2024/04/06 のログ
ご案内:「カジノの屋上」にホアジャオさんが現れました。
ご案内:「カジノの屋上」にモーリッツさんが現れました。
■モーリッツ > 「無い事もないな。ただ馴れ馴れしい奴ほど死んでくんだよ。
…本気で言ってるのか?ならそれも教えてやるよ…。
貧乏でも笑ったりはしねぇぞ」
傭兵仲間というのは案外長生きする奴は多くないとさらりと告げ。
戦場や確実に争いごとが起きる護衛は報酬も高いが、それは口にせず。
その後を分っていない様子に教えてやると軽く口にもして。
「楽しく殴り合えるってのも貴重だ」
大抵の殴り合い、喧嘩は揉め事の結果であるがこの女とは純粋な殴り合い。
それはそれで楽しいものがあり、何より戦場では味わえない戦い方の工夫も楽しめるもの。
そして何をしてくるかわからないというのもあり、待ちの姿勢であえてそれを見たいというのもあり。
前回とは違う出方、あと少しで間合いかと思えばポケットに入れられた手が動くのが見え。
そこから鋭角を持った小石を飛ばされるとそれを腕で防ぎ。
「目潰しならもっと思い切りやってこいよ」
そう告げては右手側に飛び込んでくる姿に視線をさげ。
そのまま一撃を狙う動きに体をひねり肘を避けるようにし、頭部を狙い腕を水平に振り抜く。
■ホアジャオ > 「笑われるとかってンじゃなくて、なんてェか気を使われるのがヤなンだよ。わかってよね」
『いつでもおごってほしいヒト』扱いは嫌なのである。自分がおごりたいときもあるし自分で食べたいときもある。喧嘩するときも同じ気持ちかもしれない。誰かの助っ人とか何が何でも勝ちたいとか、そんなんではないのだ。
ごはん以外に何があるというのか。それ以外ですることがあるなら、もっと一生懸命喧嘩してほしいものだという気持ちで女は眉を顰める。
そんな気持ちも喧嘩の準備が整えば吹っ飛んでしまう。
珍しく待ちの姿勢から至近距離で飛び込んでみたが
「ッと―――」
目つぶしを狙ったのは片手をそちらに回してもらうため。しかしすれ違いの肘がすり抜けられるなら、女の身体はそのまま疾風の勢いで進む。背後から追いかける形の相手の拳は頭に追いつけないだろうが、靡いた三つ編みが拳に当たるだろう。
そのまま走り去ると思いきや、ぎゅっと踏み込んで身体をぐるりと回す。相手の腕は伸び切った頃合い。
「こんどね!」
腕を振り切った相手はこちらを向いて半身になっているだろう、その背後から開いた脇に向けて、こちらがぐるりと身体を回す勢いで回し蹴りを放つ。
当たろうが当たらなかろうが、足を振りぬいたら女は横跳びに転がっていく、かもしれない。
■モーリッツ > 「細かいことを気にする奴だな。奢られたら次に奢り返せばいいだろ」
基本的に金は稼いでもすぐに使い切る。
なので奢るような相手がいれば奢り、金がなければ集る事もあるがその時次第。
それに気を遣うような細かいなことを気にするより、ないなら奢る程度の考えであり。
反応からそっち方面は全然無知かと思ってしまい、それはどうかと思いはするがそれよりも今が目の前の勝負に集中し。
前回は待ち姿勢だった女が攻めてくれば多少の驚き。
しかも目つぶしをしてくるのは想定外もあり、これはこれで悪くないと笑みが深まり。
目つぶしをしてからの一撃にカウンターを放つも勢いに追いつけず、三つ網をはじくだけ。
腕を振りぬいた勢いで振り返っていけば、走り抜けずに周りこちらを向いているのが見え。
「そりゃ楽しみだな!」
流石に腕を振りぬいた姿勢では直ぐに体勢を整えることはできず。
放たれた回し蹴りは脇にクリンヒットし、その痛みに小さく呻き。
ただ一撃を貰ったまま逃がすかと腕を下げては脇を蹴った足を捕まえ、捕まえることできれば思い切り振り回して、屋上へ出る扉にぶつけてしまおうとする。
■ホアジャオ > 相手の返答に、あーこれは子分を持ったことなさそう→ここはわかりあえないなーという顔になる。教えることでもないので、ふゥんとだけ頷きを返しておく。
