設定自由部屋です。サイトの世界観に合う範囲で、自由に場所などを設定してお遊びいただけます。
ご自身で考えられた施設や都市、村やダンジョンなどを考えて頂いてももちろん問題ありません。
王国外、つまり外国なども舞台にして構いませんが、あくまでこのサイトのメインの舞台は王国内になります。
あくまで外国等の舞台は副ということでお願いします。
参加者(0):ROM(1)
Time:07:04:15 更新
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からマイルスさんが去りました。
■マイルス > 「あ、はい。ギルバート運送です!」
やがて、帽子でわかったのか声をかけてくれた女性。
変な場所指定でごめんなさいね、と言われながらも、渡せて良かったと思う安心感の方が先に立ってにこにこと笑顔で鞄から封筒を取り出して。
これで今日のお届けは全部おしまい。
事業所に戻って報告して、まだ時間もあるしどこか遊びに行こうかな、とか考えながら。
■マイルス > 昼下がりの平民地区の通り沿い。
時折街中で見かける事もある配達員の帽子を頭に乗せた、小柄な女の子――いや、よく観察すれば男の子だろうか?
帽子こそ既製品感のあるものだったが、それ以外の格好と言えば妙に布面積の少ない、子供らしいと言えばそう言えなくもないがちょっと危なっかしいような姿の少年が、小さな紙切れを片手に右往左往。
「えっと……ええ、この辺、かな?
困ったなぁ。せっかくこれで今日は最後なのに……」
いくつか配達の仕事を終えた後、今日は総数が少なくてあと一つお届けしたらおしまい、と言う最後の一つの封筒のお届けなのだったが。
お届け先を記してある紙の、書かれた場所が建物ではなく。通り沿いの、交差点の標識の辺りで受け取ります、などと書いてある。
封筒に書かれた宛名を読んでみるけれど、ううん、女の人なのかなぁ、ぐらいにしか予想が付かず。
女の人みたいな名前の男の人もいるし、逆の場合もあるし、名前だけだと当然よくわからない。建物指定じゃないから、せめて受取人の背格好ぐらいは書いておいてほしかったけど、それもない。
「ぼ、ぼくの格好とか見て……察してくれないかなぁ……」
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にマイルスさんが現れました。
ご案内:「九頭竜山脈 山中の温泉宿」からエレイさんが去りました。
■エレイ > その後先客とどのようなやり取りがあり、何が起こったのかは当人たちだけが知ることで──。
■エレイ > ──九頭竜山脈のとある山の麓付近にある、やや寂れた感のある小規模な温泉宿を、男は訪れていた。
ロケーション的に立ち寄りやすい場所ではあるものの、あまり目立たない隠れ家的な
建物ゆえか客は殆どおらず、人気もあまり感じられない。
食事を済ませ、ひとっ風呂浴びようと露天風呂まで足を向け、脱衣所で服を脱ぎ
タオル一枚を携え、浴場へと足を踏み入れて。
「いつもの旅籠の温泉もいいのだが、たまには違う風呂も楽しんでみるのが大人の醍醐味」
などと得意げに独り言ちながら、目前に現れた露天の岩風呂を眺め回す。
見慣れた旅籠のそれとは違う趣に、表情を緩めて。
「あっちよりは出会いの期待値は低いのがナンだが……まああそこら辺はしょうがな──て、おや?」
その視界に、先に湯船に入っている人影を捉え、男は意外そうに目を丸めた。
てっきり先客は居ないものだと思っていたので驚きだ。
そう思いつつ、タオルを腰に巻くと湯船にゆるりと歩み寄って行き。
「……やあやあドーモッ。湯加減いかがですかな?」
と、緩い笑みを浮かべながら、片手を上げつつ気安く声をかけてみた。
ご案内:「九頭竜山脈 山中の温泉宿」にエレイさんが現れました。
ご案内:「王都平民地区 錬金術店」からアレンさんが去りました。
■アレン > 暫し待てば、やがて注文通りに霊薬が出来上がり。
粉のままでよかったのかい、と訪ねてくる店主には、それで構わないと伝えて。後ほど使いやすくする加工の方は自分でやれるから、粉末状になったものを薬用の紙に包んでもらい、それを受け取る。
