設定自由部屋です。サイトの世界観に合う範囲で、自由に場所などを設定してお遊びいただけます。
ご自身で考えられた施設や都市、村やダンジョンなどを考えて頂いてももちろん問題ありません。
王国外、つまり外国なども舞台にして構いませんが、あくまでこのサイトのメインの舞台は王国内になります。
あくまで外国等の舞台は副ということでお願いします。
参加者(0):ROM(1)
Time:07:29:41 更新
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」からエレイさんが去りました。
■エレイ > やがてカーテンが開き、客が現れれば男は笑顔で迎え入れ──
■エレイ > ──温泉旅籠内の、主に宿泊客向けに用意されたサービスの一つが、このマッサージ室である。
その施術室はいくつかの個室に分かれており、客は専用のカウンターで受付を済ませた後、各個室で待機しているスタッフと
一対一でマッサージを受けることになる。
なお、客にどのような施術を行うかは、スタッフの判断にすべて委ねる、というあたりはこの旅籠らしいといった所。
ついでに、各個室内には客に安心感を与え、施術への抵抗感を知らず知らずのうちに薄れさせてゆく効果を持った、
ほのかな香りのアロマが炊かれていたりもする。効果がどれほど出るかはその客次第なのだが。
「──さーて、今日もブブイーンと張り切ってやりますか、ねぇッ……と」
その中の一室に腕をグリングリンと回しながらやってきたのは作務衣姿の金髪の男。
知り合いからの依頼という形で臨時のマッサージ師としてやってきている冒険者、という立場は今も変わらないのだが、
もうすっかりここの一員として馴染んでしまっていた。
そんな自分に時折疑問を持たないでもないが、男自身としてもなんやかんやこの仕事は
気に入っているのでまあいいか、とあまり深く考えないことにしたのだった。
「今日はどんなお客が来るかねぇ……」
ともかく、男は施術台の傍のスツールに腰掛け、腕組みしながら客待ちを始める。
出入り口のカーテンが開かれ客が現れるか、あるいは魔導機械の通信機を通して客室への
出張依頼が来るか。
いずれかの訪れが、今日の男の仕事の開始の合図となるのだろう。
もしかしたら、受付を経ずに紛れ込んで来てしまうような珍客が現れる、なんてこともあるかもしれないが。
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」にエレイさんが現れました。
ご案内:「獄」から絶望の獄さんが去りました。
■絶望の獄 > 冷たい鉄の軋む音が地下に響き、薄暗い通路の奥から新たな影が引きずり込まれた。
鎖の擦れる音が湿った壁に反響し、僅かな魔力すら通さないコンクリートの床に裸足の柔らかな足音がぽつりと落ちる。彼女――新参者の女は、全裸で看守の手に引かれ、絶望の獄の中心へと踏み入る―――。
――。
首に巻かれた魔道鎖が鈍く光る。能力を封じられたその身体は、かつての力を失い、ただ白い肌と柔らかな曲線だけが剥き出しにされている。
鉄格子の檻が連なる広間に足を踏み入れると、重い空気が肺に絡みつき、甘く腐った既に囚われた女たちの吐息が鼻腔を満たす。彼女の目は怯えに揺れ、視線がさまよう先には、鎖に繋がれた女たちが蹲っている。ある者は膝を抱え、虚ろな瞳で床を見つめ、ある者は這うようにトレイの粥を啜り、唇から白濁を滴らせている。天井から滴る水音が沈黙を切り裂き、微かな嗚咽がどこからか漏れ聞こえる。看守の手が彼女の肩を押さえつけ、膝をつかせると、冷たい床が柔肌に食い込む。鎖が短く軋み、自由を奪う音が彼女の耳に刻まれる。
そして、遠くから響く重い足音。凌辱者たちの影が通路の闇に浮かび上がり、欲望にたぎった雄肉の気配が空気を震わせる。屈強な体躯に漲る筋肉が薄明かりに照らされ、汗と獣のような熱気が彼女へと忍び寄る。彼らの目は獲物を値踏みするように新参者を捉え、唇の端に冷たい笑みが浮かぶ。その視線に貫かれ、彼女の柔らかな胸が震え、硬くなった乳首が冷気に晒される。鎖を引きずる音が一瞬止まり、広間に淫靡な緊張が満ちる。これから彼女を待つのは、肉と肉が絡み合い、吐息と喘ぎが響き合う果てしない地獄。
「ここが貴様の終点だ。」
看守の冷淡な声が響き、新参者の身体が小さく震える。檻の中の女たちは一瞬だけ顔を上げ、新たな獲物に目を向けるが、すぐに興味を失ったように視線を落とす。彼女たちの表情は枯れ果て、絶望に慣れきっている。新参者の唇から漏れるかすかな息が、湿った空気に溶け込む。既に全裸を強いられ、羞恥と屈辱が彼女を苛むが、それはこの絶望の獄では始まりに過ぎない。
凌辱者たちの足音が近づき、雄々しい肉体が彼女の眼前に迫る。欲望の炎が燃え上がり、彼女を淫靡な奈落へと引きずり込む瞬間が、すぐそこまで――。
ご案内:「獄」に絶望の獄さんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 露天商区画」からミィヤさんが去りました。
■ミィヤ > 暫くの間、またあれこれと細工物が出来上がっていくのを眺めていた後。だいぶ辺りが暗くなってきたから、そろそろ店じまいらしいのを期に、しゅ、とまっすぐ立ち上がり。
