2023/08/05 のログ
■ハク > 「んぁ?デリバリー?」
新しく入ってきた客の注文である肉焼きそばと炒め飯を作り終わり、一度オーダーが途切れたのでキッチンにある椅子に座りながら休憩をとる。
ただの水であれば水道が繋げてあるため飲む事もできるので、それをコップ1杯飲んだ所で……ラウラからの『デリバリー』依頼に耳を震わせ。
見れば、店の入り口の所で男性が3人程集まりこちらに視線を向けているのが見えた。
「ん、じゃあ行ってくる……でござるよー。
料理なんかはミリィ頼んだよ」
『うぇえ……あー、くっしょー……はーい、わかったよぉ』
こほん、と一息いれてから普段の口調に戻しつつ調理担当をバトンタッチしてジャケットを脱ぎ水着姿に。
そそくさとキッチンから出れば入り口で待っていた男性3人組の所に向かい、そのまま彼らに肩を抱かれながら外へと向い……
ご案内:「セレネル・屋台エリア【海の庭】」からハクさんが去りました。
ご案内:「夢現の領域」にタマモさんが現れました。
■タマモ > そこは夢、そこは現。
招いた相手によって、何もかもが作り上げられる。
しかし、己の手によって、何もかもが自由になる、そんな領域。
だからこそ、今、少女が佇む場所には、何もない。
ただ、この領域に引き摺り込まれるような、波長の合う存在。
それを、のんびりと待っている、それだけだ。
まぁ…一応、最初から己の意のままで、場所を作り上げておく事も出来るのだが…
今回そうしたのは、もちろん気紛れだ。
知らぬ場所よりも、知った場所、その方が、遊ぶのには面白いものだろう。
最終的に、それを夢にして終えるか、記憶に留めるのかは、相手次第。
なのだから、結局のところ、どちらでも良い。
己が楽しみ、相手も楽しませる、それだけだ。
…相手にとって、本当に楽しむもの、となるのかは、少々疑問だが。
ご案内:「夢現の領域」にダレットさんが現れました。
■ダレット > それは冒険者ギルドで依頼を終えた帰り道の出来事。
一番簡単で安全と言われているポーションの材料となる薬草を一定量集めて1日かけて宿でそれを選別し、泥落としや虫食いなどを処理して本日漸く提出して、幾許かの報酬を受け取り足取り軽く歩いていた筈なのに気がつけば、此処はどこだろうか。
焦げ茶の眼であたりを見渡すが、何と表現していいかハッキリとしない、通り?宿?城?どれものような気がするし、どれもでない気もするが、それが酷く恐ろしいものだと感じる事も出来ない、あえて言えば……あえて言いたいが今の状況に相応しい言葉は出ない。
「……………何処だここ?いや、何だここ……。」
何かに招かれて堕ちたか、何かに迷い込んだか自覚できぬまま首を傾げながら言葉をボソと吐く、吐き出しながらも歩く事しか出来ず、自分以外の誰か見つけるかともかく人の気配を探してヒタヒタと眉間に皺を寄せた顔で歩き続けた。
……まあ最悪何とかならなくても冒険であれば仕方なし。
しぬには良い日だーとは思わないが、それはそれで冒険者となった時からある程度諦めはついていた。
もちろん、ただただ何も出来ないまま朽ちるつもりはない。
少しでも此処を脱する方法を少しでも何かを掴めないかと足掻くつもりである。
■タマモ > ぴくん、少女の耳が揺れる。
その反応は、招かれた者を感じ取った、そんな反応。
そして、何も無かった、そんな場所に変化が訪れる。
まぁ、作り上げられた風景は、その招かれた者が、どこか思ったり想像したりした、そんな風景。
だから、良く知るのは、その相手なのだが…
その想像が無自覚の場合、それは微妙に異なる。
ただ、ここがどんな場所なのか、それが分かる程度の。
「ふむ…」
さて、今回はどうやら、後者っぽい感覚か。
己から見てもはっきりとしない、となれば、招かれた者も、ここが何なのかはっきりとしてないのだろう。
軽く思案すれば、とりあえず、その動きを感じ取る。
何とも、行動的な相手のようだ。
それとも、何か考えを持って、行動をしているのか?
こんな場所になっているにも関わらず、動き回っているのだから。
それならば、一度、出迎えてみるのもありか。
ぐ、と軽く伸びをすれば、意識を周囲に集中させる。
何とも言えぬ場所ではあるが、己の意のままになるのは変わらない。
相手を自然に己の居る場所へと誘うように、通路を、部屋を、組み上げてゆく。
通路や扉、選択肢はいくつかあるが、そう経たずして、己の居る奥の部屋へと招かれる事だろう。