2024/06/03 のログ
ご案内:「トゥルネソル商会 王都マグメール店」にリスさんが現れました。
リス > 富裕地区と、平民地区の丁度境目にある大きな商会、トゥルネソル商会。
 様々な商品を取り扱っている、大きな商店で、煉瓦造りの4階建ての建物。
 広い店内で、一階ごとに取り扱いしている品物が違い、その広さから、品数も沢山。
 そんな建物の中、リスは店の中を歩いている。

 様々な品物があるからこそ、物を探すお客様がいるから、案内をしたりするためだ。
 その為の店員もいるのだけど、大きさから、人手が足りなくなるケースもあるし、食料品などの鮮度を見て値段の訂正など。
 店長だからこそ、色々な仕事がある。

「そっちの品物は、もうすぐ割引するから準備してね。」

 店員に、指示をして、店員の動きを見て、次の場所に。
 店が広いからこそ、一人でやるには、凄く忙しくなる。
 というか、走っても良いかもとか思うのだけど、走るとお客様にぶつかるかもしれないし。

 階層も多いからこそ、巡るのは一苦労。
 とは言っても、其処の手を抜くわけには行かないから、と、少女は店の中を歩くのだ。

リス > 二階の見回りを終わらせて三階へと移動する。
 三階の売り場は、冒険者達の為の場所、武器とか、防具とか、後は冒険者用の道具などが置いてある。
 リス自体は冒険者ではないので、道具の良し悪しは判らない。
 ただ、ドワーフの職人に提携し、品質の良い物を取り揃えている、量産品ではあるが、良い物が多い。
 武器防具だけでは無く、ポーションとか、冒険者が必要な物を、冒険者に聞いて集めてあるから、此処に来れば大体揃うはず。

 其処は良いのだ。そこは。

「これ、よねぇ。」

 リスの視線が動くのは、その中の一角。
 魔法の武器や防具、風属性の魔法の込められている武器や、防具。
 妹と、その先生が冒険の後手に入れてきたアイテムだという。
 確かに魔力の込められている武器なのだけども――値段がそれなりに高い。
 だからなのだろう、売れ残っている。
 とは言え、元手が無いものだから、熟れるまで置いておいていいのだけど。
 それでも、ずっと売れて居ないのは気に成るのだ。
 価値は正しく張り付けているし、余り安売りするものでもない。
 どうやって売る事にしようか。

 貴族に直接売りに行った方が良いかしら、と。
 魔法の武器防具を、うーん、と腕を組んでみやる。

リス > 「もっと、宣伝した方が良いのかしら……。」

 魔法の武器も、魔法の防具も、とても性能が良い奴なのである。
 ただ、手に入れた人たちには、必要のない物だった、と言うだけなのだ。
 此処迄、売れ残っているという事は、きっと誰も知らないのだろう。
 ただ、知っていたとしても手が出ないというのも有るのかもしれない。

 やっぱり、貴族の人に、と言うのがいいかもしれない。
 幾つかの方法を考えながら、取りあえず、もう一度場所を目立つところに置くように指示。
 他の場所に足を運ぶ事にする。

 困っている客がいないかどうかもまた、探す。
 トゥルネソルの店はとても広いから、と。

 そんな風に、今日の仕事は、続いて行く―――

ご案内:「トゥルネソル商会 王都マグメール店」からリスさんが去りました。