まさか何にも知らないおぼこだと思われているとは夢にも思わず、喧嘩中心思考の女は喜々として喧嘩と向き合っている。
女は素早さだけが取り柄、とまでは言わないが身ごなしの速さで劣ったことはない。
まんまと一撃から逃げおおせて、ばしん!と更に一撃を与えられたことで気のゆるみもあったかもしれない。
「ぅわ…!」
当たったことで必然的に減速した脚が捉えられるが、こういった事は何度か起こったことがある。
そのまま相手の力の籠める方向へ、もう片方の脚で自分から飛ぶように蹴ると、相手の狙った方向とは違った方向へ飛んでいく。
そこは―――
「哎呀!」という叫びをあげる暇もあらばこそ。どん!という響きの後にガラガラガラという音。土煙。
何処かの修繕につかうためか、積み上げられていた煉瓦の山に突っ込むことになった女の姿が見えなくなる。
もしかしたら、大人しく鉄の扉にぶつかっていた方がよかったかもしれない。
元々夜で、屋上に明りという明りはない。
濛々と漂う煙の中に、動くものは無いように思える…
■モーリッツ > 傭兵仲間は基本的に上下はなく、子分を持つと言う事はまず無いので、女の考えはわからず。ただその顔に何だと見返し。
喧嘩好きでそっちはさっぱりなんだなと認識をしてしまい。
すばしっこい相手と戦うという経験はほぼないので、女との喧嘩はその辺り経験を積むいい機会。
ただそう言う奴はどうしても一撃が軽めという経験もあるので、攻撃を受ける必要があんるなら厭わず。
「盛大にとんどけ!」
そして捕まえてしまえばダメージが大きくなる鉄扉にぶつけるべく振り回す。
しかし投げるタイミングで捕まえていない脚で蹴られ、投げる位置が狂ってしまい。
女が飛んでいた先で立つ大きな音に崩れる音、そして土煙。
用途は不明だが、土煙の近くには煉瓦が転がっているのが見え、そこに積まれていたというのはすぐに想像でき。
だが以前も木箱に盛大にぶつけても元気だったことを思い出せば、動く気配はなくとも意識はあると考え。
その土煙の中目掛け、女をぶつけた時に飛んできたのか、足元に転がる煉瓦の一つを思い切り蹴り飛ばし、反応次第では追撃の蹴りを放つために駆け出すだろう。
■ホアジャオ > 自分で地面を蹴って相手の思惑から外れてみたものの、煉瓦に突っ込むことになるとは予想外、というか考えなしだった。
打撲の程度は鉄扉より衝撃を吸収する崩れる煉瓦のほうがマシだったかもしれないが、背中を打って身体はあちこち痛い。
もうもうと立ち上る土煙に反射的にむせそうになるのを何とか堪える。居場所を悟られるのは賢い手じゃない。
恐らく様子見で近づいてくるだろう。手近にある煉瓦を掴んで相手のほうを伺っている、と
「!」
相手の足元にも飛んで行っていたらしい、煉瓦がコチラに飛んでくる。がしゃん!と落ちた場所は幸い自分の身体からは離れていたものの、待っていては次の手が来るかもしれない。
(仕方ないなァー)
片手だけで掴んでいた煉瓦をもう片方の手でも手近なのをつかむ。視界が悪いにはこちらも同じだが、煉瓦が飛んできた方向から向こうの位置は解る。
「―――んょっ!」
仰臥するように煉瓦の上に転がっていた姿勢から、起き上がりざまに煉瓦を投げる。ひとつは少し弧を描いて相手の所に向かい、次はまっすぐに飛んでくる。高く上がったほうは砕けていない大ぶりの煉瓦、まっすぐに飛ぶ方は半分ほどに砕けた煉瓦だ。
重いものは女の腕力だから速度はそれほどでもないが―――
「ンなろっ!」
半身を起こした姿勢になると、そこらに転がった礫や砕けたのを雨あられと投げつける。大きなダメージにはならないが、まっすぐこちらに駆けつけることを防ぐことはおそらくできるだろう。と思う。
時間を稼げたなら、立ち上がって相手から距離を取るように屋上の柵のほうへ駆けていくつもりだ。
■モーリッツ > 次にどんな手を使ってくる相手との喧嘩は楽しくもあり、厄介なもの。
