2024/06/16 のログ
ご案内:「平民地区 ミルクスタンド『サンテ・アミュゾンテ』」にミルさんが現れました。
ミル > ここは、平民地区市場街の外れ。
外れと言っても、市場が立ち並ぶ並びの端っこにあるミルクスタンド。
市場関係者の軽食や憩いの場になっていたり、
学院からちょっと足を延ばせばやって来れる距離ゆえに、学生が下校時のひとときの休息や、ちょっと変わった昼食を取りに来るなど、そこそこ盛況の店。

丁度喧騒も一段落した時間帯、ミルク缶の中身を確認したり、ポットの中に入っている各種ミルクジュースの在庫を確認したり、不足しているものをつくって補充したりしている店主は、
牛の角と牛の耳、たわわに育った乳房をもって、小さな店舗になかなかの巨体の名物店主。

「あらあら~。思った以上にいちごミルクがでてますねぇ……いちごの在庫は~……」

おっとりまったりした口調。ゆったりした動き。
けれど一つ一つの行動は正確。
無理に急がなくても正確ならこの動きでもいろいろ間に合うのだということを知れるような。

ミル > 保管庫を確認すると、十分ないちごの量はある。
元々当日売り切り分しか作らないこだわりの飲み物たちゆえに、都合が良いくらい。

「これだけあれば、夜営業中くらいは賄えますねぇ。」

そう口にすれば、いちごをボウルでつぶしていく。
そして、丹念につぶしたいちごにミルクを加えていって、
ゆっくり優しく混ぜ込んでいく。
すると、いちご色がついたミルクの出来上がり。
これを、いちごミルク用のポットにしまっていく。

「お菓子の方は十分……というか、夜営業ではほぼ出ませんからぁ、このまま私が持って帰って食べてしまってもいいくらいしか残ってなくて丁度良いくらいですねぇ」

ショーケースのパンとドーナツの個数を確認すれば、夜営業前の在庫確認は終了。
既にオープンに切り替えている表示はそのままに、ショーケースの上、胸を乗せて腕を組んで、道行く人たちを楽し気に見やっている。

ミル > 「あら、お久しぶりですねぇ。はい、ミルクですねぇ。ちょっとお待ちくださいねぇ。」

顔見知りの市場で働いている男がやってくれば、ちょっとした会話を結んでコップを手にする。
そして、ポットに手を通うとしたときに、かけられる言葉。

「え?ミルク、ですよねぇ?」

不思議そうに首をかしげて問いかけるものの、続いた言葉になるほど、と頷けば

「それはそれは失礼いたしましたぁ。それでは、裏に回ってくださいねぇ。」

そう言葉とかけつつ代金1000ゴルドを受け取って。店を準備中に切り替えれば、自分も裏の方へ入っていく。

夜時間はこちらの収入の方が多いかもしれないくらい。
男性は、いや、女性であったとしても、大きな乳房には抗えないのだろうか。
だが、ミル自身はそんなことを考えもせず、自らの母性に導かれるがままに、今宵も直接ミルクが欲しいと告げるものに、対価とともにその希望を与えてやるだけのこと。

ミルクスタンドの夜は更けていく。

ご案内:「平民地区 ミルクスタンド『サンテ・アミュゾンテ』」からミルさんが去りました。