2024/01/03 のログ
ご案内:「魔族の国 とある城内」にIRISさんが現れました。
IRIS >  
 ―――魔族国 午前  天候 小雨
 魔族国に存在する領地と点在する城
 その城主は様々であり、魔の王 勤勉領主 屈強な戦士
 欲望の街を取り仕切る者らのように、従う何かを備えた者らが存在している。

 そんな城の一つ
 不完全な修復品とは違う、完品足る魔導機械人形
 侍女型多目的仕様 IRIS が魔導機械人形特有なその無表情さを見せ
 白に包まれた両の手を腹部で重ね、城内の床を金属製の柄を用いたブラシで擦りあげている。

 ―――ただし、それは複数本であり、金属製の冷たい照りが伺えるブラシ達がまるで一人で勝手に
 剛の者から仕上げたような獣毛のブラシを薄く泡立てて かしゅしゃこかしゅしゃこ と規則正しく動かされており
 IRIS自身は、それに背を向ける形で城内広場を眺めている。

 一見すれば不思議な光景でも、城内先住者からは些末なこと
 いつもの清掃現場の一つでしかなく、人間らから見れば負のイメージが強い城内
 その清潔さを保つ一環となっている様子。

 時期にその不可思議なブラシ掛けが終われば、今度は綺麗にモップで拭き上げていくのだろう
 綺麗に整頓された金属製のモップ柄らが整列鎮座している。


   「城内Bエリア 清掃完了まで〇〇分でございます。
    ―――agreement. では続行いたします。」

 agreement. アグリメント
 肯定 了承 契約 などの意味を含める従者らしい機械的な受け答え
 オンライン というよりも、機械との意思疎通か 誰かと遠くに会話しているかのよう。
 魔導機械人形型は城の中に複数いると見受けられる。
 人間界では珍しい存在も、魔の国ではまた勝手が違うのだろう。

IRIS >  
 侍女型として、清掃区域を担当し城を清める
 これもまた立派な奉仕 侍女型として生まれ、頭部の奥底に備わる記憶媒体と人工自我は満たされていた。
 何かの為になることをできている 奉公こそが従者の悦び。
 もっとも、人間界に比べ魔族国ではトラブルもすくないのだろう
 濃緑を用いて清掃をするあたり内部処理領域は余裕が伺える。

 やがてモップ磨きまで終わってしまえば、床の具合を確認しつつ次のエリアへと移るだろう前
 不足している場所 補充要員が必要な場所はないかなどを、同形機との短受信でやりとりをしていく。


   「オールワークスはこういう時に便利ですね。
    パーラーメイドだった場合、洗濯するものがなければ終わっていました。」


 そう言って手を フイ と翳しそこから帯びる力
 それが金属製のブラシとモップをそれぞれ束ねると床から少し浮いた姿勢
 状態を維持したままIRISの後ろをついて回るようにそのエリアから立ち去っていくだろう。
 重力ともキネシスとも違う自機の能力を巧みに使えば、やがては別区画への援護へと廻っていく。

ご案内:「魔族の国 とある城内」からIRISさんが去りました。