2025/02/17 のログ
ご案内:「どこかの地下牢」にロシェルさんが現れました。
■ロシェル > 光量の乏しいランプが吊るされた、薄暗い部屋。
外界に繋がるのは重厚な扉のみで窓は無く、時間の経過を図る物が排除された一室。
様々な器具が取り揃えられた棚に、壁へと取り付けられている拘束器具。
天井から吊り下がる大振りのフックや、場に似付かわしくないだろう、簡易の浴槽――
「――――っふ、ぅ、うー……ッ!」
己もまた、部屋の中へと据えられた器具の上へと、部屋の一部のように拘束されていた。
視界は閉ざされ、口は封じられ、両手足を器具へと繋がれた状態で放置される事暫し。
先程までいた見張り人が部屋から出ていってから、何とか拘束を解いて逃げ出そうと必死に藻掻くも、一向に拘束が緩む気配はない。
ご案内:「どこかの地下牢」にルヴィエラさんが現れました。
■ルヴィエラ > ――暫し経ち、人の気配が戻って来る。
足音は二つ、片方は、女にとっては聞き覚えの在る歩調
もう一つは馴染みの無い、規則正しい、軽い歩調
開かれた扉から、視覚を封じられた女の傍へと其の気配が寄り
――観察されて居る、と。 見えずとも、感じ取れる筈だ。
「――――――それで、私に見せたい物がこれ、と?」
声が響く。 落ち着いた、一聴して男女の判別に惑う様な、中世的な声が
されど、何処か呆れた様な響きを滲ませて。
声を掛けられたのであろう、もう一人の声は、余りにも小さく不明瞭
捕らえられた女に聞かれる事を避ける為か、別の理由が在るのか
何れにしても、会話の内容までは聞き取れぬ儘
――程なくして、小さく溜息が零れた。
「……バフートに運んだ方が、君達にとって余程建設的だったと思うのだが。
其処までして、私との繋がりが欲しいのかな?」
少しだけ、空気が冷えた。
次に女が感じ取れるのは、焦りの感情だろう
其れ迄声を潜めていたもう一人の男が、『手間は取らせませんので…!』
なぞと慌てた様子で声を発し、ぱたぱたと掛けては、傍に在る浴槽へと取り付けられた、蛇口を回した
―――浴槽に、液体が流れる音が響く。
同時に、何処か濃密で、危機感を湧き上がらせる、甘い香りも。
■ロシェル > 武器もなく拘束されている今、頼みの綱は魔術の行使のみ。
然し、部屋自体にか、己が意識を失っている間にか、何か仕掛けを施されたのだろう、発動する気配は皆無。
――そうこうしている間に、扉の向こうから足音が近付いてきた。
それも、二人分。
扉が開かれて尚続けていた抵抗は、人の近付く気配に、向けられた視線に、一度肩を跳ねさせて止まった。
呆れを含んだような声音は、けれども、己の助けになるような類の物ではないとは、流石に分かる。
「ん゛ん、ッ ぅ、――!」
再び藻掻き出す体――とは言え、動かす幅の少ない頑丈な拘束具だ。
それを揺らすどころか、器具を軋ませる事すら叶わず、くぐもった声ばかりが会話の妨害を試みる事になるのだろう。
然し、落とされた声にまた動きを止めた。
己に向けられた訳ではないだろうに、心臓を凍みさせるよな音吐。
途端に膨れる焦りの気配に――流れ始める水の音に、嫌な予感が急激に膨らんでいく。
程なく、鼻腔を擽る濃い甘い香りに、本能的な危機感を覚えた体が強張りを見せ。
■ルヴィエラ > 暴れる女へと、焦った声が、大人しくしろと荒げて詰める
其れにもまた、飽きれたような溜息が重なるが――少なくとも今は
行われようとして居る行為については、静観の構えを取る様子
次第に浴槽へと溜まっていく液体、其れを尻目に
男が天井から垂れ下がった鎖を引くと同時、連動して
手足の拘束に繋がった鎖が張られ、女の身体が、ゆっくりと吊り上げられて行くだろう
土台への固定こそ解除されるが、四肢自体の戒めは変わらず
――其の向かう先が何処かは、想像に容易い筈だ
次第に、どぼどぼと浴槽に流れ込む液体の水音が、女の耳に近付いて行く。
「――――――何か要望した覚えも無いのだが…。
……やれやれ、まぁ、先ずは好きにしてみると良い。」
鎖の音が一度止まり、そして、宙づりになった女の身体が再び、降ろされて行く
ちゃぷん、と、初めに水面へ触れるのは、背中か、尻か。
浴槽一杯に張られた湯の中へと、沈め込まれて行く身体は
多少なりと藻掻く事が適えど、抗う事は難しかろう
――どぼん、と、底の深い容器の中へ漬け込む様に、其の身が沈められる
