2025/04/10 のログ
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ご案内:「平民地区 大通り」にルーベルさんが現れました。
ルーベル > 平民地区の大通りをゆっくりと走っていく箱馬車。
中の様子が外から判りにくい馬車は、その造りだけでも身分ある者が乗っていると解る。
その馬車の小さな覗き窓から、鈍い色の金眼が周囲を見渡していた。
術式の込められたその視線は、道行く馬車の傍を通る女たちの持つ魔力を覗き見ており、己の魔力を高める実験相手、交配相手としての獲物を探している。
平民出身の強力な力を持つ者も昨今珍しくなく、市井に潜り込んだ魔族なども近年は少なくない。
先王が倒れてからの乱れ方は貴族としては憂うべきものなのかもしれないが、むしろ男としては自身の糧となる相手に事欠かない良き時代だとも感じていて。

「私の現役時代よりも随分と優秀な者も多いしのぅ……っ、ふ♥」

馬車の中ではぬちゅ…♥ と、粘液の絡みつくような音が響いている。時折、籠ったような甘やかな吐息も。
男の下肢は下衣の一部が開けられており、その異様なペニスが露わになっていた。
そこに顔を寄せ舌と唇で奉仕をする者が一人。

いかような関係か。いかような成り行きゆえか。いかような心持ちでか。
馬車の外からは窺えず、見下ろす暗金と、口腔で尽くすその者しか知り得ず。

そうやって尽くさせながらに、新たな獲物をも探りながら、馬車はゆっくり。ゆっくりと、進んでいた。

ルーベル > 馬車はゆっくりと大通りを三週する。
酔狂な貴族魔導士はその日は結局、特筆する獲物に巡り合うことなく。
自宅に戻り、いつも通りの研究にと没頭して過ごしたとか……。

ご案内:「平民地区 大通り」からルーベルさんが去りました。