これは、分類としては回復剤なのだよね、と尋ねられれば青年は微かに微笑みながら頷いて。
よくある、傷を癒やしたり魔力を戻したりするような材料とやや違って、霊体を一時的に具現化させるような……どちらかと言えば討伐に使う際に混ぜ込むような材料がいくつか入っている。
ベースの材料は治療用が主なのに、そんな材料を混ぜ込むのは、と最初は疑問を感じた店主であったが。いわば、独特の――精神力とか、霊力的な方向での回復剤なのだと合点が行って、そのまま作ってくれたのだった。
助かる、と一礼して受け取った青年は、まだ似たような用事があればお願いする、として店を去り。
■アレン > 昼過ぎ、平民地区の一角の小さな錬金術関連の店内で。
昼食を終えた後に店へ訪れた異国容姿の青年は、店の主であり錬金術師の腕も持つ年配の女性に、何やら霊薬の調合を頼んでいるようであった。
魔法薬、とすれば錬金術店よりも魔法道具店、或いはそのまま魔法薬の店に行けば良さそうなものであるのだが、青年が所望するのはそれらとは少々異なるもので。
頼めばその場で材料の調合までやってくれる店を探し、訪れたこの場で手書きのメモを渡して依頼をしていた。
それなりに色々な霊薬を作ってきた店主であっても、初めて見る組み合わせの材料に暫し首を傾げ。
しかし、流石は本職と言った所か、なるほどなるほど、そういう使い方もあるのかとやがて納得したようで。必要な料金を提示し青年から対価を受け取れば、暫し時間を潰すように言い。
じっと待つ事がさほど苦ではない青年は、そのまま店内にあった椅子を一つ借りることにして、妙に姿勢よくそこに座り。
奥の棚の方に並んだ機材で店主が霊薬を作り始めている姿や、その回りの器具類を眺めたり、客向けに並んだ棚やテーブルに置かれた品々を眺めたりしている。
魔法道具の店よりも、こういった材料そのものから陳列されている店内の方が、青年にとって見慣れた薬草類などもちらほらあるようで。雰囲気としてもなんとなく居心地良く感じているのかもしれなかった。
ご案内:「王都平民地区 錬金術店」にアレンさんが現れました。
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」からエレイさんが去りました。
■エレイ > やがてカーテンが開き、客が現れれば男は笑顔で迎え入れ──
■エレイ > ──温泉旅籠内の、主に宿泊客向けに用意されたサービスの一つが、このマッサージ室である。
その施術室はいくつかの個室に分かれており、客は専用のカウンターで受付を済ませた後、各個室で待機しているスタッフと
一対一でマッサージを受けることになる。
なお、客にどのような施術を行うかは、スタッフの判断にすべて委ねる、というあたりはこの旅籠らしいといった所。
ついでに、各個室内には客に安心感を与え、施術への抵抗感を知らず知らずのうちに薄れさせてゆく効果を持った、
ほのかな香りのアロマが炊かれていたりもする。効果がどれほど出るかはその客次第なのだが。
「──さーて、今日もブブイーンと張り切ってやりますか、ねぇッ……と」
その中の一室に腕をグリングリンと回しながらやってきたのは作務衣姿の金髪の男。
知り合いからの依頼という形で臨時のマッサージ師としてやってきている冒険者、という立場は今も変わらないのだが、
もうすっかりここの一員として馴染んでしまっていた。
そんな自分に時折疑問を持たないでもないが、男自身としてもなんやかんやこの仕事は
気に入っているのでまあいいか、とあまり深く考えないことにしたのだった。
「今日はどんなお客が来るかねぇ……」
ともかく、男は施術台の傍のスツールに腰掛け、腕組みしながら客待ちを始める。
出入り口のカーテンが開かれ客が現れるか、あるいは魔導機械の通信機を通して客室への
出張依頼が来るか。
いずれかの訪れが、今日の男の仕事の開始の合図となるのだろう。
もしかしたら、受付を経ずに紛れ込んで来てしまうような珍客が現れる、なんてこともあるかもしれないが。