全身に纏わり付く様な、粘体生物を思わせる程の泥濘の中で
頑張って顔を擡げ、漸く水面から呼吸が確保出来る中で
肉が、染められて行く。 侵食する様な熱が、肌から、粘膜から。
其れが何らかの媚毒である事は言わずもがな
客人であろう存在に対して、献上する為の「仕込み」の心算、か。
■ロシェル > 男の荒い声も尻目に藻掻く最中、ふと、鎖の擦れる音が響いた。
それとほぼ同時、ほんの一瞬、その場へと縫い留める力が消えたかと思えば、
間を置かずに今度は引き上げられる感覚――そこに、無重力感が加わる。
「――――っ」
捉えていたはずの土台が奪われ、掛かる荷重を思えば、今の己の状態など想像に易い。
塞がれた唇の奥、声のない悲鳴が上がる。
ほとんど揺れはなくとも、今の状況で不用意に暴れる事も出来ずに身を固めいた。
少しずつ近付いてくる、鈍く、ぬめりを帯びたような水の音。
それが止まったと思えば、今度は体がゆっくりと落ちて行く感覚。
まずい、と思った所で、逃げられるはずもない。
少しでも落とされるのを遅れさせようと身を捩らせるも、鎖の動きは止まらず、
纏う衣服ごと浴槽へと沈められていく。
「……ッ! ぅ゛―――……っ!」
尻から腰へ、腰から背中へ。
その感覚に、頭を振って拒絶を示しては、肩、脚、腕、爪先と無情にも沈められていく――布地が、液体を吸う。
一度水気を帯びた布は渇きを潤さんとばかりに液体を吸い込み、肌へと染み渡らせては、
張り付く衣服で以て媚毒を漬け込んでいくかのよう。
■ルヴィエラ > 『如何でしょう? お手間は取らせません。
私共で開発した特製の媚毒です。 効果が違いますよ。』
なぞと響かせる声の男は、もう、声を隠すと言う事を忘れている
実際に、媚毒、と言う点で鑑みれば、其の効能は凄まじかろう
本来特定の発情期なぞ存在しない筈の人間の肉体が
抗い難き熱を帯びて行き、其の上で効能が早く巡る
全身の感度が増し、肌を嬲る媚毒の流れすらもが悦を齎して
次第に胎の奥で、脈打つ様な子宮の疼きを強めて行く
まるで女と云うよりも、媚毒の営業こそが本命とでも言うかの様に
其れがどのような効能を持ち、どの様な素材が使われ
研究と開発にどれだけの労力を費やしたのかを語る男に
――もう一人の声は、ずっと沈黙を貫いて。
「――――――………。」
足音が近づく。
浴槽の傍、誰かが女を覗き込んで居るのか、僅かに影が差す
男の声が、「触れてはいけません、僅かでも強力な効果を――」
なぞと、制止の声を響かせた、が。 次の瞬間。
其れを意にも介せぬかのように、浴槽の中へと、ずぼっ、と片手が突き込まれ
整った指先が、女の身体を胸元から下腹にかけて、ゆっくりと撫ぜ降ろす
反応を伺う様に、其の様相を確かめる様に。
ゆる、と、下胎に掌を留め、其処を柔らかく円を描いて撫ぜれば
ふむ、と、漸く、声が零れ。
「――――――凡庸だねぇ。」
―――評価を、下す。
次の瞬間、指が鳴らされ。
そして、其れ以降、先刻までの男の声も、気配も、煙のように失せる。
残されて居るのは、女の胎に触れ、愛でている、指先の感触。
理性を焦がす様な媚毒の中に在って、されど、決して無視出来ぬ
艶やかな指先の愛撫が肌の上から、衣服の上から子宮を愛で――そして、不意に。
女の声を戒めている拘束具が、ぱちりと、霧散する。
息苦しさから解放される代わり、多少なりと、媚毒を飲んで仕舞うやも知れぬが。
■ロシェル > 泥濘に――布地に触れるそこから、肌がぴりぴりとひりついて、熱を帯びて神経を刺激する。
修道服の下、秘所を覆う布地は既に取り払われてしまっている所為で、
隙間から入り込み、滲み入る液体であらぬ場所すら燻りを覚える始末。
何より、体の内側の奥深く。
胎底が熱に疼いている。
媚毒を漬け込まれる程に体中の疼きは増して、口を塞がれた儘に行う、
必死の呼吸にすら思考を炙られていけば、男の声も何処か遠い。
束の間、液体の揺れに肌がさざめき、触れ撫ぜる指先に、びくん、と大きく体を跳ねさせた。
暗く閉ざされた視界の中で火花が散る。
「ふ―――――……ッ♡
……っ゛、ぅ ん゛ ん………ッ!」
熱を溜め込み始めた下腹部を撫で回されれば、体の跳ねがもう一度。
それから、鈍い絶頂を得て、熱と疼きに息衝く子宮を内包する下腹部が、繰り返しうねりを見せる。
媚毒の泥濘に漬け込まれ、悦に焼かれる真っただ中の身では、
