2024/09/01 のログ
ご案内:「海賊島レオガン・都市レオガン」にロベルタさんが現れました。
ロベルタ > セレネルの海に浮かぶ一つの島。
その島は海賊の一大拠点になっており、海賊経済の中心地となっていた。

その島の名前は、レオガン島。
そして、その島の名前と同じ名前の都市レオガン。

その港に降り立つ一つの海賊団とその頭目。
手枷、足枷を付けて、ムカデ競争宜しく移動させているのは奴隷か。
また、他の船員たちは拿捕した船から略奪したお宝を交易所の方へと移動させている。

その様子をひとしきり、問題なくそれぞれが完遂されるであろうことを確認したうえで、海賊団の頭目……ぱっと見は小柄な女は街の中心部の方へと歩き始める。

「さて、今日も大漁大漁。
見るべき奴はいなかったから、売り払うで問題ないんだが、最近はそういう意味じゃ、金になる奴隷しか現れないわね。」

四分の一くらいの不満を口にしながら、脚を向ける先は、酒場。
それぞれの施設に向かった部下たちも仕事を終えれば合流するはず。

大きく儲けた日は、船員たちにも大きく奢る。
それが海賊団としての掟のようなものだ。
そのために命を張る狂人たちこそが海賊として船に乗るのだから。

ロベルタ > 酒場の扉を開けば、店主店員からかかる声。
店内奥の壁には海賊旗が掲げられていて、店内にはちらほらと酒を飲む海賊連中の姿が見て取れる。

「この後ウチのが集まるもんでね、どこかの一角を準備して頂戴」

店員に向けてそんな言葉を向ければ、直ぐに通されるテーブル。
そのもっとも上座に腰掛ければ、いつもの、と酒も料理も一言で注文を終わらせた。

ロベルタ > 程なくバラバラと集まってくる海賊団の仲間たち。
今回の上がりをロベルタに渡せば、ロベルタからは分け前の革袋が人数分渡される。
勿論、役職で差はつけるので、役職が違えば個人的に手渡しのこともあるが。

そのようなことをしていながら、全員が集まってくれば、酒場の一角に海賊団の宴会場が出来たようなもの。

心得ている店主店員は、全員が揃う頃には料理も酒も一通り準備してくれている。

ぐるり、と見渡せば、ジョッキを手にする。
それを見て、部下たちもジョッキを手にして持ち上げて

「じゃ、今回もなかなかの上がりだったよ。
いつものとおり、今日の飲み食いはアタシの奢りだ。
喰うだけ食ったら好きにしな。

女を抱きに行くも良し、男に抱かれに行くも良し。
そのまま寝に帰るのも良し、延々飲み食いしているのも良し、だ。

陸を十分楽しめよ?……乾杯!」

乾杯の音頭を取れば、部下たちも乾杯!と唱和して。
船長としての仕事はこれでおしまい。
あとは部下の飲み代を払ってやるのが最後の仕事だ。

部下たちの大騒ぎを口元笑みを浮かべて見やりつつ、自分はゆっくり酒を傾けて、食事もちょい、と口にする。

この状況になれば、何か商談のある商人にせよ、己に用事がある誰かにせよ、声をかけても問題がない。

ロベルタ > この後は、誰か来客があったかもしれないし、なかったかもしれない。
部下たちと大騒ぎしたのかもしれないし、どこかへしけこんだかもしれない。

これらは全て、可能性の話。
何れも存在した可能性。

どちらにしても、楽しんでいたことは間違いのないことだった。

ご案内:「海賊島レオガン・都市レオガン」からロベルタさんが去りました。