2024/10/23 のログ
ご案内:「舞踏会」にメレクさんが現れました。
メレク > 享楽と退廃を愛する王都マグ・メールにて今宵も催される舞踏会。
贅の限りを尽くした調度の数々が彩る部屋で、お抱えの楽団が艶やかな音楽を演奏する。
振る舞われる食事や酒も庶民では生涯で口にする事も叶わぬ至高の絶品で、
招かれた客人達も、華やかなドレスで着飾った王侯貴族や大富豪といった上流階級の名を馳せた人々。
持て成す側は侍女を始め、奴隷の男女や高級娼婦、果ては事情も知らされぬ女達だが、見目麗しい容姿端麗な者ばかり。
更には多様なニーズに応えるべく、出生地、人種も問わず、王国人以外にも北方帝国人、ミレー族や魔族まで混ざり込む。
だが、煌びやかな夜会で行なわれているのは、王都に相応しい一夜の享楽に耽る欲望まみれの宴であった。

招かれた人々は酒や料理に舌鼓を打ち、会話に花を咲かせ、音楽に合わせて踊り。
同じ招待客同士、或いは、用意された奴隷や女を見繕い、会場の片隅や別室で情交に耽る。
其処に男女の垣根はなく、人数の制限もなく、如何なる制約も存在しない、正に背徳の交わり。
ただただ、欲望を晴らす事のみが、この宴の席に於いて唯一無二の共通認識である。

その会場全体を見渡せる席にて一人の男がソファに腰掛けて高級ワインを嗜んでいる。
でっぷりと肥えた身体に、醜悪を絵に描いたような容貌の主、それがこの夜会の主催者である。
傍らに最上級の奴隷達を侍らせて、時折、近寄ってくる貴族達との他愛もない会話に興じながら、
彼は人々が快楽に堕落する姿を眺めて、心底愉しそうに只々ほくそ笑むばかりであった。

ご案内:「舞踏会」からメレクさんが去りました。
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