2023/11/07 のログ
ご案内:「奴隷市場都市 酒場」にサウロさんが現れました。
■サウロ > (──奴隷市場都市と銘打つだけあって、給仕に奴隷を使っているという店が多い。
入ってすぐに聞こえたのは艶めかしい嬌声。
ワンピースにエプロン姿の女性の奴隷たちが客からのセクハラを受けながら酒や食べ物を運んでいる光景。
王都ですら見たことがない景色に思わず眉を寄せたが、そういう場所なのだとフードを目深に被る。
まともな飲食店と呼べるような場所は少ない。というより、この都市に"まとも"な場所などないのではないか。
ここ数日滞在して、体調も崩しつつ、居心地の悪さと思うように情報が得られないこともあり、気分はわりと最低をフラフラしている。
一緒に来た相棒とは別行動はなるべくしないようにしているが、何かを見つけたのか、野暮用出来た、と言ってふらりと何処かへ行ってしまった。
相棒に至ってはなんだかんだのらりくらりと上手く躱せるだろうから、あまり心配もしていないが。)
「……トマトとひよこ豆のスープと、パンとチーズ」
(注文を取りに来た給仕に、飲み物は、と尋ねられる。
酒を飲む気分ではなく。生姜茶を頼んだ。最近は冷え込んできて、海からの風も冷たい。
酒場に来て酒を飲まないのは目立つか。フードをすっぽりとかぶって、角の席に座る男を気に留める者がいるならの話だが。
セクハラをしてこない客は珍しいのか給仕にもじろじろと訝し気に見られたが、その視線から避けるようにフードをまた引っ張る。
もっと、こういう酒場以外の店を探しておくべきだった、と思いつつ。
この都市にまともな店などあるのだろうか、という疑問も過っていく。
ともあれ、頼んだものが届くまでは、酒場の隅のテーブルで、窓の外を眺めていた。)
ご案内:「奴隷市場都市 酒場」にイェフィムさんが現れました。
■イェフィム > 街の中までは貴族らしく無駄に絢爛な馬車で移動してきて、
そこから降りてきた明らかに幼さを残した顔の貴族とくれば…。
自然と周りからの視線を集めるもので。
それでもまるで周りの視線なんて知ったものかと言わんばかりに、
つかつか、と足を進める先には酒場。
ギィィ……、とドアを軋ませながら開き、中へと足を進める。
女性の奴隷たちだけじゃなく、酒を飲んでいた男たちの視線も興味本位のものになって新たに表れた少女に注がれる。
「酒。」
見られていることを気にも留めていないのか、それともそうふるまっているだけなのか。
ニヤニヤとした下卑た視線を浴びながら一言、そう女の奴隷に告げると、ぐるりと店内を見渡し。
「…失敬、此処、いいか?」
その中でも比較的此処がマシと感じたのか、先にいた青年の隣を指さして尋ねる。