女はまさにその類、何も考えずに追撃をかければ手痛い反撃は必須。
ならば炙り出してしまえばいいと煉瓦の一つを蹴りこみ反応を見る。
一つ目を蹴りこんだ場所には反応はなく、別の場所に蹴り込もうとすればその前に土煙の中から煉瓦が飛んでくる。
「そこに居たか!」
土煙の中から飛んでくる煉瓦、女の居場所が分かれば追撃の時。
大小さまざまな煉瓦が飛んでくるが、戦場で飛んでくる矢や魔術に比べれば怖いものではなく。
払えるものは払い、それが無理なら身を捻り避けて突き進み。
「逃がすかよ」
そして土煙の中から離れるように駆け出すのを見れば追いかけ。
そのまま手を伸ばし、三つ網を捕まえ引き倒そうとする。
■ホアジャオ > 相手に純粋にまっすぐに駆けつけられることは何とか出来たが、服をはたく暇などもちろんない。
立ち上がり様に地面を蹴るがぐらつく煉瓦の上は思ったような初速はでない。内心舌打ちするが実際そんな暇もなく、追いかけてくる足音が背後にある。
もう2,3歩駆ける余裕あがったら追いつかれることは無かっただろう。三つ編みに何かが触れる気配がすると女はまた片足を軸に身体を翻し―――
「逃げてンじゃない ってェの!」
ぐるりと振り向きざまに身体を低くして、相手の足元を掬うような回し蹴りを放つ。体幹を狙っていない分、当たろうが避けられようが掴まれることは無いだろう。
そのまままたぐるりと身体を回すと見せかけて、残った足を軸足に後方回転するつもり、だが
果たして。
■モーリッツ > 屋上という足場がしっかりとした場所ならば、多少追いかけるコースが逸れたとしても直ぐに巻き返しは出来。
屋上の柵に向かう女の後ろを追いかけ、三つ網を捕まえたと思った瞬間に女の体が翻り。
「そうは見えないけどな!」
三つ網を掴んだと思った手は空を切り、体を低くした女の回し蹴り。
その蹴りを避けるために飛び上がっては、そのまま踏みつけようと思い切り着地をするも、
踏みつける前に後方回転で離れられてしまうが、それを追うように前に出て。
思い切り蹴り飛ばすために足を振りぬくが、果たして当たるか…。
■ホアジャオ > 後方回転で離れた女は二転三転そのまま宙返りを繰り返して距離を取る。相手が放った蹴りはまた女の三つ編みをはじくだろう。
相手が足を振りぬいた瞬間に軸足を狙うことが出来ればよかったが、あいにく手で逆立ちをしているような瞬間ではもちろん無理だ。が
「どこみてンの、ってこと!」
脚を振りぬいたならまた身体は半身を向いている。女は足で着地した瞬間そのままばねのように地面を蹴って、相手の背後を駆け抜けるように奔る。
同時に片手はまたポケットに詰め込んでいたらしい小粒を相手の頭辺りに指でいくつか弾き、背後をすり抜け様肘を相手の脾臓の後ろ辺りに打ち込む、つもり。
流石に前と同じ手だ。速さで負ける気はしないが、また堪えられた時のために、あるいは相手が如何にしてか体制を整えて正面から向き直ることになった時のために
女には何か考えがある、かもしれない。
■モーリッツ > 加減なく放った蹴りはやはり女を捉えることはなく、三つ編みに当たるのみ。
蹴り上げた足を踏み下ろして追撃をしようにも距離がありそれは叶わず。
「ちょこまかよく動くな。本当に」
一度動かれてしまうと上手く視界の陰に入られるので追うのも一苦労。
しかも蹴り抜いた直後に駆けられると、視界も制限されそれが強くなり。
まだ持っていた様子の小粒を頭あたりに飛ばされると、今度は払う間もなく直撃を受けて頭を振り。
女の肘が脾臓の後ろに打ち込まれれば、その痛みに息を飲み、すぐさま反則とは思ったが痛覚遮断魔法で痛みを強引に消し。
「本当に楽しませてくれるな」
そう言っては強引に体を回転させるように振り返っていき、女の姿を正面に捉えれば右の拳を振りぬき、防がれてもそのまま吹き飛ばそうと腕を振りぬく。
