2024/03/17 のログ
ご案内:「王都マグメール近辺 森林地帯」にタマモさんが現れました。
タマモ > さて、今日やって来たのは、王都からは、そう離れていない森林地帯。
その目的は…まぁ、うん、気紛れの散歩である。
何か見付かれば良いな、程度の気持ちも、いつも通りに持っており。
ふらりふらりと、人気があるのかないのか、そんな木々茂る場所を歩いている。

一応、ちょっとした休憩用の小屋とか、湖とか、そうしたものはある、らしいが。
それが、どの辺りにあるのか…とかは、実は良く分かっていない。
何も知らない方が、面白味があるのだと、それはいつもの少女の台詞。
そのせいで、何も見付からない事も多い、ともあるが…それはそれだ。

タマモ > 「………ふむ」

ふと、そんな少女の視線が、ある一点へと向けられる。
普通に見れば、茂みに隠れ、何も瞳には映さないだろう。
だが、確かに少女の視線は、どこかをしっかりと見据えていた。

ぴくん、と揺れる耳が、その方向へと向けられて。
一旦歩みを止め、何かに集中しているかのように、静かに佇む。
…と、ぱっと見は、そんな感じだ。
実際に何があったのか?と問われれば、何かしらの気配を感じ、耳を澄ませ、音で確かめている。
素直に答えるかは別として、そんな答えが返って来るだろう。

タマモ > さて、ここで何かありそうな事…と、そう考えれば、浮かぶ事は多くない。
今を遡る事、少し前、この森林に立ち入って少し進んだところで、罠に掛かった動物を解放していた。
狩りもする場所、とは言われていたが、目の前で罠に掛かった動物なんて見たら、そうしたくなる。
己よりも先に見付けたならば、回収出来たのかもしれないが、それもまた運。
もしかしたら、その狩りをしていた者が…とか、それが、その考えに繋がるのだ。
…いやまぁ、それ以外の何か、かもしれないが。

そんな考えを巡らせるよりも、とりあえず、目の前の確認だ。
いきなり近付く、と言うのも面白いが、たまにはちゃんとした対応もするべきで。
この先に感じたのは何か、その感覚と、音を頼りに、一応は軽い確認だけしておこうと。

この状況で、一つだけ、やって欲しくない事があるのなら。
大きな音を立てるな、と言うものだろう。
集中した時の聴覚は、かなりの鋭さなのだが…聞き取れ過ぎて、それが来るとちょっと辛い。

タマモ > そう言えば、場所は違うが、以前に似たような状況で、それをやってくれた者が居た。
あの時は確か…そう、近くで魔術とやらをぶっ放し、大音響を立ててくれたはずだ。
…うん、あの時の酷い耳鳴り、今でも忘れない。
なので、仕返しに飛び蹴りを一発、ぶち込んだと思うが…それも良い思い出か。

とか何とか、音を確かめようとする、そんな合間に、つい浮かんだ思い出に耽るも。
ぽんぽん、と両手で頬を叩き、気を取り直す。

「むむむ…いかんいかん、妾の悪い癖じゃのぅ。
どうも何も無さ過ぎると、色々と思い出してしまう」

やれやれ、と一人ぼやきながら、軽く肩を竦めれば。
再び、音に意識を集中し始める。
今度はちゃんとやろう、そう思い、無駄なところで意思を強めて。