2024/07/11 のログ
ご案内:「王都 どこかの教会」にヴァンさんが現れました。
ヴァン > 昼過ぎ。何の前触れもなく降りだした雨は、今や滝のような有様だった。
銀髪の男はある教会の客室にいた。頭の天辺から爪先までまんべんなくずぶ濡れだ。
忌々しげに窓の外の空を一瞥した後、ジャケットとシャツを脱いで暖炉の側に置いた。その近くには先客のように靴と靴下がある。
男が自ら熾したのか、夏には珍しく暖炉に火が入っている。炎が生温い気温を吹き飛ばし、室内は乾燥していた。

「やれやれだ……」

バンダナをほどいて濡れた髪を拭う。水を含んで重くなったそれをジャケットの隣に放った。
ズボンと下着も同じようにしたかったが、その状態でここの居住者と会うのは気まずい。
雨が止むまでいさせて欲しいと頼んだ際に神殿騎士団の聖印を見せていた。気を利かせてタオルくらい持ってくるやも知れぬ。
どうしたものかと首を捻りつつ、暖炉の前で服が乾くのを待っていた。

ヴァン > 「止みそうにないな……」

空模様は回復する兆しを全く見せない。馬車を使うとしても外出を控えたくなる雨音が窓越しに伝わってくる。
上半身は乾いてきた。衣類は生乾きだが、そう時間はかからないだろう。
下半身をなんとかしたいところだが……と思ったところでベッドの毛布に気付き、視線が止まった。
タオルのように腰から、あるいは肩から巻くように纏えば室内に人が入ってきても大丈夫か。

「となれば、善は急げだ……」

億劫そうにベルト、そしてボタンを外し、ついでに下着も脱いでしまう。
全裸になってから毛布を肩から纏う姿はどこかの民族衣装を思わせる。