2023/08/25 のログ
ご案内:「国境線沿い とある鍛治屋」に赫徹さんが現れました。
赫徹 >  
 魔族国とメグメールの国境沿い
 國と国の境目 タナールからは遠く感じる戦の匂いがしない場所に、ポンツと一つ建てられている家屋。
 鉱石と水の場所を優先し、王都人を嫌うせいか孤独が匂う場所。
 国境沿い故の流れる川 水車の音 それに沿う家屋は通常に比べやや小さい
 ホビットの住まう家に、灰色の魔術師が頭をぶつけるような、それほどには小さくないものの
 人間の家よりはホビットも、住み心地が良さげに思うだろう。

 そんな家の傍 外で打ち込んだ棒と棒に橋渡しした日除けの幕の下
 焚火で肉の塊を焼き、水桶に着けて冷やした壺酒を呷るのは赤髪のドワーフ
 鉄の音 火の呼吸を今は聞かせるわけではなく、一人の時間を満喫している。

 王都の腐れ貴族らの吐いた息が混ざる大気に比べ、綺麗な空気を吸い込み、冷たい酒を呷る。
 傍には立派な角鹿が解体されてぶら下がっており、仕留めた後なのだろう
 煙で燻すも塩に漬けるもする前に、先に齧りついている様子で、串に刺したそれ
 赤髪のドワーフの手平大二切り分けられた賽の目状のブツを がぶりゅっ と齧っている。


   「んー うまか♡
    客もおらんと自由に鉄ば打って酒が飲めるけん
    こりゃこれでよかもんばい。」


 ギシリと手組なのか布を張った椅子の上
 腰を下ろして野趣あふれる肉を食べる。
 鍛冶を終えたドワーフらが、酒場でガハハと笑って酒を飲むあの光景
 一人野外でも同じことと言えるだろう。