2025/04/14 のログ
ご案内:「タナール砦」にネヴェドさんが現れました。
■ネヴェド >
戦火の煙烟る砦の戦場。
大型の魔物がその重圧で砦を守る人間の兵を押し退ける中、黒髪を棚引かせる女魔族が一人、その先端にて。
「──ふっ」
視覚で確認できるほどに凝縮された魔力を纏った大鎌の一撃。
薙ぎ払われた軌跡から発生する暗黒の衝撃波が石畳を破砕しながら突き進み、守りの一団を吹き飛ばす。
「今宵も雑兵ばかりか……一度、グレイゼルの精鋭で砦の守りを固めてみるのも良いか…?」
奪い、奪われの立場にある国境の砦。
奪い返すことに苦労をした記憶は、女にはない。
時おり粒ぞろいの精鋭が守っていることはあるが…それでも統率の取れた強力な魔物の侵攻を許している。
国境から先に攻め込むことが難しい以上砦を保持していても意味が薄い。
魔族の国に侵攻する危険分子を定期的に追い払うといった趣の強い、砦の攻防ではあるが…。
「(此れでは我が主の欲求不満が募るばかりだな…)」
地に鎌を突き立て、敵が撤退を始めた戦場を眺める。
「(……いや、それはそれで、我が主の欲求を私がこの身で……
いやいや、しかし飽くまでも代替であって、我が主の求めるは矢張り第一に闘争であるべき……)」
怒号と剣戟の響く中、砦は徐々に魔物の群れに侵略されてゆく。
ご案内:「タナール砦」からネヴェドさんが去りました。