2024/10/20 のログ
ご案内:「平民地区 図書館」にオウルさんが現れました。
オウル > あの暑く湿った空気が懐かしくなる程の肌寒さ、
吐く息はまだ白くはならないが、防寒の用意は必要になる予感がする。

辺りは夜の帳に闇に包まれ、空を見上げても星空は見えない。
今夜も分厚い雨雲が空を覆っている、鼻腔に感じる匂いも雨の匂いで一杯だ。

――…寒いし、雨は降りそうだし、最悪過ぎる。
少年は一人小さな声でつぶやいた。


今夜は【ギルド】の仕事はなく、冒険者ギルドの仕事も自分が受けれるような仕事もない、お財布にはお金も無ければ、いざとなったら寄生できるような相手もいない、パーフェクトにないない状態で、逃げ込める場所といったら此処だった。

此処は平民地区にある図書館。
あちこちにある図書館の一つだが、此処は24時間利用可能な図書館なのである。

無数の書架という物陰。
本を管理するに適した湿度と気温が保たれている空調。
何ならカウンターの奥には図書館利用者に貸し出すひざ掛けもあり、奥には個室もあるここは図書館という名の素晴らしい宿泊施設なのだ。

……訂正、素晴らしく設備が整った図書館なのだ。

こんな時間だし図書館を利用する人間はいないようで、図書館の中にはたぶん人気はない、あるのは自分の欠伸の音と、自分を照らす本に影響の少ないぼんやりとした橙色の魔法の明かりだけ。

ひとまず。
雨雲が晴れるまで図書館の片隅を借りることにして、入り口に近いところにあるフカフカのソファーに横たわり、肘かけを枕に、あくびをまたこぼす。

いつまでも雨が降らないと分かれば、身体をむくりと起こして、首を左右に傾けてコキコキと鳴らすと、図書館より立ち去るのだった。

ご案内:「平民地区 図書館」からオウルさんが去りました。
ご案内:「王都の路地」にタン・フィールさんが現れました。
タン・フィール > 「んー……このお花、なんて種類だろ…?あんまりこの辺じゃみかけないけど、
―――おくすりになるのかな?」

王都の路地にひっそりと咲いた蛍光色の小さな花を見かけたのは、つややかな黒髪に長いまつ毛の赤い目をくりくり興味深そうに動かす、裸身に桃色シャツ一枚羽織っただけという格好の小さな薬師の少年。

自分の素材知識のデータベースにひっかからないその花に興味を惹かれた幼子は、かがみ込んでその花の観察にのめりこむ。
何度か触れてみてその感触を楽しみ、同時に痒みを呼び起こす成分や生態ではないことを薬師として確認し、
しゃがみこむ態勢からさらに低く、四つん這いになってすんすんと匂いを嗅いでみる。
刺激臭や悪臭の類は感じられず、花らしい清涼感あふれる香りが漂い、香気成分にも特に薬効や毒の作用は無さそうに感じる。

傍目から見てみれば、小さな子供――一見すると少女のようにも見える姿の幼子が、
子猫の真似でもしているかのように四つん這いになって桃色シャツの裾から可愛らしい白いお尻を突き出し丸出しにして花と向き合う光景。
そのようなとんでもない体勢・格好になっていると思いもしないで、んーーーっと伸びをするように腰をくねらせ夢中で花の匂いに酔い痴れつつ、
頭の中では慎重に薬効に繋がりそうな情報を拾っていく小さな薬師。

ご案内:「王都の路地」にルアミさんが現れました。
ルアミ > 「今日はいい天気で散歩日和ね、これで可愛い子がいたら最高なんだけど。
ん……? 今、何か見えたような……て、あの子、何をしてるのかしら。
花を見て香りを嗅いでるみたいだけど……お尻丸出しになってるの、気づいてないのかしらね?」

(学院の講師の仕事も、冒険者として依頼を受けるのも今日はお休みのフリーな日。
街を散策ついでに可愛い子がいないかしら、と思いながら通りを歩いていて、横を通り過ぎた路地に何か気になるものが見えた気がして立ち止まり、少し戻ってからその路地を覗き込んで首を傾げる)

「ねぇ、キミ。何をしてるのかな?」

(そしてふと右を見て左を見て、人通りはあるもののこちらを注目している人物はいないことを確認してから路地に入り込んでいき、花を見ている少女にも見える少年へと声を掛ける)

タン・フィール > 「―――んぅ?」

花の正体に夢中だった少年が、声をかけられてぴたりと、左右に揺さぶられるように振られていたお尻が止まって、
声変わりのない少女そのもののような間の抜けた声をあげて、のそりと半身を起こす。
ぽんぽんと膝の汚れをはたきながら、片手に1輪、花を詰んだ幼子が顔をあげて女性を見上げる。

「ぁ、ええと……このお花、あんまりみかけたことがなくって。
…お薬にしたりできるかな?って思って、しらべてたの」

裸に桃色のシャツ1枚をワンピースのように羽織っただけという、露出度の高い寝間着のような格好で、
艷やかな黒髪に、長いまつ毛の大きな目をくりくりさせながら、
すらりとした長身の美女からすれば相当小柄な背丈で見上げてきて。

