2025/01/01 のログ
ご案内:「平民地区 裏通り」にラヴィニアさんが現れました。
■ラヴィニア > 王都マグメール平民地区『裏通り』
空を見上げれば星は輝き、月も冷たい輝きで王都の夜を彩る。
紆余曲折の末に王都まで戻る事が出来た少年(?)は目的地である冒険者ギルドを探して寒そうな格好で、
王都の平民地区でも治安の悪い部類に入る裏通りを彷徨い歩く。
人通りはほぼゼロ。
人の気配もほぼゼロであるが少し遠くには人々の生活から生まれる活気が満ち溢れている。
ここはそんな大通りの活気の輝きから生まれる影。
薄暗い道、吹きすさぶ寒空の風、それでも歩くしかないのだ。
いくつもある冒険者ギルドから目的のギルドを探し当てる為、
昨今の思い出した目的を果たすため。
歩く、歩く、ひたすら歩く、人形のように整いすぎた表情に感情も浮かべず、寒さの中にでも妖艶に薄紅の色を維持する唇を閉じたまま、人のように息も吐かずに。
はた目から見れば人には見えるかもしれない。
でも注意深く観察をすれば寒さの中でも薄い装い、
それに寒さで白くなるはずの吐息も吐かず、
裏通りを歩ている姿は普通には見えないだろう。
「サ、むい…………。」
両手をすり合わせで僅かでも暖をと。
今は人間に擬態して弱体化しているが、
正体は海魔であり寒さで死ぬことはない……ないはずだ。