2023/11/10 のログ
スフィード > 世間知らずを世間知らずと思えることこそが、素直なのだと恥じらう様子に一人思う。
彼女に比べたら、兄の尊大不遜さからくる生活力にの無さは、最早夜郎自大もいいところだ。
まさか、とんでもない卑猥なことと比べられているとは思いもしなかったが。
そうしてベッドの様子を見てから彼女を振り返れば、やはり反応がおかしい。
恥じらって真っ赤になるのか、それとも何も言えず逃げ出すのかと思えば、先ほどと変わりないのだ。
まるでちょっと散らかった部屋に人を招いてしまったような、そんな軽さは明らかに異常だと思わざるをえない。
呆気にとられながら頭を下げる彼女を見やるも、どうにか紡いだ理性すら届かない。

「いや、何を……この国がどんな場所かしらないはずはないだろう?」

ミレー族を奴隷と貪り弄び、敵であれば遠慮なく女子供を犯し、騙して性奴隷に落とすような女にとっての地獄。
それは王族や賓客とて変わりなく、彼女にその魔の手が伸びないはずがない。
これだけ美しく愛らしく、何よりその体は男の劣情を煽る妖艶さを兼ね備えている。
困惑しながら問いかけるものの、重なる理由は笑顔とは相反する内容。
手籠めにされても、戯れにその体が快楽に疲れ果てても、尻穴をほじくられ、排泄を晒されても。
それを紳士的と曰うなら、狂っているといえる。
いや、狂わされたのだろうか?と考察するが、ようやくしてここに送り込まれた理由を理解する。
紳士を気取ってるようだが、貴様とて快楽を享受する美女がいたなら獣になるのだろう? と、試そうとしているのか。
なってしまえば楽だろう、では手を出さねばどうなるか。
女に恥をかかせた愚か者と触れ回る可能性も浮かぶが、そんなもの戯言と一蹴すればいい。
だが、それとは別に彼女にしたい事は生まれていく。

「……それなら、紳士な交わりを堪能させるとしよう」

そう告げると、彼女の両手に紙袋を渡していき、背を向けて腕まくりを。
まずは汚れ尽くしたベッドのシーツを掴み、引き抜いて畳んでいくと、部屋の中を検めて換えのシーツに張り替えていく。
こんな事を覚えたのも仕事からくるものだが、王族がやるという奇妙な光景でもあろうか。
使用済みのアナルパールは汚れたシーツの上へと置くと、こちらから緩慢に掌を伸ばし、白い手を握り込んでいく。
壊さぬように丁重に、けれども少し力強く握れば、奥のバスルームへと向かっていく。
紙袋は適当に洗面台の傍にでも置いてもらうとして、振り返り、その薄青の瞳を覗き込む微笑の男が見えるだろう。

「風邪を引かれたら困る、まずは温めてからだ」

失礼と囁き、両手を伸ばして貫頭衣を下から上へと脱がせていき、今度は両手は短パンへと重なる。
するりと下ろせば、そのまま裸身へと剥いていき、自身も脱げばこちらの体も露わとなっていった。
兵站仕事とはいえ、戦いに巻き込まれることも多々あるが故に、体中に張り巡らされた遅筋が高密度に張り巡らされる。
最前線の戦士とは異なり、筋骨隆々とまではいかないが、長距離走選手の様な細く引き締まった体付き。
股座に鎮座する愚息は、赤子の腕程度の太さや長さは期待できそうな大きさであり、理性で抑え込んでいても半立ち気味だ。
そんな体を見せつけつつもバスルームへと引っ張り込むわけだが、そこもマトモな空間なのかはまだ分からない。

ベルナデット >  
この国がどんな場所か?
問われれば少し考え込む。

祖国の同盟国?
暖かな国?まあ、北の生まれには夏の暑さは厳しいが。
活気のある豊かな国であるとも思う。
教育も行き届き教養の高い国――少なくとも聖女の身の回りの人間は。

しかし、きっと彼が求めているのはそんな外交官としての答えではないのだろう。
だとしたら――。

『素晴らしい国だと思います。』

聖女は指先で輝跡を描き、両手を組んで満面の笑顔を浮かべる。
主への忠誠、そして、肉の悦び。
それを同時に満たすことは間違いではないと教えてくれたのだから。
主の愛は無限であり、それは例え獣相手でも注がれる。
ならば、頭では主を、下半身では肉を、同時に求めることに何ら罪はない。
ただ……愛する人と結ばれて愛の結晶を授かる、そんなささやかな願いは叶えられそうもないが。

