2023/10/20 のログ
劉若汐 > 「仮に空狐になる年月はン千年かかるって聞いたかな。
 肉体要求はなくなるだろうね 欲望とかの。
 わちきは最近まで出歩かなかったから魔族に会ったのは初めてだったよ。
 そうかな、そうだね、いまんとこはこれ以上は進化はいいかなて。」

ジュースは美味しい。質素な食べ物を採っているので
豪勢な食事は多くは食べられないし勿体無いから食べた事がない。
砂糖はとりあえず高いのでてん菜を栽培した方がいいとは聞いた。

「闇属性が必要なんだよ、あとは傀儡の術とかが使えないと?
 アンデットとか使役出来るといいっていうけど闇属性じゃないから無理だった。
 光と水としか出来ないから?かんぺっきな生産職だった。

 家は色々と種類あるんだね 知らない家の構造があってびっくりしたのがついこないだ」

符とスクロールは作成出来るが使用は出来ない事がある。
属性次第で使えないのに作成だけ出来るとは一体。
種族問わないのでいまんとこは問題になっていない。

「じゃあ 作業開始から完成までの衣食住関係での交換なら可能だよ。
 今までの依頼者の名前は伏せるけど種族は人から魔王まで幅広いよ。
 王族とか貴族とか平民とか階級も色々かなあ。
 左官とか番匠とか名称色々とあるけど わちきは番匠にしたの。
 ワインは駄目かも酔ってしまう、酔ったらきおくがとぶ!」

物々交換なら 一度でいいから 燻製の肉が食べたいと呟こう。
仕事があればどこにでも行くのと一度来たら何時でも行ける。
契約関係が契れればそれに従うし。此方が出来るのは建築関係だし。

「いいよう?今抱えている仕事が終わったらやれるよ。」

ニッコリ笑顔で引き受けるよ、な感じに。

劉若汐 > 【中断】
ご案内:「王都近郊の廃遺跡」から劉若汐さんが去りました。
ご案内:「王都近郊の廃遺跡」からハシュレイドさんが去りました。
ご案内:「平民地区」にアルマースさんが現れました。
アルマース > 踊り子の朝は遅い――

日が昇ろうとする中、市場が開き爽やかな挨拶を交わす声が聞こえる頃合いに、平民地区に借りている宿へあくび混じりに戻った女は、服と靴をベッドのそばに散らかして二度寝に入った。

鳥の鳴声や通りで遊ぶ子どもの声を子守歌に昼を過ぎてから目覚めると、湯あみを済ませ窓辺でコーヒーを啜る。
本日寝起きがあまり良くないようで、黒い目にまだ瞼が半分落ちている。

「……ううーん……にがあ…………」

踊り以外のことは雑なので、自分で淹れるコーヒーの味は毎度全く安定しない。
半分くらい乾かした黒髪を頭のてっぺんで適当にお団子にして、ガウンの前を軽く合わせると窓枠に腰掛けて外を眺める。
二階だから大して眺めが良いわけではないけれど、大量の犬の散歩をしている子ども(おそらく小遣い稼ぎだろう)やら、葉の色を変え始めた街路樹やら、店の前で世間話に興じる住人など、人の生活というのは見飽きない。
旅暮らしをしているからこそ、かもしれない。

アルマース > 天気が良いし温かい。上着が要らないくらいだ。
こんな日は外でご飯を食べようと、不味いコーヒーを無理やり飲み干してしまう。
ビーズやスパンコールの刺繍が入ったぺたんこの布靴と、薄茶の生地に赤い糸で刺繍の入ったカフタンに着替えた。
化粧をしないなら出かける準備はとても早い。

階段を降りて宿の一階は、食事処兼酒場である。
混み始めるのは酒場となる時間帯からなので、給仕の店員はのんびりしている。

「親父さん、おはよ。行ってきまあす」

完全メイクの踊り子と、寝癖だらけのすっぴんで食事をしにくる女が同一人物だと最近気づいた宿の店主とすれ違う。
挨拶くらいしかしたことがなかった仲なのに、『詐欺だ!』と突然言われた時はなかなか面白かった。

薄着の女の背中に、夜は寒いぞ、という忠告が飛んでくる。
その前に戻るよ、とひらひら手を振って宿を出る。

アルマース > 歩いていると、路上でマーケットが開かれていて、露店の雑多な雰囲気が気になったので立ち寄ってみる。
色とりどりの日除け屋根、木箱に盛られた野菜や果物、手描きの木製の値札。
長いこと吊るされて売れる前にすでに日焼けした服屋、積み上げられた絨毯の巻物、聞きなれないどこかの国の言葉――

ベリー類とナッツののった果物のソースがけヨーグルトを買って、店先の椅子に座って食べていると、そばに似顔絵描きがいたので食べている間に描いてもらう。

「美人~。んふふ。ありがと」

今度踊らせてもらうときに店の告知看板にでも貼らせてもらおう。
そうなるとメイクやら髪飾りやらを想像で描いてもらった方が良かった気もするけれど、計画性が無いのでそれはまた今度でいいかあと思うだけ。

前菜代わりのヨーグルトを食べ終わると、またマーケットをふらふらする。
客が一人立ったら見えなくなるこじんまりしたパイのお店で、編み込みや型抜きや切り込み模様を入れてそれは美しい作品に仕上げられたパイを買う。
中はシンプルに南瓜だけだというが、感動のあまりホールで買ってしまう。
これは誰かに見せないといけないし、一人では食べ切れない。
謎の使命感に満ちて持って行き先を考える。
踊り子仲間は体型維持と美容のために食べるものにこだわりが多かったりするのだ。

アルマース > そうだ、と思いついて足を向けたのは勤め先。
ある時は踊り子、ある時はヴァルケス武器防具店の店員なのである。
と言っても、まだ勤務は初日を迎えていない。
踊り子の仕事が無いときに小遣い稼ぎに来ればいい、という店長のお言葉に甘えてゆるく働かせてもらうことになったものの、何だかんだ慌ただしかったのだ。

今夜は踊り子の仕事は入っていない。
せっかく都会に来たのに仕事しかしていないので、買い物でも――とおぼろげに考えていたけれど、先立つものもあまり無い。

ひとまず今日という日を勤務開始日にすることに決めて、時々道を尋ねながら店を目指す。
おやつの時間あるかしら。誰かコーヒー淹れてくれないかなあ、と働く気のある人間とはおよそ思えないことを考えながら。
勤務を終える頃、宿の親父さんの言う通り上着を持ってくるべきだった、と気ままに生きる女はくしゃみをすることになる。

ご案内:「平民地区」からアルマースさんが去りました。