■ホアジャオ > 女に通常相手の拳を受ける気はない。それに応える頑健さを身に着けることは速度を捨てることでもある。両方をとれるほど体躯は大きくない。
だから本当は受けることは無いしそのつもりも無いのだが―――
ばしん!ぶつかる音がする。
相手が放った拳を正面に、受けることはせずに内側から腕を弾くように女が拳を放ったのだ。
思い通り打撃の中心は外れていくが、女の顔がしかめられる。拳を確認する暇はないがおそらく只では済んでいないだろう。
が、その代わり
「ン、なろっ!」
相手の左側、女の右足が腰とともに捻りながら跳ね上げられる。狙いは先ほど後ろから打った脾臓の辺りだ。
この脚をまた捕まえられたなら、残った軸足も跳ねて身体ごと捻って、相手が掴んだ手を捻ってやるつもりだが―――
■モーリッツ > 痛覚遮断までする必要はあるか、むきになっているという自覚はある止まれず。
後のことは後で考えればいい、今は殴り飛ばすと降りぬいた拳。
その拳から殴ったような音にしては軽い音と殴った感触がなく。
それ所か腕を外に弾かれる、少なくとも戦場では経験のない防ぎ方に驚きを見せ。
右腕が弾かれ無防備になった所、再び脾臓のあたりに腰の入った蹴りを打ち込まれ。
二度の脾臓付近への打撃はさすがに痛みは消しても内側へのダメージが大きく。
「喧嘩を殺し合いにする気か…この馬鹿…」
何度もの負傷の経験から、これはやばいと感じ取れば後ろに大きく飛んで間合いを取り。
蹴られた個所を抑え、喧嘩のレベルを超えてきてると文句を口にする。
■ホアジャオ > 「ン? 参った、ってぇいいたいの?」
珍しく相手から距離を取られたことに余裕が出来たのか、蹴り上げた脚を降ろしながらふっふっふ、と女は軽口をたたく。
そういいながら、相手の拳を弾いた左腕は力が入らない。おそらく折れているか、とにかく治療しなければ明日大変なことになるだろう。
このまままた駆けて、相手をどう翻弄してやろうか。懲りない女が思考を巡らし始めた、その時。
階下へ続く扉の辺りからがやがやと人の声がする。
屋上の下のフロアは高級レストランだ。煉瓦を崩したりだの投げたりだのすれば、流石にどすんばたんと響いたのだろう。
何人か、恐らくは用心棒もひきつれたこのレストランの従業員が、ばらばらと屋上入り口に姿を表してきた。
「う、糟糕(やばい)」
入り口付近を振り返った女が、ちょっと焦った顔で相手に向き直る。公主の用心棒で結構出入りがあるから、ここの人間に目を付けられるのは得策じゃない。
「ンー ねえリッツ、となりの建物に飛び移れる?」
女はたったった、と相手の傍らまで駆けてくる。勝負はいったんお預けにするつもりらしい。
当然のように無防備だから打ち据えることも可能だろうが―――
「飛び移れないようだったら、投げてあげるケド」
崩れた煉瓦に騒いでいた従業員たちが、不審者の影に気づいてこちらにやってくる気配がする。
■モーリッツ > 「今回は俺の負けでいい」
しばらく次の仕事の予定はないが、不調を抱えたまま仕事をするつもりはない。
女の軽口に思うことはあるが、今回は負けでいいと告げ。
何より己もだが、それ以上に女の左腕もやばそうに見えるのもあり。
「やりすぎたみたいだな」
元より自分が入り込んだことで警備員が走り回っていた。
そしてあれだけ派手にやれば屋上にいると教えているようなもの。
自分を追いかけていたものや、その他がここに押しかけてくるのは直ぐにわかることであり。
焦った様子で己を見る女を見返し。
「隣に?この程度なら問題ないないな」
乱入者が来るなら喧嘩はそこまで、傍らに駆け寄ってくる女には何もせず、問題ないと頷き。
「そこまで世話になるほど軟じゃないぞ。
逃げるならいい場所まで案内頼む」
煉瓦に騒ぐ従業員がこちらに気が付けば時間はなく。
悪いと告げては女を抱き上げるようにし、気配がこちらに来る前にと助走をつけ柵を足場にして隣の建物の屋上に飛ぶことにして。