2024/11/07 のログ
ご案内:「港湾都市 ダイラス 賭場」に牟峰さんが現れました。
牟峰 >   
 港湾都市 ダイラス “賭場”

 夜も更けた頃合い
 昼の航海を終えた船乗りや昼の営業
 全員が今度は夜の商いへと足を運んでいく。

 賭場もその一つ。
 テーブルとイス それらで並べられた場所の他に賽子(サイコロ)を振う賭場は
 床に敷かれた草織の上 全員が胡坐を掻き、丁と半 偶数と奇数のどちらが出目かを競う単純なもの
 それに全神経を尖らせている。

 傭兵らが小銭を奪い合う鉄火場とは違い、此処は規模の大きさから正に賭場。
 賽子を使う賭けは海賊らが行うような、複数個の出目の数を予想するライアーゲームもある通り
 馴染みは深いだろう。


   「カッカッカッ ひりついてやがるじゃあねぇか。」


 船乗りは屈強な者も多い。
 それらに負けない身丈の大男
 雲流のような掘り込みが入った銀兎の煙管を咥える面具の奥。
 木片を複数本差し込んだ煙管の煙が一本頭上へと揺らめいている。
 ツボ振りが終わった後の周囲への呼びかけ。
 和装の装いが周囲から少し浮きながら、負けても構わないかのように掛札を数枚タンッと重ねて前に突き出し。


   「そいじゃあ、儂は半。」


 そういって周囲もばらけて丁半が揃っていく。
 一人のツキの大勝ちがあればそれに乗る者も多くいるだろう中、今は勝ちも負けもいい具合に混ざり合っている。   
 

ご案内:「港湾都市 ダイラス 賭場」から牟峰さんが去りました。