2024/09/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」にゼルエルさんが現れました。
■ゼルエル > 本日は曇天、雨雲だろうか分厚い雲が夜空を覆っている。
比較的涼しく過ごしやすい、でも同時に湿度がじっとりと高く過ごし安いとは言い難い夜。
少し前にお邪魔をした賑やかな酒場の片隅のテーブル席を占拠し、書類を散らかしながら不味い酒を飲んでいる。
ここの酒場が気に入ったわけではない。
ただ冒険者ギルドに近い酒場でテーブル席が空いてそうな店がここしかなかっただけである。
そうでもなければ酒はまずいし、つまみもいまいちな店にだれが来ようか。
さてと、散らかしている書類は先日と変わらない。
数枚の人物の姿絵と情報の書かれた書類。
これは指名手配犯とかではない。
ここ最近物騒だと聞いているので長期ないし短期で雇う候補の傭兵たちの情報である。
近々『奴隷市場都市バフート』か『神聖都市ヤルダバオート』に遊びに行く予定なのだ。
バフートヘは昨今売れ行きの良いミレー族の奴隷を仕入れに。
ヤドダバオートには手元に置く良さげな聖職者の女を仕入れに。
どちらにせよ仕入れに行くわけだが、その為に移動中の護衛、現地の護衛が欲しくて、
今テーブルに散らばらせた書類の中から良さそうな者を雇おうと書類選考中。
当然もらった書類以外にも王都には(都合の)良い人材は山ほどいるだろう。
だから先ほど冒険者ギルドに立ち寄り、張り紙で募集をかけてみたのだ。
もし用事があれば此処の酒場か店に直接来いと、あるいは手紙でもよこせと書いておいた。
……張り紙の件は言わずもがな冒険者ギルドの受付にはにらまれた。
そんなに冒険者ギルドに自分の評判は悪いのだろうか。
初心者冒険者にも上級者にも分け隔てなく金を都合してやってるだけなのに、だ。
逆にほめてもらいたいくらいだ。
■ゼルエル > 書類をどんどん仕訳けていく。
都合のいい者、好みの者、諸々条件でわけていく。
何度かジョッキが空になり、何枚か皿が空になっても、条件に見合う者が見つからず、大きなため息を吐き出すと手をあげて店員を呼びつける。
ここから先はやけ酒である。
明日はもう一度冒険者ギルドに立ち寄ってみようか。
こうして奴隷商人の男の何気ない1日は過ぎていくのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」からゼルエルさんが去りました。