2023/09/29 のログ
ご案内:「王都マグメール平民地区-葦原会」にツネオキさんが現れました。
ツネオキ > 夕日が落ちて暫く――
瓦斯灯に、魔導灯に、提灯にと、等々街各所で灯りが点される中そこは石灯籠が点される、葦原会本拠。
敷地内にぽつぽつ見られるのは多くが身内の人間および我が物顔で住み着いている犬やら猫やら鳥やら、
一同この時刻ともなると今日の晩飯の炊事に明日の準備に掃除と忙しなく野生動物達も隅っこに退避済。
一応まだ山門は開けられていて来客は来訪が可能だが、

「来た試しあらへんけどな。良えんちゃう? 俺らもこん時間は忙しいし締めてまっても」

この時間帯に誰かが来た試しが無い。
身内の人間は裏口から入ってくるし、
表口である山門は締めてしまっても良いのではなかろうか?
そんなことを近くの坊主とぽつぽつ駄弁りながら箒片手に肩を竦める。

「あかんか? あかんか。めんどくさ。今度1番隊の人に言うてくるわ」

1番隊。この葦原会を運営する一番のお偉方相手に堂々直訴するだなんて物言いするのは、8番隊雑用部門。越権では? と、心配されるが、どこ吹く風とけたけた笑って聞く気ない。この男、は、こういう気風が殊に酷いが8番隊の人って多かれ少なかれこんな感じである。早々に諦めた坊主が話打ち切りがてらに他のところを掃除するといって離れるのを見送り、山門のほうへと歩いていき、

「つかもう締めたろか」

落葉を掃きながらぼやく。