2024/12/02 のログ
ご案内:「タナール砦」にシャルティアさんが現れました。
■シャルティア > 魔族が所有権のタナール砦
戦闘から日にちが経っていないのか外壁は崩れ魔族の兵士達が夜中なのに補修をしたり武器を運んでる。
交代制なのかそれなりの人数の魔族が動き回り見回りではなく修繕や武器の準備、小隊が集まって話し合ったりしている
そんな中、砦の1Fにある牢獄に一人の少年がじべたに座ってる。
白い貫頭衣、背にはそれを貫通するようにちっちゃな翼
明らかに子供な少年がおしりを冷たいじべたにつけ、もぐもぐと与えられた干し肉をかじってる
「おいしー♪」
なお、牢獄の扉はなぜか開け放たれたままだし牢獄の見張りは何人もが集まって困った顔で話し合ってる
――これどうすんだよ
――しるか、さっきの見たろ俺等じゃどうしようもねえ
――いやいやだけど不審者というか侵入者を野放しはやべーだろ
見張り達は疲れ果てたようにそんな会話をしてる。
少年は偶然見張りが持っていたパサパサのカンパンを嬉しそうにもらって「ありがと♪」とお礼をいってかじってる。
もちろん天使なぞ王国にいずとも侵入者。 捕らえて多少痛めつけて牢屋にほうっておくべきなのだが――残念な事にこの侵入者、強いのだ。
武器を突きつけた兵士の槍はへし折られ、こぶし――いやゲンコツいっぱつで気絶した。
大事になるかとおもいきや、この少年はこの砦を見ていいかと聞いてきた。
適当に口先三寸、この牢屋にいてくれるとおじさんたち嬉しいなー、といった魔族の"お願い"に、少年は「うん♪」と素直にしたがって、牢屋に自分から入って与えられた干し肉やかんぱんを嬉しそうにかじってるのだ。
見張りたちでは太刀打ちできない、かといってこちらから刺激しなければ危害がない、というより言うことを聞いてくれる。
そんな珍妙な侵入者をどうするか――今現在下っ端兵士達が上司に助けを求めにいってるわけである
■シャルティア > 「……あきたー」
しばし、牢屋でおとなしくしてた少年は、くあ、とあくび一つ。 立ち上がると、てくてくと牢屋から出てくる。
見張りが囲んでも少年は魔族達が危害を加えたり拘束しようとか想像もしてないかのように。
「かえるね、ばいばい♪」
あくしゅ、と見張りに手を伸ばし、握手をして勝手に出ていく。
少年はそのまま砦の空いた吹き抜けの窓から飛び出していって
被害もなく害意もない。 見張り達はようやく降りてきた上司に必死にそう説明して、この珍妙な客を返した言い訳をすることになる
ご案内:「タナール砦」からシャルティアさんが去りました。