2025/05/25 のログ
ご案内:「平民地区 地下酒場」にティータさんが現れました。
■ティータ > こんな所に店があったんだ、と思うような。平民地区の隙間を縫うように歩いた先で、一見何もないような塀が並ぶ細い道の途中で客引きに声をかけられて。
知る人ぞ知る地下酒場なんですよ、どうですか、なんて言われたけれど、胡散臭いなぁって思うよね。でも、本日女性は飲み物無料サービスの日なんですよ、って言うから。まぁ、それなら?って入ってみることにしたら。
「あー…… なるほど、こっち系かぁ。そりゃ女性は無料とか言うよねぇ」
たまたま、カウンター席に座っていたらそこはルール上一応は安全地帯ってことになってるみたいで、とりあえず手出しはされていないんだけど。
店の給仕達から、今から特別なお時間です!なんて声がかかって、店の中の灯りが半分くらいに減らされてからと言うもの。ソファーの席とか、少し高くなっているダンス用の舞台とか、何なら適当な通路にまで、そこかしこで――その、うん。卑猥な光景が始まったわけで。
「私ってそんな遊んでる風に見える!? ……いやまぁ、清楚とは言い張れない、かぁ……
怒って出てったりしない所がアレだよねぇ……」
店の外、階段の上で声をかけてきた客引きに、そういう風に見られたのかなってちょっと哀しいけど。
淑女って見た目じゃないよねぇ、とは自覚しちゃうのがなんとも、はぁ。
そもそも嫌なら出ればいいと言うか、実際なんか慌てて出てった娘達もいるし、素直にそうしたらいいんだとは思うけど、ね。
……ちょっとは、こう、傍目で見てるぶんには面白いかなぁって言うか。嫌い……ではない、かなぁってね。
■ティータ > 「あははは、ちょっと今は酔っちゃって〜。少しここに座ってたいかなって。 吐いちゃったりしても、困るでしょ?」
カウンター席に座っている場合、手出しはダメ、でも声をかけるのは良いらしく。そりゃそうね。
お師匠さま譲りでお酒は結構平気だし、一杯目をわりと一気にグラスから減らしてあるから、それを片手でふらふら持ち上げて沢山飲んじゃった的な事を言いながら、酔っちゃって〜なんて言うのは大嘘なんだけど。いかにもって感じに言い寄ってくる変な男達をあしらうのはちょっと面倒くさい。
せめてもっとこう……紳士的に話してくれるとか、むしろ私みたいにこういう流れになるのは知らなかったとか予想外だったとかで避難してきたとか、そういう普通の感じだったら、ね。
相手が決まったフリしてたらお互い楽かなぁとか、ちょっとは……周りと同じような真似とかしてもいいかなって思うかもだけど。
「あ、ほら、あっちにもっといい感じの子がいるよ? ね?」
舞台横の辺りでたまたま独りの女の人とか見つけて、人身御供ごめん!なんて思いながらぴっと指さしてみる。
そのすぐ周りではやっぱり色々とんでもない光景になってるけど、それ見てちょっともじもじした気分になる――暇も与えてくれないのよね、しつこく食い下がって声かけてこられると!
普通のもっとまとも?……な酒場ならこういう時は店員さんが助けてくれるものだけど、目的がむしろそっちな場所なものだから、自力であしらわなくちゃいけなくて。誰か助けてぇ、なんて言ってみても余計に変なことになりそうで、困るよね……