「???」

微笑んでいると突然紙袋を手渡され、きょとんとした表情を浮かべてしまう。
何せ青年のほうはそのままベッドの始末を始めてしまったのだから。
そこまでして貰うわけには……!
あわ、あわ、と狼狽えるものの両手が塞がっているせいで制止することも出来ず、ただ、力強くベッドを整えていく様子を眺めることしか出来ない。

そして、ベッドに新しいシーツが張られた後、力強い青年の手に引かれ浴室へと連れ込まれるとあれよあれよと簡素な衣服を剥かれてしまう。
一応水で流した身体に昨夜の情事の跡はなく、重力に負けて重たげに少し下向いた柔らかな膨らみの先端はほんのりと膨らんでいるものの、下の突起は綺麗に鞘に包まれたまま。
普段なら剥いてリボンを結んでいるのだが、今日はまだ下着すら履いていなかった。

剥かれてしまえばほんのり恥ずかしそうに頬を染め、両手で柔らかな膨らみを隠して顔を俯ける。
あれほどの痴態の跡を晒しながらも肌を見られるだけで恥じらう淑女としての顔を見せる。
しかし、視線は自然と青年の下半身へと向けられ、まだ臨戦態勢にないそれを品定めするよう、ちら、ちら、と気にする様子を見せる。

そんな一糸まとわぬ男女がいる空間。
今は湯が張られていない猫脚の湯船を備えたそこは一度水で流したからか汚れた様子はない。
ただ……無造作に転がる使用済みの浣腸薬の容器。
それが昨夜、目の前の聖女が人としての尊厳を奪われたことを示唆する。

スフィード > 我が祖国ながら、住みよい場所とはいい難い。
暗い欲望が満ち溢れ、腐敗しつつある政治は戦争を抑え込めず、未だに魔族とも小競り合う。
彼女の見る周辺こそ教育や生活水準は高いものだろうが、それはごく僅かに残った上澄みに過ぎない。
それを甘受する己が言えた義理ではないが、せめて変化を齎せればとすら今は思うところもある。
そんな自信に対して向けられたのは、素晴らしい国という真逆の返答。
一瞬表情が固まるが、その先にある意味を理解すれば、視線を彷徨わせつつ奥歯を噛みしめる。
彼女がおかしいのではない、彼女はおかしくされたのだろうと。
真っ白な心を一片残らず肉欲の黒に染めて、壊れてしまったと思うと、ギリッと噛みしめる歯がきしんだ。

「君では出来ないだろう? それに、他の男の跡の上に横たわるのもな」

あわあわする様相に眉を顰めて笑みを浮かべれば、気にするなと言うように黙々とベッドを正す。
それが終わると、彼女の部屋着代わりを脱がせていき、その裸身を視野いっぱいに収めて眺めていく。
少し垂れ下がった乳房は丸く撓に実り、貪られた事実とはうhラ腹に桜色の美しい乳頭が目に飛び込む。
こくりと喉を鳴らしながらも下肢をみやれば、包皮に包まれた肉芽の存在が良く見え、普段リボンが結ばれている分か妙に目につく不思議さを感じた。
裸を恥じらう様子に瞳を瞬かせ、体を隠すが止めようとはしないところは歪んだ証拠とみえる。
品定めする体は次第に反応を示しており、覗き見る度に亀頭が膨れていき、徐々に頭をもたげる角度が変わっていく。
衛生用品と言われていた品の事を思い出せば、もしやと紙袋を開き、大凡言葉に似つかわしくない者が収まっていることに気づく。
なるほどと苦笑しながらも、薬瓶を幾つか手に取り風呂場へと入れば、転がった容器にも見覚えはある。
瓶を湯船のそばに置くと、敢えてそれを持ち上げて彼女へと見えるように目の高さへ上げて揺らすと、じゃまにならぬ様に隅へ置いていった。

「さて……お湯はここを捻って、それからここを捻らないと出ないくてな。覚えておくといい」

また使用人がいないときに役立つと、冗談代わりに曰っていけば、朗らかな笑みを浮かべていく。
壁についたシャワーバルブを操作し、開放して降り注ぐのは暖かな雨粒達。
それを二人で浴びるようにしながら湯船の方へと導くと、雨量を強くしつつ彼女を抱き寄せて腰を下ろす。
後ろから抱きすくめるようにしながら次第に湯を張っていく最中、つつっと臍から上へ、胸元の中央から喉へと中指を登らせてくすぐる。
快楽の手前であるこそばゆさ、それを与えていくと、肩から腕、手の甲とフェザータッチの愛撫を重ねていく。