閉ざされた視界の外で何が起こったのか、を、直ぐ様には判断ができず、
相も変わらずその上で遊ぶ指先に胎を跳ねさせ――
「………ッ、 ん あ、 あッ♡」
急速な解放に、酸素を求めて開かれた口へと入り込む媚毒の雫。
今は、それを気にする余裕もなく、快楽に焼かれた躰が堪え切れずに掠れた嬌声をまろばせて。
■ルヴィエラ > 下胎の丸みを、指先が辿る。
まるで、其の奥に息衝き、媚毒に狂う器官の存在を
正確に掌握し、弄んで居るかの様に。
指先が胎の表面を、軽く弾く様にして揺らす
ただ其れだけで、僅かな衝撃すらも愛でられて居ると認識し
自ら絶頂に向かいたがる子宮が、女の脳裏に快楽を弾けさせるか
媚毒に漬け込まれ続けて居るからか、一度の絶頂が長く尾を引き
其の絶頂が次の絶頂への呼び水となって子宮に重い熱を齎す
「――――……君も随分と運がない。
あれに目を付けられた事も、私を呼ばれた事も。
……本物の聖職者とは、教会に目を付けられると考えなかったのかな。」
浅はかだね、何て。 まるで戯言でも語るかのような声音で。
女の鼓膜に、何処か曖昧に響く言葉を流し込めば其の度
媚毒の効果か――其れとも、別の何か、か
其の声が、女にとって、決して恐れを抱かれる物では無いと
――そんな、印象を抱く様になるやも知れぬ。
下胎を愛でるのとは逆の、もう片方の掌が、女の衣服に手を掛ける
湯船の中、余りにも手慣れた様子で其の素肌を晒して行けば
媚毒の海に浮かばせる裸身を、ゆっくりと撫ぜて
――再び、鳴らされる指。
続いて女の四肢を戒める拘束が、ごとりと音を立てて外れ、床に落ちる。
「ただ、こうして君と出会えたのも何かの縁かも知れないのでね。
……少し、構って貰えるかな?」
穏やかな声が耳元に近付いた、刹那。
女の胎に、言い知れぬ感覚が生まれる筈だ。
其れ迄、肌の上を撫ぜていた指先が突然――沈む。
胎の上に、肌と言う物が存在しなかったかの様に
指先から手首の辺りまでを透過し、胎の奥中にまで沈めこんで
疼きに悶える子宮その物を、掌の中へと包み込めば
――直接に、揉み込んで仕舞う。 決して、人の身では覚えてはいけない感覚を、刻む様に。
■ロシェル > 「ッあ――――~~」
また、暗い視界の中で火花が散る。
びく びく、と震え跳ねては泥濘を揺らし、鈍る絶頂を長引かせ、胎奥へと重しを増やす。
元より快感に抗いがたい躰が、強烈な媚毒に侵されてしまえば、その燻りもひとしお。
焼かれ行く思考では、相手の言葉は聞こえているのに意識を上滑りし、
柔らかさの響きだけが沁み込んでいくのだろう。
全身を覆い尽くす悦と、己の身に起こっている事態への恐慌が、
相手の言葉を介して綯い交ぜになり――また、胎が跳ねる。
「―――~~ッ は、 あ、ア……っ!
も、 いや ぁ……ッ、 たすけ、んン――――……ッ」
何度目かの絶頂に、快楽への怯えから拒絶と懇願を口にする。
衣服を取り払われ、晒される素肌へと滑る掌に嬌声へと溶けて。
不意、枷を失った手足。
自分の体の事なのに、己の手足が降りたのかも、浮いたのかも、
鈍くて鋭い快感に満たされた体では、判然が付かなかった。
ただ、重い金属の落ちる音がした事だけが明瞭で。
「ふ、ぁ……ッ、 な――――!?」
なに、とは、最後まで言い切れなかった。
何かが内側へと潜るような、違和感とも不快感とも付かぬ、ただただ肌を粟立てさせる、奇妙な感覚。
本能が警鐘を鳴らす儘、自由を取り戻した筈の両手が男の腕を掴み、引き剥がしにかかる。
「――――――ッ゛♡」
然し、子宮を――重い熱に疼く胎を、直に揉み込まれた瞬間、手指の動きは縋る形に変わった。
声のない、悲鳴と嬌声が入り混じる喉の絞られた音吐。
それが、躰の、子宮の痙攣と共に押し出され、臓腑を圧し揉まれる度に、
文字通り、胎を掌握する男の手指へ鼓動めく絶頂の訪れを知らせていた。
■ルヴィエラ > 掌の中で跳ね回る子宮を、弄ぶ様にして愛撫する
熱塊に穿たれるのとはまた異なる、指先で在るが故の、繊細で自由な刺激は
調教と言うには余りにも苛烈で、堕落と言うには余りにも甘い。
絶頂したなら握り込んで押さえ付け、指先が子宮孔へと触れれば
頑なでなければ為らぬ筈の、肉の輪を擦り上げて、懐柔して行く
絞り出されるような女の嬌声に、くすくすと微笑む音が鳴り
良い子だ、と、囁くと共に、其の口端へと褒める様な口付けが触れる
