2024/10/21 のログ
ご案内:「平民地区:空き地」にタン・フィールさんが現れました。
■タン・フィール > 王都平民地区に点在する、今はもう建造物の名残すら無い、裸の土と雑踏とがぽつぽつ馴染んでいるだけの空き地。
そこに許可を取ってテントを張り、焚き火をしている薬師の少年は、
何らかの薬の汁を火にかけて煮込みながら、空腹を満たすためにいそいそと食事の準備にいそしんでいた。
「えーっと…うん、よし! あまりものと、そろそろアブないものから片付けちゃおうっと。」
食料を保存している布袋から、いくつか消費期限が妖しい食料を見繕って持ってきて、焚き火の前に座る。
明日にはカビが生えてきそうな固いパン、熟しすぎたりんご、表面が酸化した干し肉、
保存食としては十分に食いつながせてくれ、役目を果たしかけているそれらに最期に一仕事してもらおう。
まず鍋の中に表面を削った干し肉を入れて、水を入れて煮込む。
余分な油と汚れを取り除いて、干したガーリック、芋を投入して味と滋養をくわえ、りんごも角切りにして投入する。
それらに火が通ってきたところで、新鮮で安売りされていたミルクを投入し、
仕上げに少年薬師の、臭みを取り除き、栄養を増し、眠気を覚ます特製スパイスをふりかけて、
北国などでよく食べられるものを独自にアレンジした、塩味と甘み豊かなミルクスープが出来上がる。
固いパンをそれにちょいちょいと浸してふやかしながら
「いただきますっ」
ちびちび、もそもそ、 価格や品質の割には満足度の高い食事が出来上がって満足しながら頬張っていく。
ご案内:「平民地区:空き地」からタン・フィールさんが去りました。