「そう言えば名前、まだ聞いていなかったな。教えてくれないか? 君といい続けるのは味気なくてね」

名前を問いかけながら、首筋へと顔をうずめると、淡く吸い付くキスを。
リップノイズとともに泡立つ唾液の音が、白磁の肌を擽り、動脈のラインを舌が時折舐めあげる。
まずはゆっくりと、ギアをあげる為の前準備。
淫猥で激しい交わりすら受け入れられる姫君に、次第に奥底の悪い部分が疼く。
彼女なら受け止められるだろうかとも思うが、いきなりぶつけてはと理性とせめぎ合う。
この前戯とて、自身の深い劣情を晒すための言い訳に過ぎないのかもしれない。

ベルナデット >  
どうしてこの人はこんなに良くしてくれるのだろう?
ほのかに抱いていたそんな疑問は固く持ち上がっていく彼自身を見て、ああ、と得心が行く。
肌を晒しても臨戦態勢を作らない彼の様子に、半ば困惑し下半身の様子を盗み見てしまったわけだが、しっかりと女を獣に貶める形を作ると、そう、安堵したのだ。
この人も《そうなのだ》、と。

「――――ッ!?」

昨夜使われた薬瓶をこれ見よがしに揺らされると顔が真っ赤に染まる。
そして、顔を背けて青年へと向かって手早く指先を振る。

『昨夜から 何も食べていないので まだ綺麗です。』

少し乱れて乱雑な文字。
排泄器官で遊ばれることに羞恥は感じても忌避感はない、そんな態度。

青年の手により、念願の温かな湯を浴びると小さく溜めた吐息が漏れる。
肌を叩く水滴が心地よく、青年に導かれるままに湯が張られる前の湯船へと身を潜り込ませる。
背中には男性特有の硬い胸板。
抱きしめられ、首筋を吸われると小さく首を仰け反らせながら熱い吐息を漏らす。
両膝はしっかりと閉じられ、両手は股の間を隠すよう差し込まれ、羞恥に耐える淑女と言った風情。
しかし、その丸い尻の下には硬い彼自身があり、割れ目に挟まりながら股の間から生えたその先端を股の間に差し込んだ両手でカリ首の段差を引っ掻くよう弄っている。
ちらり、と背後へと視線を向けた顔にはイタズラを愉しむ幼女のような無邪気な表情。
そして、そっと声なく唇を動かす。

『ベルナデット』

と。

スフィード > お互いにある常識のズレ、それは下肢の反応にも現れるとは思いもせず、興奮することで安堵するのは、想定外な事。
意地悪に薬瓶を晒して見せれば、あっという間に赤面する姿に思わず、唇の端が釣り上がる悪い笑みが出てしまう。
その羞恥の顔をもっとみたいと、奥底の疼きが表に出ないようにと抑えようとするが、乱れた文字を見てしまえば無理だった。

「それは残念だ、あとで綺麗にさせたいと思ったんだがな?」

そんな悪い笑みのまま冗談めかした言葉で答えると、湯の中へと沈んでいく。
硬く引き締まった胸板も、少しながら中央に筋肉隆起の溝を描き、硬いゴムの様な感触が伝わるだろうか。
ローペースな愛撫に溢れる吐息、表情を覗き込めば愚息の膨張は抑え込めない。
熱く血を滾らせて、浅黒い皮に張り巡らされた太い血管が脈打ち、臀部の下で振動として伝えていく。
膝を閉じて隠していた淑女の一面から一転、両手が雁首の段差をひっかくなら、7割方といった膨れ様でも指先は茎へと届きづらくエラの張り具合を伝える。
無論そこから感じる快楽にびくりと腰が跳ねると、少々困惑気味にその横顔を覗き込む。
無邪気な幼女の悪戯顔、答えられた名前に穏やかに微笑み返せばこちらももう我慢を忘れる。