頬同士が触れ、滑る唇が耳朶を擽り、そんな愛情を育む様な触れ方の一方で
下肢では、人ならざる手管に寄る快楽の刻み込みが、容赦無く。
「――――――私はルヴィエラ。 通りすがりの商売人でね。
先刻の話は聞いて居たかも知れないが――彼の言うレシピに使われた素材を聞く限り
如何にも後先の事は考えていない調合をして居る様なのだよ。」
――聞いて居る余裕が、女に有るかは判らないが。
其れでも、語る事に意味は在ると、一方的に言葉を向ける。
詰まる所こういう事だ。 媚毒としての薬効は確かに其れなりだが。
人間の代謝を考えていない――身体から抜ける時間を考えていない、と
普通であれば、媚毒の目的を達成した後は長くとも一晩
或いは数日と言った辺りで、薬効が収束するもの
だが、この素材は身体に長く蓄積する。 澱み、溜まり、抜け落ちない。
女が今感じている発情の熱が、繰り返されて仕舞う、と。
「此の儘解放しても、普通の方法では解毒の術はない、今の所ね。
少なくとも、薬効を把握し、調合と調整を重ねた上で
どんなに早くても完成まで、数日では収まらないだろう。」
指先が、子宮の輪郭を撫でる。 ――比喩ではなく、言葉通りに。
絶頂する器から連なる、両翼への細い道を辿り
其の先端に位置する、秘めやかなる命の聖域――揺り籠に触れれば
優しく、弄ぶ。 指先で転がして、柔く揺らして、揉み上げて。
其処にまで何かを、覚え込ませて仕舞おうとする様に。
「だから――提案だ。 ……私には、対処の為の術が在る。
その代わり、君に――此処での事は、秘密にして貰いたい。
そうすれば、最後まで可愛がってあげよう。 ……最後まで、ね。」
■ロシェル > 子宮が得た悦楽の儘、跳ね震えて解放されようとするのを許されず、
重すぎる快感を引き延ばされる。
そうして、長い絶頂から降り切れない内に、次の快感が襲い来る。
聖職者の身形で、正しく、その身分を持つ癖、この躰は疾うに快楽を知っている。
今は硬く閉ざされている子宮口とて、弄ばれた事のある、快楽器官。
「ぉ――――く、 ッ♡ いや、 あ、 あっ♡ ―――――ッ♡」
いや、と訴える癖、奥の肉環を擦り上げられただけで、
また男の掌の中で胎を跳ねさせ――擦り上げる指先へ、肉で出来た窄まりが吸い付く。
本来はあり得ぬ、”雄の為の躰”へと造り替えられていると分かる淫猥な蠢き。
厚い膜を張ったよな鼓膜を揺らす声がある。
聞こえているのに、超えていない、正確に理解するまでには至れぬ言葉。
それを耳に入れながら、荒く短い呼吸を繰り返しては止まぬ絶頂感に身悶える。
朧になりつつある思考で拾えたのは、子宮を弄ぶ男の名前と、絶望的な先だけで、
躰を覆い尽くす熱に反して、欠片程残る理性が心臓を凍えさせた。
「ぁ゛ ッは―――~~っ、――――ッ♡」
それなのに、熱と悦に苛まれる子宮をなぞり上げられれば、
言いようの無い快感に意識が奪われて、胎を、躰を震わせてしまう。
新たな場所にまで伸びる魔の手にだって、心身を苛まれる事になるのだろう。
「ッひ、ぐ――――し、ます……っ、 します、っ♡ からッ♡
お、ねがっ♡ ~~ッも、 おなか ぁ、あッ♡ やめて、くださ……っ♡」
両翼の先を捉えられ、柔らかく弄ばれて、甘やかに嬲られて。
灼かれた脳では、拒否の言葉など出るはずもない。
相手の言葉の意味を――提案の内実も分からぬ儘に、甘く掠れた声が紡ぎ。
■ルヴィエラ > ほんの少し意外だったのは
聖職者で在りながら女の身体が、既に、熟れた雌の反応を示して居た事だ。
であれば尚の事、媚毒の浸食には耐えられまい
人間にとって、知って仕舞って居る快楽程に、抗い難い物は無いのだ
「――――ふふ、では、契約成立だね。」
女が応えた。 ――応えて、仕舞った。
其れまで愛撫の為に触れて居た手指が、子宮の表面に文字を描く様に触れる
滑る其の軌跡に沿って、墨塗りの様に黒い線が刻み込まれ
其れが次第に、幾何学的な魔術紋様へと変わって行く
女にとっての問題は、其の刻印が進行して行く程に
――子宮へと、媚毒とは比べ物にならぬ、其れ以上の熱と疼きが齎される事、か
ただ触れられて居るだけ、其れだけで、子宮が狂った様な絶頂に暴れ
女の身体を、思考を翻弄して、理性を本能で塗り潰して行く、かの
其れはまるで堕落だ。 媚毒に耐えられる筈の無い人間の雌器を
刻印によって一時的に、魔の其れへと等しく塗り替える物
