2024/10/28 のログ
エレイ > 「いやはやこんな日もあるものなんだなという顔になる。む……まったく出るときはちゃんと片付けろよ」

ふと、足元に一本の長剣が無造作に落ちているのに気づくとそれを拾い上げて嘆息一つ。
刃引きが施された訓練用の代物だ。

「………」

男はなんとなく、それを片手で握って掲げてみる。その剣に特別、何かあるわけでもない。
特に用向きはないのだから、さっさと所定の位置に片付ければ良いだけである。
しかし、なんとなく──本当になんとなく。男はそれを、両手で改めて握り直した。

「……ふむ……」

そして──軽く振るう。しゅぱ、と一閃。
軽く2、3度瞬きしたあと、さらにもう数度。その剣閃は無造作に見えてやたら速い。
訓練用のこの剣は軽量化などされておらずそれなりに重い代物であるが、
それを軽快に、大きく振りかぶりもせずに振り続けている。

エレイ > そうして、縦横無尽に斬撃を繰り出す行為をしばらく続け。
やがて剣を片付けるとふらりと訓練所から去っていって──

ご案内:「冒険者ギルド 訓練場」からエレイさんが去りました。