2024/01/15 のログ
タマモ > 今は真っ暗で、何も無い、そんな場所。
そこにゆらりと現れたのは、一人の少女。

ここは、招いた者の記憶を探り、その風景を作り出す事が出来れば。
己の好きに、相手に合わせ、作り変える事も出来る。
…まぁ、要するに、己に都合の良い世界、それを作り出している領域だ。

「………しかし、毎度ながら、ではあるが。
誰も来なければ、意味がない…いやはや、どうしたものかのぅ」

はふん、軽く溜息を一つ。
その領域を作り出した少女は、軽く周囲の闇を見詰め、ぽつりと零す。
招く者の条件は、あくまでも、この場所との波長の合う者。
その相手がこの国に居ようと、他の国に居ようと、そんなものは関係ない。
とは言え、少女が呟く通りであり、波長の合う者を見出せなければ、何も起こらないのだ。

ご案内:「夢現の領域」にシルヴァさんが現れました。
シルヴァ > 少女の存在する微かな光も射していない闇の空間、、何も無い空間が揺れてゆっくりと何かを形作っていく。

ギラギラと淫猥な雰囲気を醸し出す光が射し、雰囲気もそれに合わせて淫靡な物へと変化し、舞台が出来上がったその上に現れる一つの影。
何が起こったのか、どこなのかも分かっておらず、どこか虚ろな雰囲気で辺りを見回し、現状を理解しようとしている。

元からそこに存在していた少女は、そんな風に作り上げられた舞台にどのように鑑賞してくるのだろうか、新たに現れた人物は未だ少女の存在を認識していない。

タマモ > ぴくん、少女の耳が揺れる。
己が作り出した領域、その変化を感じ取ったからだ。

「………おや、誰かと思えば…」

まずは、招かれたと思われる、そんな相手が誰なのか…そう、探るところなのだが。
そうしたものが、すぐに不要だと気付いたか、そんな呟きが零れた。
もっとも…誰か、は分かるのだが、いつものごとく、すらりとすぐに、名前が出ないのだが。

とりあえず、形作られた風景を、ぐるりと見回し確認をする。
今のところで確認出来るのは、淫猥な雰囲気漂わせる舞台、その上に立った一人の少女。
その少女も、格好からして、似寄った雰囲気を纏っている事が分かるだろう。

「ふむふむ、なるほどのぅ。
えーっと………まぁ、良いか」

とん、と真っ暗なままの足元を蹴れば、ふわりと舞台の上に舞い降りる。
己を何と、少女が認識するのか…それの確認と。
後は、それに合わせ、この場をこのままにするか、変化させるか、それを決める為だ。

シルヴァ > 辺りを見回してなにかの舞台の上だとは気がつくが、雰囲気と己の姿は未だ認識しきれずにいるのかよく分かっていない様子。

「あなたは、ぇえっと………」

ふわりと飛び上がりとんと静かな音が響いた方に目を向け、僅かに考える。
どこかで出会った事がある、よく見知った者だと薄っすらと頭の片隅に浮かび上がり、ゆっくりと記憶の底から浮かび上がってくると周りの雰囲気もまた僅かに変化があるか。
今の姿でいてもおかしくないと思えるような見世物小屋とでもいったような変化だろうか、それとも、そこに少女の意識も介在してくるだろうか。

「タマモ姉様、今日はシルヴァにどのような用があるのでございましょうか?」

少女にうっとりと蕩けたような視線を向け、ぽっと頬を染めて恥ずかしそうに名を呼ぶ。
普段の主従関係とは少し違っているようにも感じるが、少女に向かって恭しく頭を下げ、続いた言葉は普段と違った雰囲気はしているも従うのを認めている。
頭を下げたまま、どのような答えが返ってくるのかと上目遣いで主である少女を見つめていて。

タマモ > この領域内での変化は、あくまでも、相手の意識の中から、何かを選び選出される。
日常か、願望か、妄想か…まぁ、最終的な結末は、己の手の内、変わらないが。
それでも、最初の変化は、今の少女に添ったもの。

静かに、それを確かめるように、少女の反応を見詰め続ける。

「…ふむ、そんな感じか。
あぁ、そうそう、シルヴァ…シルヴァじゃ、分かっておったぞ?
さてさて、そんなシルヴァに、任せる用事と言えば…」

周囲の変化は、今の少女に見合う、見世物小屋と近付けるようなものか。
それと共に、名を伝えてくれた少女に、ぽむ、と手を打って理解を示す。
助かった…そう、心の中では呟くも、それは表に出す事はなく。
とりあえず、この状況から浮かぶ指示、それを頭に巡らせて…

ご案内:「夢現の領域」からタマモさんが去りました。
ご案内:「夢現の領域」からシルヴァさんが去りました。