ルアミ > 「あら、可愛い……」

(こちらの声掛けに気づいて立ち上がってくる幼子、そのあどけなさのどこか残った容姿につい、思わずというように呟いて。
手にした一輪の花がやけに似合っており、見上げてくる仕草も愛らしく、美味しそう、とついつい思ってしまう)

「そのお花? 確かに変わった色をしたお花ね、私も見たことないわ。
お薬に……って、お薬を作る仕事をしているの? 
それとも、誰かお師匠様がいるのかしら」

(見かけたことがない、と言われれば確かに自分も見たことのない花で、変わった色合いの花ね、と頷いて。
薬に、と聞けば少年が薬を作っている、とも思えないので師匠がいるのかと尋ねて。
そしてまじまじとこちらを見上げてくる相手を見つめ返しては、可愛らしくもどこか艶のある姿にますます美味しそうと思ってしまう)

タン・フィール > 「……? ぼ、 ボク? ……ぇあ、あ、ありがとう、ございま、す?」

きょとんと、可愛いと言われたことに関して数秒の間を置いてから、自分が言われたのだろうかと首を傾げて、
出会い頭に言われた言葉に困惑とまでは行かずとも、不思議そうな面持ちで首を傾げてみせた。

「ぁあ、うん! ボク、テントで色んな場所に行って、お薬を作って売って、暮らしてるの。
あっちの空き地のほうにある、あのテント。
昔はお師匠様…みたいに面倒をみてくれたひとがいたけど、今はひとりで、お店してるんだよっ
…おねえちゃんは、なにか欲しいおくすりとか、こんなお薬あったらなぁ、みたいなの、なぁい?」

ふふん、と、幼くとも自分ひとりで薬師として、店主として立派にやれていることを誇るようにぺったんこの胸を張り、
簡潔に薬師のしごとをしているという身分を明かしつつ、
もしかしたらお客様になってくれるかも……と商売人の心も覗かせて、幼子が指さした先には、
徒歩で2~3分ほど離れた路地の先に、そこそこに広い空き地のはらっぱがあり…
そこにちょこんと立てられた、住居兼薬屋のテント。
そこが、自分の住まいであると無邪気に告げて。

ルアミ > 「ええ、そうよ?
とっても可愛いなって思って、つい口に出ちゃったの」

(僕?と言いながら首を傾げる仕草にますます愛らしさを感じながら微笑んで頷いて。
ゆっくり相手の方へと近づいていき、少し屈むようにして視線を合わせるようにしていく)

「へぇ、そうなの。
あのテントで薬を作って……そうね、丁度、切らしてる薬もあるし、良かったらどんな薬があるか見せてくれるかしら?
それで、欲しい薬や良さそうな薬があったら買わせて貰うわ」

(えっへん、というように胸を張る相手にくすくすと微笑まし気に笑いながらも頷いて。
幼い見た目だけに薬の効果がどれほどのものかはわからないけれど、健気に頑張っているように見えるので良さそうなものがあれば応援の意味も込めて買うのも良いわね、とおもいながらテントへ連れていって欲しいとお願いをする。
もちろん、あわよくば、と下心もあるもののそこは表に出さないようにして)

タン・フィール > 「ぁ、ぅー……そういってもらえると、うれしい、ですっ。」

もじもじと照れ恥ずかしそうに手をお尻のあたりの後ろで組みながら、
かがんでもらって目線があえば、ちょっと気恥ずかしそうに視線をそらすことと、
その仕草が嬉しくて、じっと見つめる動作を交互に繰り返してしまいながら、
テントへのお誘いを快諾されれば、ぱあっと表情は明るくほころんで

「わっ、ほんとう!?うれしいっ。
―――うん! それじゃあ、ぜひぜひ、見にきてっ! っふふふーっ、おきゃくさまー♪」

小さな手を、ぴっと突き出すようにして開いて、年上女性の手を取り、
幼いながらもエスコートするように彼女の手を引きながら、緩やかな歩調で幼子のテントへと招いて歩いていく。

ルアミ > 「あらら、眼福ねぇ」

(恥ずかしそうにもじもじしているのを見ると、眼福とにまにまとした笑みを思わず浮かべてしまう。
視線を逸らされると、照れているのも愛らしい、とますます食指が動いてしまっていて。
そしてテントに、とお願いすれば明るくほころばせる表情に、美味しそう、と肉食獣めいた気持ちを抱いてしまう)

「嬉しいなら私も嬉しわ?
ええ、それじゃあ、案内してくれるかしら、小さな紳士さん」

(こちらの手を取り、エスコートするように歩き出す幼子にくすくすと楽し気に笑いつつ、引かれるままについていきテントへと向かい歩いていった)

ルアミ > <<場所を移動します>>
ご案内:「王都の路地」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「王都の路地」からルアミさんが去りました。