淫魔に等しき媚毒への耐性と、耐久性を与える、その代わりに
時折暴走めいて、人の肉体では到底ながら、制御し切れる筈もない疼きと本能を齎すもの
人間の本能に、淫魔の本能を植え付ける物、だ。
「――――刻印は、完全な物では無い。 あくまで契約は、一時的な物なのでね。
けれど、もし君が、其れが消える事を惜しむなら…、……其の時は、強請ると良い。」
もし、願うなら。 其の時はきっと。
時の経過では消えぬ、永劫の印を刻んであげよう、と。
告げて、微笑んでは。 緩やかに顔を寄せ、女の唇を口付けで塞ぐ。
舌を絡め取り、緩やかに絞り上げ、互いの唾液を混ぜ合いながら
――女は知って居るだろうか。 淫魔の体液が、媚毒に等しい事を。
子宮から指が離れる。 其の子宮に刻まれた黒の紋様は
次第に広がり、枝葉を、蔓を広げる様に子宮を覆って――両翼にまで
其の先端にまで、紋様の両端が到達したならば、鎌首を擡げる様に僅か浮き上がり
――蛇の、其の頭を模した影が、両翼へと食らい付く。
それが、不完全ながらも女の身に、"夢魔の刻印"が刻み込まれた瞬間。
聖なる身を魔が堕とした証が、女の下胎に、絡み合う黒蛇の紋様となって浮き上がる。
肉体は、きっと訴える。 明確に、鮮烈に、狂おしいまでに。 ――精が欲しい、と。
■ロシェル > 解放感にびくびくとのたうつ胎が、震えて、跳ねて、うねる。
――それも、一時のこと。
じく、と、熱の疼きとは種類の異なる、神経を直に嬲られるような感覚。
それが、徐々にと強くなる。
「ん゛ぅ……っ!?」
衝撃に双眸を見開いたのも束の間、次の瞬間には、胎を焦がす悦に菫色の眼がきつく閉ざされる。
刻印が雌胎の輪郭を這い進む度、その感覚は強くなっていくのだろう。
媚毒に沈められた儘の躰が、藻掻いては跳ね、
時折、堪え切れずに強烈な快感に灼かれては、胎から爆ぜるような絶頂に身悶えて。
こんなもの、耐えられるはずがない。
搾りかすのような、芥の理性の思考で過らせて、一瞬で塗り潰される。
「ぅあ、 ア゛ッ♡ ひ、ン ん――……っ♡」
とても大事なことを話されているはずなのに――それを理解しているのに、
制御の利かぬ熱覆い尽くされた体では、頭に留めておく事が出来ず、甘やかな誘いばかりが頭に残る。
柔らかな感触に意識を浚われて、抵抗も出来ずに新たな毒を呑む。
指先が離れて尚、絡め合わせる舌に焦がされて子宮を震わせ、
快感に戦慄く子宮を支配せんとする刻印に絶頂を齎される。
ずっと、降りて来れないでいるものだから、もう、それが当然なのだ、と。
「――――――ぉッ゛♡」
そう、心身に刻み込まれたはずだった。
黒蛇に両翼の先までをも喰らい尽くされた、その刹那、胎が灼かれて、身に刻まれた教えが塗り潰される。
言いようの無い快感と、抗う事を、想像することも許されぬ衝動。
ぐ う、 と、腰が浮く。
子宮を愛撫してくれていた、手指を、雄を。探して、欲して――強請って、胎が媚びる。
■ルヴィエラ > 女が其れまで積み重ねて来た"当然"を、塗り潰して、塗りつぶして
元の形が如何であったかすらも、曖昧になり果てるまで
脳髄を占める本能と衝動に突き動かされる儘、胎を突き出して媚びる女に
微笑みと、口付けとを重ね、齎したままで――其の身を、ゆっくりと抱え上げる
媚毒の中から、ほんの僅か解放された身体は、既に薄赤く染まり
されど、次の瞬間、再び湯船の中へと戻されて行けば
――今度は、一人ではない。 確かに女を愛でて居た其の指の主と。
共に、其の裸身を重ね、抱き合う形で湯船へと沈んで行く事になる。
ばしゃり、ばしゃりと、湯船の中から湯を吸った聖職服が湯船の外へと放り捨てられる中
雄の身体に跨る形となった女の下胎には、女が、其の身体が、胎が焦がれる雄の形が押し付けられる
異様なまでの長大さ、女を、雌を、狂わせる為だけに存在するかのカタチ
狂う子宮を、押し上げるだけでは到底済まない所にまで至って居る其の先端を
――何も見えて居ない筈の女へ、ただ、触れて居る其の感覚だけで、鮮明に想起させ
「―――さて――では、君の事を教えてくれないかな。
せめて、名前だけでもね。 君、だけでは寂しい物だ。」
――熱塊が、緩やかに下胎を擦り上げる。
両腕が、女の体躯を抱擁し、腕の中へと閉じ込めて仕舞いながら
湯船の中、己が体躯へと凭れるように促しては
ずる、り 熱塊の先端が滑り、女の膣孔へと、押し付けられる筈だ。