「ベルナデット、可愛らしい名前だ。しかし……いきなり触るとは、厭らしい子だね。こちらからも、お仕置きしないとだ」

嗜める口調は優しく、じゃれるような語り方。
小さく笑いながらも、ペースアップと両手が同時に動き出す。
片手は乳房へと添えられていき、中指と親指の合間に先端を挟みこんでコリコリと左右にすり合わす様に愛撫が始まる。
同時に房を揉み込みながらも、ニプルを擦り、捻る度にその顔を見つめて弱い角度とリズムを探っていく。
右ひねり、左ひねり、金庫のダイヤルを解錠するかの様にすり合わせながら、見つけた瞬間にそれを繰り返す。
左右交互の愛撫をしながらも、反対の手は股座へと伸ばされた。
包皮の上から指先を引っ掛け、爪がくりゅりと真珠の皮を剥きあげると、中指の腹で恥骨との合間に押しつぶすように可愛がる。
ぐぐっと押しつぶして圧迫し、逃げ場を失わせたそれが横に弾かれるように逃げ出すと、狭い隙間を小気味よくゴリッと押しつぶされていく。
何度も何度も繰り返しながら、その顔へと少し乗り出すように顔を近づけていく。
唇同士を重ね合わせる、軽いキス。
それを幾度も繰り返しながら吐息を間近で交え、時折水色を覗きこむ緑は笑みの裏側にギラリとした肉欲の熱を宿す。

ベルナデット >  
耳元へと囁かれる言葉。
世間知らずな自分を優しく助けてくれた人、この城の中において肉の悦びよりも己の信念を大切にしているかのように見えたこの人も、結局は昨夜の客と同じ。
聖女としての有り様も、女としての矜持も、人としての尊厳も、何もかも喰らい尽くす獣。
所詮男は誰も彼も下劣なのだ、と、すべてを喰らい尽くされ悦んで鳴く自分と同じなのだ、と。
決して表層には出てこない無意識の部分、聖女は安堵する。
穢れているのは自分だけではないのだ、と。

そんな心の奥底の想いと関係なく、聖女は辱めをねだるよう甘く蕩けた吐息を漏らし、湯の中で窄まりを緩ませる。

「は、あ、ん……。」

少しだらしない印象を与える柔らかな膨らみへと与えられる大きな手による愛撫。
最初は熱い吐息を漏らすだけで耐えていたものの、はしたなく充血した先端を巧みに執拗に弄られ続けるとついには神へと捧げたはずの声がかすかに漏れ始める。
甘く蕩けた水飴のような声は次第に高く大きくなっていき――。

「あひんっ!」

一番敏感な突起を守る鞘を剥かれた瞬間、甲高い鳴き声が響き渡る。
普段リボンで縛られているせいで普通よりも長い突起を押し潰される度に青年の膝の上で全身を痙攣させ、可憐な唇から真っ赤な舌を覗かせる。
快楽に翻弄される中、甘い、初恋のような口付けを与えられると空色の瞳は水溜りのようにとろんと潤み、閉じあわせていた膝を開く。
そして、腰を浮かせると尻の下に敷いていた青年のモノを開放し――。

「ベッドまで……待てません……。」

背後へと切なげな流し目を向け、神へと捧げた声で肉の悦びを懇願する。

スフィード > 声が出ないのかと思っていたが、愛撫に次第に声が溢れ出す。
愛らしく美しい少女から奏でる嬌声は、ぞくぞくと肌を泡立たせていき背筋から脳へと駆け巡る興奮の電流に変わった。
肉芽を愛撫した瞬間、その声が甲高くなり、長粒状の陰核がコリコリと指と骨の合間で拉げる感覚を楽しみつつも、見える舌先をちろりと舐めあげてから唇を奪う。
幾度も重ねる度に、水色が蕩けていくと、よかったと安堵するような笑みを見せながら更にとキスを深めようとした瞬間だった。
肉棒の圧迫がきえると、強請るその先の声に分かったと頷くと両腕がその体を抱き上げる。

「それなら上がるとしようか」

器用に腕の中で横抱きに形を変えていけば、下半身の力だけで二人分の体重を支えつつ、ブレることなく立ち上がっていく。
城の中で肉欲だけで彼女を貪る輩が多い中、淫蕩な戯れに興じながらも、姫君として抱き上げる男がはたして存在したことか。
それを問うこともしないのは、当人にとってはそれが当然である事に他ならない。
したしたと水滴を滴らせつつも、脱衣所のマットの上へ降り立てば、一度彼女をそこへおろしてタオルへ手を伸ばす。
ぽんぽんと押し当てるようにしながらふわふわの布地が彼女の水気を拭っていくと、自身もさっと拭いてから彼女の裸身をタオルにくるむ。
そして、また有無を言わさぬままに横抱きにして寝室へと戻れば、ベッドの傍らに跪き、ゆっくりとその体を横たえていく。
それから静かにベッドの上へと上がれば、タオルの結び目に指を引っ掛けていき、解いて再度その体を晒させた。
その顔から喉へ、胸元から臍へ、そして陰裂へと視線を這わせていけば、緩慢に両手を膝に添えて広げていく。
その合間に見えるクレパスの潤み具合を目視すれば、体を割り込ませて密着し、覆いかぶさりながら両手の指を彼女の手に絡めていった。
シーツに押し付けながら恋人繋ぎの状態にしていけば、二度三度と唇を重ね合わせ、啄み、広げようとしながら可愛がる。

