2024/09/18 のログ
ご案内:「海賊島レオガン・都市レオガン」にロベルタさんが現れました。
ロベルタ > 海賊たちの楽園、海賊島レオガン。
その主要都市にあるとある海賊商館。
そこの主……とある海賊団長たる女海賊が、商館内のバースペースで酒を飲んでいた。

戦利品のうち、レアなものを売り買いするためであり、海賊団の拠点の一つとして使われるこの場所は、用事がある者には常に扉は開かれている。

勿論、敵対組織ともなれば、袋叩きにはされるのだが。

「48時間の休息だし、まぁ連中も楽しんでる頃よね」

この商館を守る者にして、ここのバーテンも兼任する部下にそんな言葉を投げながら、楽しげに酒を飲んでいる。

ご案内:「海賊島レオガン・都市レオガン」にアキアスさんが現れました。
アキアス > 海賊の集まる島の商館の一つ、クレヴ海賊団の取り仕切る商館への扉を開け、のそりとくぐる大男が一人。
鍛えられた巨躯に赤い短髪。年はそこそこに重ねているようでも、冴えないというより熟練者の風体。
どこの船に乗っているのかといえば、実際は男は冒険者で海賊ではなく。
この島にも懇意にしている交易商人に護衛の名目で同道しての来訪。

勿論、娼館ではなくこちらに訪れたのも目的があってのこと。
見慣れない手合いだと向けられる視線もどこ吹く風で建物内をあちらこちらと見回して。

「っお、居たな」

バースペースで酒精嗜む女海賊を見つければ知った顔だと口端引き上げ笑みを浮かべる。
釣った目つきのせいで獲物を見つけた表情にも見えるが、本人は愛嬌良く笑っているつもり。

大きい歩幅で女海賊の方へと歩み寄っていけば、傍の椅子にどっかりと座りこんで。

「毎度どぅも、船長サン。またちょいと買い取って欲しいもんがあってなぁ」

挨拶もそこそこに切り出す商談、というには大雑把な申し出。
彼女と男が知り合った切っ掛けも同じような交渉事で。

男がこうして持ち込むものは、大抵はどこかの貴族が管理している遺跡を盗掘した代物だとか。
冒険者稼業の途中で手に入れた曰くつきの代物だとか、兎角、足が付くと困るもの。
実際目利きは良いのか希少で高価な物も多い。

持ち込む場所を選べばもっと高値で扱えそうなものの、
この海賊団の商館を選んでいるのは目の前の女海賊が船長だというのが大きいだろうことは、
彼女の胸元、腰回りなどに巡る碧色の視線で想像がつきそうなもので。

ロベルタ > そうこうしていれば、開かれる商館の扉。
そちらの方へと視線をやれば、見知った男の姿。
商館内に入ってきて、傍の椅子に腰かける魔で視線で追ってから口を開く。

「あぁ、アキアスか。なんだい、今日もヤバイのもちこんだの?それともヘンなのかしら。」

お得意様、とまでは言わないが、それなりの知己。
どちらかと言うとそれなりに儲けさせてもらっている立場なので、上客であるのは間違いない。

「まぁいいわ。とりあえず見せてみて。アタシで分かればアタシで値付けするし、分からないなら……コイツに任せるから。」

女海賊自身もそれなりの目利きだが、全てを知るほどと言うわけでもない。
物品鑑定なら、バーテンの男の方が長けている。
既に知っていることだろうけれど、きちんと口にすることはいざという時のいざこざを防ぐためには必要なのだ。

勿論、男の視線に気づかない程鈍いわけでもない。
が、今の所、この体を許した相手と言うわけでもなくちょうど良い商談相手と言った関係性だろう。

アキアス > 普段の生業は王都周辺での冒険者稼業。そう頻繁に訪れることはないのが道理。
それでも顔を覚えられている程度には得意客にはなれているらしい。
ひとまずは顔を覚えてもらっていたようで安心したのか、へらりと緩んだ笑みを見せて。

「そんなヤバめのモン持ってきたことはねぇだろ。俺じゃ捌きづらいのは確かだけどよ」

これまで持ちこんだのは安易に金に換えるには出自が分かりやすい盗掘品やら、禁制品に近しいものやら。
それらがどのくらい流通させるのに苦労するのかは知らないが、
彼女らの手で相応の金になっているのはそれなりに扱ってもらうことから確か。

初来訪から彼女を気に入り得意先になってしまっているけれど、目で楽しむ以上はまだ許されず。
自分もバーテンに酒を頼みながらに、懐から数本のスクロールを取り出してカウンターに並べてゆき。

「淫魔にご執心の魔導士謹製の巻物らしくてな。
 そいつが籠ってたって遺跡の実験場でのめっけもんなんだが。
 素直に冒険者ギルドに持っていって頭ン中にまで影響するモンだったら、やれ危険物だ禁制品だって金にならねぇ」

どうだ? 大きな手で自分の顎を撫でるようにしながら問いかけつつ。
彼女か、彼女の信頼するバーテンが目利きする合間、
自分はちらちらと酒精の入ったグラス傾けながらに美人海賊の顔やら身体やらを横目で眺める。

ロベルタ > 「あら、そんなこと言ってんのね。……ま、身代が傾くほどヤバいものはないけどさ。捌くのに困って持ってくるんじゃない。そういう意味じゃ、ヤバいものよ。」

そんな言葉を口にするものの、口調は明らかに軽口で。
勿論、こちらは海賊という職業柄、捌き先はいくらでもある。
結局王都の後ろ暗い商人の手に渡ることもあるのだが、そこはそれ。

そんな中で彼が出してきたシロモノの説明を耳にすれば、小さく肩をすくめて。

「そりゃ価値がありそうだけど、アタシは魔法は門外漢なのよ……どうなの?これ。」

身体能力や白兵戦闘能力はそれなりにあるが、魔法については全く身につかなかった。
そういう意味では、マジックアイテムならともかくスクロールとなると判断がつかない。
なので、品物を顎で指し示しバーテンに確認する。

バーテンはスクロールを手にして鑑定を続けて、一通り確認し終えれば、『それなりに価値があるものですね。これくらいでいかがですか?』と紙に金額を掻きつけてアキアスに見せる。
金額としては、思ったよりは安いが、買い取り額としてはそれなりと言った所か。