2024/03/27 のログ
ご案内:「宿屋の一室」にサウロさんが現れました。
サウロ > (王都の平民地区にある宿場通りにある宿屋の一室。
 シンプルなベッドと備え付けの机に椅子。洗面所とトイレとシャワー室がついている。
 一人用から二人、四人用まで部屋の階数で広さが変わるほど良いグレードの宿屋だが、
 欠点があるとすれば廊下は明かりが少なく、扉には番号しか書いてなくて見づらく迷いやすい。
 階数を間違いやすかったり、部屋の場所を間違えたりということが多いらしい。
 扉には施錠できる鍵もかかっているが、部屋を間違えたら鍵も違うので、当然開くはずもなく。
 しばらくガチャガチャと音が立つのである。

 ラフな格好で机に向かって報告書を書くサウロの背後から、またそんな音が聞こえてきた。
 角部屋でもなく、階段から少し遠い、薄暗がりの廊下の先の部屋。
 近くには酒場も多く、そこで飲んで戻ってくる頃合いともなれば、余計に間違えることもあるだろう。)

「…………」

(鍵を開けようとする音が少し響く。
 それで違うと気づいてくれればいいのだが、無理矢理こじ開けようとする者もいた。
 仕方なく席を立って、扉のほうへと近づいていく。
 ガチャリと扉を開けてから、その先にいるであろう人物へと声をかけた。)

「部屋をお間違えですよ」

(と。かれこれ、これで四度目なので、今度から部屋をとる時は角部屋にしようと強く思う。)

サウロ > (酔っ払いに少し絡まれた後、部屋の場所を聞けば一つ下の階。
 そのことを伝えれば、すんなりと納得したようで去っていった。
 小さく息を吐けば踵を返し、部屋の扉を閉めてしっかり施錠する。
 椅子に腰を下ろし、再び報告書にペンを走らせるだけの静かな時間が過ぎていく――。)

ご案内:「宿屋の一室」からサウロさんが去りました。