「……声、出してよかったのか? 今気づいたが、神に捧ぐというじゃないか」

ベルナデット、彼女を貪った男達の逸話に聞いたのを思い出す。
神へ声を捧げ、発することの許されない宗教において聖女と呼ばれていたという。
そんな少女に牝の声を上げさせる背徳感が堪らんのだと、酒に酔いながら語る同じ性を持つ男に呆れていたものだったが。
目の前にこうして現れた彼女と記憶の特徴が一致すれば、確かめるように問いかける。
その合間も、待てないと強請った言葉に答えるように亀頭をスリットへと押し当てていけば、すぐに入れず、その合間を上へ下へとなぞり、解しながら具合を確かめていく。

ベルナデット >  
もはやここに至っては頭の中まで肉に支配され、頭と下半身で違う価値観を両立させるなどと言う建前すらも消え失せる。
昨夜あれほど尊厳を失ったと言うのに、今また故郷で慕ってくれていた民に見せられない姿を晒そうとしている。

抱き上げられ、立ったまま挿れられると思ったがそのまま浴室の外へと運ばれ、さらにはタオルで綺麗に包まれると思わぬ肩透かしに目をぐるぐる回しながら頭の上に疑問符を浮かべる。
そのままベッドへと寝かされ、このまま寝かしつけられるのかと思ったら今度は包まれたばかりのタオルが剥ぎ取られていく。
よくわからないがこれも必要な儀式だったのだろう。
本能的に閉じ合わせる膝を開くよう促されるとゆっくりと股を開き、今日出会ったばかりの青年の前でカエルのような受け入れる体勢を作る。
もはやいつでも受け入れられる体勢にも関わらず与えられる子供のような口付けに熱い吐息を漏らし、口をぱくぱくと開閉させ、声にならないおねだりの言葉を漏らす。

そして、青年の意地悪な質問に自分が声を漏らしてしまっていたことを知り、慌てて両手で口元を覆う。
決して声を出すことは許されていないのに……いつも肉の悦びに溺れると出してしまう……。
それだけは何とかしないとと常日頃思っているものの――。

「あ――。」

ひくつき綻び、つんと尖った先端を覗かせる割れ目を熱く硬いモノで擦られると嬉しそうな声を漏らしてしまう。
先程まで湯に浸かっていたにも関わらず、そこは滑りけを帯び、替えたばかりのシーツはすでにおねしょしたかのようにぐっしょりと濡れてしまっている。
もっともその最大の原因は……緩んだ後ろの孔からとぷとぷと音を立てて溢れるお湯のせいだが。

スフィード > このままではベッドまで待てないという意図と捉えたが故に、思惑がすれ違ってしまったらしい。
どうせするなら収まりのいいベッドでと思っていたものの、目を回る様子がそんな意識のニアミスだとは思いもせず。
儀式というよりは、丁重に扱うという心の所作のままに動いたのだが、伝わらずとも仕方ない。
しかし声は無意識だったのか、示唆した瞬間唇を塞ぐ様子に薄っすらとした笑みをこぼす。

「……分かった、私は何も聞いていない。そういう事にしておく」

秘密だというように苦笑すれば、肉棒を揺れ動かす。
甘い声とともにシーツに湿り気が広がるのが膝に伝わると、先程の浣腸薬の瓶が脳裏をよぎる。
あれで緩んでしまったのかもしれないかと思いつつも、タオルをずらして臀部の下へ広げていく。
これなら多少は吸い取ってくれるだろうが、既に溢れた分は後ほど使用人に謝らねばいけなくなりそうだ。

