2024/10/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 どこかの広場の隅」にイオリさんが現れました。
イオリ > 夜も深まりを過ぎ、人気のない広場。
街灯の類もなく暗がりの中で。
隅に置かれた木製のベンチの上でモゾモゾと動く影があった。

「ん……」

横たわっていたのは幼い姿。
そろそろ秋の気配も濃くなり、夜になれば肌寒さを感じるというのに
ワンピース一枚に、素足の恰好で。

少女は寝ていたのだろうか、ゆっくりと上体を起こすと
まだぼんやり眼で周囲を見渡す。

「ん、っと……んと……」

見たこともない場所のような、それでいて何かしらの既視感を感じているかのような。
そもそもが、少女は何時からいたのだろう。
幼い少女が、まだ治安はそこまで酷くはないとは言え一人でこんなところで
しかも眠ってしまっていたら。
心配した誰かが声をかけてもおかしくないのに。

少女は何をするでもなくぼーっと星の瞬きを見上げていた。