逃げた者もその村に避難していることだろう──となれば、王国の兵も一端そこに集まっている可能性がある。
あくまで近くまでと条件づけたのは、そういった理由あってのものだろう。
「ま、こんな村にこれ以上手を出す理由もないわね。
人質もとりあえず坊や一人いれば十分でしょう」
荒れた道を馬車が走り始める、盗賊団が闘争にも使う馬だけあり、その速度は速い。
近隣の村までは程なくして到着するだろうか。