「……入れるぞ」

一言断りを紡ぐと腰を突き出し、膣口に押し当てられた肉棒が胎内へと割り入らんとする。
はみ出た小陰唇の合間に肉棒が沈み込み、締め付けの弱い入り口から膨れきった赤黒い先端が刳りこまれる。
灼けた鉄の様な熱さを襞へと伝えながら巻き込み、吸い付きにいざなわれるように子宮口まで一気に押し上げた。
ずんと子宮全体を揺さぶるような緩やかながら重たいストロークで挿入すれば、彼女の両手を背中に導きながら体を倒す。
その顔を見つめつつ、まずはスローペースなピストンから始まり、小刻みにポルチオを幾度もノックする。
こつこつと奥底に蜜を押し込むように動けば、環状部がミミズの様に蠢く凹凸にこすられていき、先走りを滴らせながら蜜へ交えていく。
奥底に亀頭をめり込ませると、腰を左右に捻ってずりずりとそこで舐るように奥底を撫で回したりと繰り返すが、彼女の反応が良くなるほどに、ペースもストローク幅も早く大きく変化する。

ベルナデット >  
何も聞いていない、その言葉に小さく何度か頷いて感謝の意を示す。
もっとも誰かに聞かれるのが問題ではなく、そもそも声を出してしまうのが主への裏切りであるのだが。

「ん……ぁ……あはぁ……。」

しかし、そんな青年の気遣いもはしたなく開いた股の間へと固く熱いモノが触れるだけで無駄となってしまう。
ひくつく淫孔がようやく触れてくれたモノを必死に味わおうとぱくぱくと開閉し、熱く硬いモノが柔らかな粘膜を押し拡げ、何度味わっても慣れない圧迫感と摩擦感を与えてくれると腰を浮かせて切なげに悶える。

「は、あ、あぁ、あっ!」

貴族や王族、役人共に至るまでこぞって挿れたがる孔は複雑に絡み合った襞が吸い付くようにモノへと絡みつき、カリ首の段差の隙間にまでみっちりと入り込む。
使い込まれた孔は少し緩めながらも青年が動く度に粘膜が蠕動し、幹へと口付けしているかのような刺激を与える。
一番奥まで届けば、決して短小では味わえないざらりとした感触がカリ首の上側を擦る。
そこは男殺しであると同時に聖女にとっても一番気持ちいい場所で、執拗にそこを責められると青年の背中に回した両腕に目一杯力が入り、柔らかな膨らみを押し潰すようしがみつく。

散々焦らされた聖女の身体は青年が本気を出すまでもなくあっけないほどに情けなく――。

「あっはぁぁぁぁんっ!!」

外まで響きそうなほどの大きな嬌声を上げ、絶頂に痙攣する。
ガクガクと腰を震わせ、酒への忠誠も故郷への愛も、何もかも忘れ、無様に後ろの窄まりからお湯を噴きながら、ただただ肉の悦びに咽び泣く。

一度達してしまえばもう歯止めは効かず、突かれるがままに声を上げ続け――。
青年が求めるままに、肉の悦びを求め、貪られ、ねだり、何度も何度も獣に成り果てることだろう。

ご案内:「王城 離れの館」からベルナデットさんが去りました。
ご案内:「王城 離れの館」からスフィードさんが去りました。
ご案内:「辺境の貴族領」にメレクさんが現れました。
メレク > 王都から離れた辺境の地。
魔族領と隣接するその土地を治める領主の館で夜会が催されていた。
控えめに照明を落とした薄暗いホールには管弦楽団による艶やかな音楽が鳴り響き、
華やかなドレスで着飾った男女が肌が触れ合う程に身体を近付け、会話や舞踏に興じている。
そして、灯りの届かぬ会場の隅からは男女の熱い吐息や嬌声が、音楽の途切れる合間に漏れ聞こえてくる。
彼等は皆、一様に仮面を付けており、己の素性が何者であるのかを分からなくしていた。

表向きにはやんごとなき者達の社交の場である不埒な夜会。
だが、その実、この屋敷で行なわれているのはただの乱痴気パーティではなかった。
王国貴族と魔王、二つの顔を持ち合わせ、人界と魔界の各々にて隣り合わせる領土を有する大領主。
そんな彼が莫大な富と権威をちらつかせて集めた客達には人間、魔族、双方が存在した。
しかも、認識阻害の魔法の影響で来客の殆どは仮面の内側の正体が何れであるのかを知らずに接している。

結果、羽目を外した教会の司教が淫魔の女王とまぐわい、精を搾り尽くされて、
魔軍を率いる勇猛な将軍が、擬似陰茎を身に着けた人族の姫君に尻穴を掘られて嗚咽を漏らす。
普段であれば敵対する人間と魔族が、仲良く揃って快楽に翻弄されて堕落する様を、
会場中央の壁際にて二人掛けのソファに腰掛けた夜会の主は愉快そうに眺めて嗤うのであった。

ご案内:「辺境の貴族領」からメレクさんが去りました。