2025/03/30 のログ
■ジェナス > 平民地区、古書店、冒険者が本を売りに来るような小さな店。
今夜の目的は以前購入した吸血鬼が書いた恋愛小説の続編である。
随分と昔に書かれていた物で普通の本屋を捜し歩いたが販売しておらず、古書店なら?と思い足を運んだのだ。
古書店に入る前に口に咥えていた薬草を紙で巻いたアレの火は消して、吸い殻はよれよれの白衣のポケットにしまってある。
少しだけ、特殊なハーブの香りが少しだけ甘くてスパイシーな香りがするが、その程度は見逃してほしいものだ。
薄暗い古書店。
店主がいるのかいないのか気配もないが、店内を歩く。
書架には珍しくないものから珍しくないものまで、
巷にあふれている小説や図鑑やらが書架に並んでいる。
ハズレ、だろうか?と脳裏をよぎるが、一先ず探すだけ探そうと思い足取りは重たく、でも止まることなく。
「学院の図書館の司書さんにリクエストでもしておくべき?」
今思えばそう。
学院の図書館ならば自分が探すよりは伝手がありそうで、しかしながら恋愛小説なんて仕入れてもらえるのだろうか。
ともかく、来たからには何か手にして帰ろうと。
■ジェナス > 特に目ぼしいものはなく、お菓子のレシピ本だけ手に取ると、
店主のいないカウンターまで行くと、財布から代金を出す。
しっかりと1枚もぬけがないように細かい硬貨を置くと、
本を白衣のポケットへとしまい込み、店を出ていく。
教員寮ではなく庭園にある研究室を目指して……。
ご案内:「平民地区 古書店」からジェナスさんが去りました。