2023/09/01 のログ
ご案内:「北方帝国シェンヤン「帝都シェンヤン」」に嫣貴妃さんが現れました。
嫣貴妃 >  
帝都に位置する、宮が一つ

「(退屈ね。何か面白い話でもないものかしら)」

左扇で豪華絢爛な部屋に佇む女───否、少女がいる
幼気な容姿にも関わらず醸し出す色香は熟した色女のそれ
大の男が目にして不覚にも生唾を呑むだろう、蠱惑的な雰囲気を纏っていた

女の正体は悪仙である
シェンヤンの宮では当然その力を抑えられている
しかしその容貌と、惑わす声色…
その2つがあれば十分足るものと、堂々と宮に住を構える強かさを持っていた

嫣貴妃 >  
宮では贅沢の限りを尽くし
その私生活の裏では直視出来ぬような悪趣味の宴に興じている
しかし少女の色香に惑わされた者達はその違和感に気付けない
余程に徳の高い道士であれば、あるいは
しかしこの悪仙は逃げるのもまた得意とする
故に、こうやって我儘に満たされた生活を送っているのだが

──刺激はいずれ慣れ、飽きも来る
この国にもそろそろ飽きが来ていた故、新たな興味を探していたが

「…『辰金』と『朱金』なんてものが、本当に在るのなら面白いのだけど」

ぽつりと呟く口元から出た名は、シェンヤンにおいて存在を信じられている希少なもの
これまでにも数度、王国に向けての派兵などもあったらしいが成果らしい成果は聞いていない

「いい加減此処での生活にも飽いて来たし…あちら(王国)にも何かしら傀儡を作っておこうかしら」

それがいい、と口元に笑みを讃え、遣いの者を喚ぶ
───こうして悪意がまた一つ、王国へと向けられた

ご案内:「北方帝国シェンヤン「帝都シェンヤン」」から嫣貴妃さんが去りました。