まだ眼の前で色々と向きを変えながら、細工の小鳥をじっと見ながら歩き出し。前をちゃんと見ていないものだから、人や物にぶつかりそうになるのを、どう判断しているのか当たる直前になる度にぬるっと横へ避けながら。
他の大人たちの視線よりも少し低い位置から、目立つ前にはもうするすると器用に間を抜けて、そう言えば買ってみたはいいけど何処に飾ろうか、とりあえず仕舞う、後で考える、などと思考を巡らせながら人混みの隙間へ消えていって。
■ミィヤ > これが大人がじっと見ているのであれば、何か買ってくださいと言われる所なのだろうけれど。妙に落ち着いた、と言うより殆ど動かない、子供にしてはやたらと静かなものの見た目は一応どちらかと言えば子供のようにも見えるから、無理に買うようにお勧めもされない。
たまたま通りすがりの少女が気になってじっと見ているのだろう、ぐらいに思われていた。
「……それ、欲しい気が、する」
少女がほぼ無動作のまま突然ぼそりと言うものだから、店の男は一瞬びくっとしたけれど。今しがた次の作品として出来上がっていた、枝に止まった小鳥の形に作られた金属糸の置物を少女の瞳が追っているのに気がつくと、それならこの辺と同じ値段かなぁ、と大きさ的にも手間的にも同じぐらいのものが並んでいる辺りの値札を指さしている。
膝を抱えて座っていたまま、少女が右手をドレスの裾の中へと脚を掻くようにもぞもぞと差し入れると、どこにそれを仕舞っていたのか値札ぴったりに硬貨を掴み出し、にゅ、と男の方へ差し出した。
それと引き換えに小鳥の置物を受け取ると、じわじわと斜めに首をかしげながら、眼の前で金属糸の線の向きなどを細かく見ていた。
「鳥だけ作ると、置いた時に、なんかへん。 ……止まってる枝ごと、なのがいい」
鳥の部分を支柱のように支える役目を持ちながら、枝の形に似せることで鳥が地面に鎮座しなくて済む、と言う発想だとか、それが1本の金属糸から繋がってできている、のが少女にとって興味深かったようなのだ。
■ミィヤ > 日が落ちるにはまだ少しありそうな夕刻前。街中の通りに面して雑多な露店が並んでいる一角で、屋根のない急ごしらえであろう小さな露店の前、真正面は迷惑だろうと思ったのかちょっと斜めにずれた所に、膝を抱えるようにしてしゃがみ込み、じっと店の主の手先を見ている少女がひとり。
その露店は、荒い撚り糸の敷布の上に、金属糸を器用に折り曲げて作られた動物や荷馬車、花瓶のような形のもの、手のひらにいくつか乗りそうなほどの小さな造形物が沢山並んでいた。
店主の傍らには無造作に巻かれただけの金属糸が積まれていたが、そこから引き出されて自在に曲げられて、今度は子犬の形になって並べられる、と言う様子をじっと興味深く見ている。
半目になり、口を上向きの三角形に小さく開いたまま、じとっ、と見ているものだから、店主のまだそこそこ若いであろう男も最初は妙な緊張感を持っていたのだが、やがて面白がって見ているようなのだ、と言うのがわかると安心したのか、あえて見やすいように時折手を止めたりしながら作って見せてくれていた。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 露天商区画」にミィヤさんが現れました。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 庭園・温室」からジェナスさんが去りました。
■ジェナス > 王立コクマー・ラジエル学院にある庭園・温室にある研究所にいる。
学院の敷地内に作られた庭園の一角に専用に温室という名の研究所を築いており、
今夜も錬金術の素材として栽培している草花を愛でながら、『とある薬』の研究をしている。
それは麻酔薬。
痛みを別の感覚に置き換える薬。
効果は即効性で効果は短時間。
安全に素材を採取するために使う薬である。
研究所のある庭園・温室は生徒や教員が個人で温室を設置できる場所である。
幸いとこれ素材を入手しやすく利用しやすい庭園・温室に錬金術の技術を利用して、
全面ガラス張りの小屋を建て、受け持っている授業がない時間帯に利用している。
外部にも公開されており、利便性は非常に高く別宅として利用させても貰っている。
――…さて、時間は夜である。
庭園はまた昼間とは違うどこか妖しく危うい空気を漂わせているのだが、それが個人的に好ましく、
全面ガラス張りの小屋はそうした空気を存分に楽しめるように、デザインをされている。
室内には様々なハーブが吊るされ、ポーションがしまい込まれた冷蔵のガラス棚もある。
その傍にアンティーク調の木製の机と椅子があり、今は椅子に腰を掛け先ほど淹れたばかりの自作のハーブティーを準備し、
じっくりとハーブティーを味わうところである。
この一杯が済んだら薬の研究を再開しようと。
よれよれ白衣の男は教員生徒にかかわらず、錬金術が必要な者には割と懇切丁寧に対応するという噂。
外部の人間が訪れることもあり、その手の人間にも比較的親切だという……噂。
今夜は客人の予定もなく、一人の時間を楽しんでいる。
客人の到来はやはりなし。
ハーブティーを飲み終われば、気を取り直して仕事に戻るのであった。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 庭園・温室」にジェナスさんが現れました。