「……飲み込んで御覧。 ……君自身から…、……堕ちて御覧。」
私に、堕ちて御覧。
くすくすと、小悪魔めいた囁きが、誘惑が、女の正常な思考を奪う。
腰を落とすだけ。 ただ、其れだけで――待ち望んが物が手に入る。
――望んだのだ、と言う事実を。 確かな物にさせる其れも又。
堕落の一歩、なのだと――踏み止まれる程の理性が
果たして、女に残されて居るかは。
■ロシェル > 媚毒の湯から引き上げられて、また戻される。
たったそれだけでも、感度を引き上げられている躰は快感に震えてしまう。
何より、素肌を触れ合わせる肢体の確かな存在感に、如何しようもなく、熱を煽られる。
間近で、漸く真面に捉えることの叶った顔は、男性とも女性ともつかぬ、麗しい造りをしている。
にも関わらず、疼く下腹を圧し上げるのは、凶器と言っても差し支えないだろう、支配者のそれ。
今から、目の前の雄に屈服させられるのだ、と――この容に、雌胎を造り変えられるのだ、と、視界に入れずとも理解させられた。
ずぐ、と、鈍痛にも似て胎が疼く。
撫ぜると言うには、余りにも淫靡に下腹部を擦る雄に、濡れた吐息が掠れて落ちる。
抱き寄せられて、抵抗もなく身を寄せれば腹に熱を感じて身が震えた。
「は、ぁ――――……、ふ、ぁ、……っろしぇ、る……っ♡
ロシェル、です――んぅ、あ、 あ……ッ♡」
やがて、開かれた唇が己の名を差し出す。
秘唇を割り開き、奥の窄まりへと押し付けられる先端。
少し沈められただけで、その野太さを理解して、先を食む入口が絞られた。
刹那、情欲に焦がされる欠片程の理性の端で、止めろ、と訴える本能に袖を引かれる。
腰を沈ませる動きを止めようと――
「―――――………っ♡
――――ッひ、ん、ん……! ――~~ふあ、 あッ♡」
――して、結局、一瞬たりとも留める事など出来なかった。
もう、如何しようもない程に、欲している。
泥濘む媚毒は潤滑油染みて、腰を落とす助けになるのだろう。
凹凸の目立つ、柔軟さと程良い締め付けを持ち合わせた膣孔が、
狭い洞の中を割り開く怒張へと絡み付き、腰を落とす度に圧搾し。
■ルヴィエラ > 「…………そう、良い子だ、ロシェル。
良い子には、御褒美を上げないとね。」
女の身体が、落下する。
蕩け切った膣肉が砲身を飲み込み、ずるずると啜り上げながら絡みつき
熱塊を融かして、其の精を有りっ丈搾り尽さんと目覚めて行く
――普通の雄であったなら、飲み込まれた其の一瞬だけで
尽き果てる程の精を、女の胎に放つ事になったろうか
襞が伸び切り、失われて仕舞いそうな程に目一杯を押し広げる砲身が
僅かな摩擦だけで、其の身に目覚めて居る全ての性感帯を暴いて、貪らんとする女を逆に追い詰める
凶悪なまでに開いて居る雁首が、蹂躙の際に粘膜を搔き乱しては
無数の絶頂が感電したかのように下肢から脳髄にまでせり上がり
女の脳裏に、滲み出す様な幸福感を齎して行く、程に
「――――……良く出来たね、素直なのは美徳だよ、ロシェル。
……それじゃあ、私も応えなければね。 ……腰を逃がさない様に、確りとしがみ付いて御覧。」
先端が、鈴口が子宮孔を捕らえるのは、直ぐ。
指先で愛でた其の肉の輪は、媚毒と、刻印による発情でもう、扉としての役割は果たすまい
ぐぷ、と、己からも腰を押し付け、そして女を引き寄せて遣りながら
蕩け切った其の扉を、押し広げ、抉じ開けて――屈服、させる
雁首の太さすらも、当然の如くに飲み込ませて仕舞いながら、ずるりと捻じ込む奥の奥
――子宮孔を開き切って、其の奥までを貫かせて尚、長大な砲身を全ては埋めきれぬ。
子宮の奥底を亀頭が抉り、深々と押し上げて漸く――互いの腰同士が密着するだろう。
其れだけで、自らを落とした雄が、其処にまで辿り着いた、と言うだけで。
きっと、女の胎はもう、夥しい歓喜を堪える事は出来ぬ筈だ
片掌が女の後頭部を支え、脳天に迄突き抜けようとする快楽を押し留めて。
子宮へと嵌まり込んだ熱塊の先端が――亀頭、が。
女の胎に刻まれた調教と快楽の記憶を――上塗りして行く。
ただ揺れ動いて居るだけで、両翼すらもを揺さぶり、圧して
滲む透明な雄蜜を、じっくりと最奥にまで塗り付ける動きを繰り返して
――次第に、律動を強めて行くのだ。
■ロシェル > ど、と、鈍い衝撃が媚肉を打つ衝撃に、菫色の眼が開かれる。
圧し拡げられて、引き延ばされて、薄められた厚みを掻き毟られる、その快感たるや。
