2024/05/22 のログ
グライド > 「……違いない。 男を掌で弄ぶ位の意気で、満腹にはさせない、か。
……ただ、其の論法で行くと…飢えて餓えて、食える時に腹一杯食っちまう俺様は
余り好い男、じゃあねぇのかもな。」

(風の様に、指の間をすり抜ける事だって出来るだろう女
己が指を振り解く事も容易かろうに、そうしないのは
未練、と言う訳では無いのだろう。 ただ、己が甘やかされているだけ

腕の中へと戻った肢体を、緩やかに抱き寄せる
間近に迫った夕暮色の瞳を見返しながら、向けられた言葉に
今度は、口端を吊り上げ、くつりと笑い。)

「……嗚呼、そうだ。 引き留めたくなる位には、良い女だぜ。」

(否定なぞする筈もない。 告げて――緩やかに、唇を重ね行こう
片掌を女の腰元へ添え、もう片方の掌が、女の頬を包み、目元を撫ぜた)。

ドリィ > 「そ。 でもぉー…… ガツガツこられるのも、嫌いじゃないから困っちゃうのよねぇ…。」

此の儘、離れて未練を後味とするも一興。
ただ、興の選択肢は一つで無いと知るが故に、傍らの指先にも、戯れたがる。
甘やかしには違いない。けれど。
男が起きる前に──。それはきっと、そんな移り気な自身の気質を把握しているからに違いなかった。

だから。腕に戻ったら戻ったで、女は気紛れに実に愉しげだ。
男の容貌を覗き込む。その寝起きに鋭さを幾分柔和に鈍磨させた眼光に、自身が映るを確かめるように。

「───… んふっ。  そぉゆう、素直で可愛い言葉に、あたし、結構弱いの。」

破顔… とするにはどうにもユルい微温湯の表情で、女はまた、笑うだろう。
そして僅かな息漏れを吹き掛けつつに、男の薄い唇を受け容れる。
身に纏った柔く軽く──重い肉を、男の肉体へ押しつけ預けつつに。

「ン─────…」

ご案内:「連れ込み宿 ──遅い朝」からドリィさんが去りました。
ご案内:「連れ込み宿 ──遅い朝」からグライドさんが去りました。
ご案内:「どこかの裏路地」にシーリーンさんが現れました。
シーリーン > コッ、コッ、と小さく靴音を立てながら路地を歩いていく。
薄暗がりの時間。
夜中というほどではないが、もうじき陽も落ちて自然と闇に包まれるだろう。
表の通りから外れたここはそれがより早い。

そんなうらぶれた道を制服姿で一人歩いていく。
暗がりだろうと夜目は利くので問題はない。
学生寮への道すがら、ではあるが主目的は食事の為である。
いかにも無防備そうな女生徒が裏通りをゆっくり歩いて行く。

見つかれば目に付きやすいだろう。
襲ってくる男。お節介な男女。同じ学院の生徒や見回りの教師…。
一時の夢と引き換えに空腹を満たしてもらおう。
そんなつもりで、学生寮への道を散歩でもするように歩いて行く…。

シーリーン > ふっと陽が落ち、通りが暗がりに包まれる。
ふわりと歩いていく女生徒の姿が影の中に消えた。

靴音だけが響いていく―――。

ご案内:「どこかの裏路地」からシーリーンさんが去りました。