「ん゛ぅ、ッ う………――――♡」
鈍った嬌声を逃がしながら、泥濘の中で、跳ねた下肢が粘つく湯舟を掻き藻掻く。
呆気なく、膣孔で至った絶頂に肉襞を躍らせては、肉棒を揉みしだくのだろう。
駆け抜ける快感に背筋を戦慄かせながら、緊張と弛緩を、緩やかに、不規則に繰り返す肢体。
蕩けるような幸福感が心身を満たす。
そんな、甘やかな時間は刹那の間の安息だったのだろう。
に ぢ、 と、抉じ開けられる肉の環から走る重い痺れに、びくん、と、大きく躰が跳ねる。
「ッぉ、 ……っ♡ ――――ッ♡」
先端を食み、包み、呑み込んで行く奥の入口。
怯んだ体が反射的に腕を突っ張ろうとして、更にと進められる先端で、緩む――弛む。
やがて、開かれ切った子宮孔が亀頭を包み込み、秘されていたはずの場所への侵入を許す。
一番張った部分を呑み込んでしまえば、後は引っ掛かりもなく、
ただ狭いだけの路は割り開かれる事になるのは、至極当然で。
「――――――~~~~っ゛♡」
絶頂に腰を跳ね震わせながら、声のない嬌声を上げる。
にも拘わらず、快感を受け止める余裕も与えられず、子宮壁を抉りながら、
奥底を穿たれ、押し上げられ、重ねられるのは息苦しさを覚える程の快感で。
発情しきった子宮が――雌胎が、歓喜に咽ぶように絞られた。
促されて、だったのか、己の意志だったのか、もう判別の付かぬ儘に伸ばす手足が、目の前の雄の体躯へと絡み付く。
無意識の内に腰を逃がそうとするも、留められてしまえ、
ほんの少しだけ浮かせた肢体が再び雄を根元まで収め直し、押し上げられる胎底の快感に耽る。
己を支配する雄の象徴を愛撫するように、捩られ、絞られる肉の孔。
揺すられれば、その締め付けは強くなり――子宮の中へと塗り込められる雄の媚毒に、ぐ う、と、自ら腰を揺すり押し付けた。
「ッは、あ、あ……っ、! お、 なか、ッ♡ やぶれちゃ……っ、――――ッ♡」
■ルヴィエラ > 女の菫色を、紅色が覗き込む。
其の身を抱く雄が誰で在るのかを、覚えられる様に。
時折啄むように唇を触れ合わせれば、甘やかしてすら居る様にも見えるだろうか
されど、その実、行われて居るのは人外の調教、理外の堕落
脳髄を延々と快楽に漬け込み、魔の欲と言う物を其の身に馴染ませ
其れこそが、当然、であると魂にまで刻み込む行為に他ならぬ
下胎に浮き上がる、熱塊と、押し上げられる子宮の輪郭
女自らの腹筋へと、内側から子宮を擦り付けてやりつつに
ごつ、ごつ、と抉る律動が、翻弄する様に不規則で齎される
突き上げの角度を変えては女の胎を探り、其の弱みを覚え込みながらも
弱みで無い場所なぞ存在させないとばかりに、絶え間無い愛で方で子宮を調教する
―――女が声を上げた通り、突き破られて仕舞い兼ねぬ蹂躙なのやも知れぬ。
けれど、既に其の胎には、魔が絡みついて居る。
如何なる暴虐をも受け入れるだろう夢魔の魔胎ならば、壊れる筈もない。
祝福めいて、塗り込められて行く己が媚毒に、刻印が反応する
――ぎち、と、両翼を銜え込んで居る蛇の顎が、其処を、甘く絞り。
「―――壊れはしないよ、ロシェル。 其の為の、私からの贈り物なのだからね。
ほら――沢山溺れて御覧。 ……誰も、此処には来ないのだから。」
不意に、頭を女の胸元に埋めれば、乳房へと唇を寄せる。
其の先端に舌を這わせ、吸い付けば、胎奥とはまた異なる甘い快楽を、甘味めいて
女の身体が、抗う事を徐々にやめて行くならば――律動は、其の振り幅を大きく変える
子宮孔から雁首が抜け落ちそうな程に、大きく引き抜かれる熱塊が、次の瞬間には子宮底を穿ち抜く
一突きごとに絶頂を弾けさせ、最早数え切れぬほどに脳髄を爆ぜさせて
時間の流れも、救助の希望すらも持つ事を赦されぬ部屋の中
永遠とも思える程に、其の調教は繰り返されるのだ。
――其の身体が、己と言う雄を覚え込んだ頃が
果たして、どれだけ過ぎたかなぞ、女に感じ取れる筈も在るまい。
透明な雄蜜だけで、女の胎が満ちて行く。 一度も抜け落ちぬ雄杭が栓の役割を果たして。
両翼にまで連なる管路すらも、目一杯に拓かされて。
「――――……ほら、一番奥で絶頂きなさい。 ……絶頂く時に…、……奥から絞り出すのを、忘れぬ様に…ね。」
――覚え込ませようとして居る。
まるで獣の様に。 されど、魔であれば当然の様に。
――自ら排卵を、捧げさせること、を。
■ロシェル > 触れ合わせる柔らかな感触を追って、唇を寄せては啄む。
一時の安息めく意識の移ろいも、結局は施される調教の一端でしかないのだろう。
薄い腹へと仄かに形を浮き上らせる、杭の容ごと密着させれば、
揺すられる度に互いの腹で圧し潰しては捏ね回し、新たな快楽を生み出す。
それこそ、余す所なく子宮の内側を熱塊に舐られ尽くしてしまえば、
触れていない所がなくなる頃には、至る所が快楽を生み出す芽となってしまっている。
腹同士で圧し潰されても、隔てた腸ごと抉り撫ぜられても、
奥底を押し上げ引き伸ばされても、びくびくと、悦楽に身悶え雄を締め付けるばかりで。
両翼を揺すられ、絞られて。
”雄の為の胎”へと為ったそこが、剛直へと纏わりついて搾り上げた。
「ひ―――ぅ、 うッ♡ っ、は、あ……ッ♡
―――――ア ぁ、ッ あ、♡ ―――――っ♡」
胸の先から甘い痺れが起こる。
陶酔するよな深い吐息は、長く胎肉を刮がれるのに悲鳴に似た物へと変わった。
浅瀬まで抜けて行く雄肉の先端へと子宮口が吸い付きせがめば、
次の瞬間には胎底へと叩き付けられる衝撃に、息を呑んで子宮を戦慄かせる。
長く掻き毟られて、強かに穿ち貫かれて。
その度に、絶頂へと追いやられてしまえば、理性が削れ切るのは一瞬で。
碌な思考も出来ぬ身体は、胎の疼きに突き動かされる儘、絶頂に至っては雄を締め付け、
怒張を悦ばせるべく、舐り扱く為に腰を揺すり始める事になるのだろう。
仄かに下腹が膨れる頃には、中に収める長大な熱塊の形すらをも隠していた。
明滅する視界と意識が揺蕩って、浮上する合間は齎される快感に身を震わせ。
男の言葉に――己を屈服させんとする雄の言葉に、雌へと堕とされた心身が応じてしまう。
「ん゛あ、 あ……ッ♡ ッぃ――く、♡ いっちゃ、ァ あッ♡
………――――――~~~ッ゛♡♡」
両翼の先が、ずくりと鈍痛混じりに疼いたと思えば、雄を舐る子宮ごと、うねって跳ねる。
孕む為の種を、己を犯し尽くす雄へと捧げながら、
奈落に落ちて行くような、深い絶頂に全身を震え跳ねさせて。
■ルヴィエラ > 熱塊は初め以上の熱を帯びて女の身体を貫き、串刺しにして居る
力強い脈動を帯び、雌の本能に期待を抱かせながらも
未だ与える事は無く、甘やかしと調教とで其の身を、心を蝕んで行く
――絶頂の波に、戦慄いた女の身体を、抱き締めて遣りながら
黒子を携える其の目尻へと、口付けを触れさせて
まるで、飴、だ。
素直で、聞き分け良く、本能の儘に求め従うならば
怖い事なぞ何も無いのだ、と。
「―――――……偉いね、ロシェル。
これから私に抱かれる時は、其れを忘れぬ様に。」
――自ら、種を捧げ、絞り出す事を覚えた雌がまた一つ、堕落の路を進む。
其れを誉め、良く出来たと雄が囁き掛けるなら、文字通り悪魔の其れで在ろうか
腰が揺れる。 熱塊が再び、子宮を蹂躙し始める。
抽挿の度に、雄蜜で満ちた子宮が、ぐぽり、ぐぽりと淫猥に攪拌され
其れが女の絶頂を上塗りして、更なる排卵を呼び起こさせる
此処までに、もう、幾度と無く繰り返してきた光景だ。
けれど、其れ迄とは異なる変化は訪れる。 ――女の頭を、己が肩口へ誘い。
身体を委ね、確りとしがみ付く様に促す、掌。
――迫る熱が、在る。 透明な雄蜜とは違う――本物、が。
完全に屈服し切った今になって、漸く其れを与えるのだから、悪辣以外の何者でも無い筈だ、が。
今だからこそ、女に、雌に――致命的な瞬間でも、在ろう。
「ロシェル、では、御褒美だ。 ……一度目を、存分に堪能しなさい。
―――確りと…、……孕むのだよ、可愛い私の娘。」
熱塊が、急激に膨らみを増す。
次の瞬間、女の下胎が、ぼこりと浮き上がる程の強烈な噴出が
子宮を、粘膜を――何もかもを、灼き尽くして行く。
透明な雄蜜が一瞬にして白に塗り替えられ、異様なまでに濃密な、魔力を伴った精が器の中で渦を巻く
人間の其れとは明らかに異なる、堕とす為の吐精は
捧げられた女の命の欠片を、余りにも容易く蹂躙して行くもの
そして何より。 ――充満する魔力が、呪印を活性化させるのだ。
不完全な呪印に糧を与え、定着を促し。 ――女の精神が、其れを受け入れて仕舞えば。
呪印は、再び、成長を始めるだろう。 完全な形へ、と。
■ロシェル > 【後日継続】
ご案内:「どこかの地下牢」からロシェルさんが去りました。
ご案内:「どこかの地下牢」からルヴィエラさんが去りました。